中学受験 6年生 本番までの6カ月の学習法 ≪国語編≫【vol.188】



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◆中学受験を控えた保護者様必読!!◆
プロ講師、プロの家庭教師による偏差値アップ!合格力アップ法!
    中学受験
6年生 本番までの6カ月の学習法
    ≪国語編≫
第188号 2013-08-05
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       m e n u
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メインコンテンツ
 □6年生 本番までの6か月の中でするべきこと 国語編
 (O 講師インタビュー)
  ・国語の偏差値が高いお子さんの場合
  ・国語の偏差値が思うように伸びないお子さんの場合
  ・6か月の可能性
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中学受験生。
猛暑とはいいながら、太陽光線を直接浴びることは少ないであろう
と思いきや、塾までの移動で結構体力を消耗するようです。

震災以降、室内の設定温度を高めにしている塾も多いので、
くれぐれも熱中症にはお気を付けください。
飲料を凍らせたボトルとすぐにごくごく飲めるボトル、
2本用意すると長丁場でも安心です。

のどが乾いたら自販機で、といっても、
自販機まで遠かったり、
量のない紙パック自販機だったり、
もしくは甘いジュースばかりを買ってしまったり。

少々重くてもかさばっても、ご家庭でチョイスしたものを持たせた方が、
熱中症対策には安心安全なのかもしれません。

さて、今回のインタビューは、吉祥寺校の校長でもある
O 講師(国語・社会)です。

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O 講 師(国語・社会)

慶應義塾高等学校から慶応大学法学部、
慶応大学大学院法学研究科博士課程へと進まれた、
広い学識と深い見識をお持ちの超ベテラン講師。
穏やかで静かな口調・雰囲気からは想像もつかない鋭さで、
お子さんの課題を的確に見抜き、最適な学習提案をなさる、
中学受験界の名医です。
お子さんの理解を導く対話方式の指導は最も得意となさるところ。
解答に至る思考の論理性を引き出すノウハウを伝授する徹底指導で、
一人一人に静かな熱情をもって誠実に向き合ってくださる、
ドクターお勧めの講師です!

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★ 6年生 本番までの6か月の中でするべきこと 国語編 ★
       〜 O先生のお話 〜
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■■■ 国語の偏差値が高いお子さんの場合 ■■■

6年のこの時期で、ある程度国語の偏差値が志望校に届いている
ご家庭ですと、何をすればよいか、迷われる場合があるのですね。

模試で合格可能性80%が出ている。偏差値も安定している。
だからといって、安心もできない。
何をすればよいのですか?
そう聞かれることがあります。

実はしておきたいこと、するべきことは、まだまだある。
試験は水物ですから、ここまで準備したら完璧、なんてことはない。
ぎりぎりまで出来うる限り後悔のないように準備しておきたい。

一般的に国語の偏差値の高いお子さんほど、
論理性には優れていて、ある程度論理力で読み解けてしまう。
ただ、そういったお子さんもつまずくところがあります。
それは、論理性が問われる部分ではなく、レトリックの部分なんです。

たとえば、比喩表現の中でも、象徴・暗示、寓意、といった
喩え(たとえ)に対して反応できないお子さんが少なくない。

これはコツをつかんで演習を重ねれば攻略が比較的簡単な部分ではあります。
ところが、集団塾においては、対策が手薄になりがちです。

にもかかわらず、開成や麻布、桜蔭、雙葉といった超難関校では、
数年に一度は必ず出題される要注意分野です。

何が何にたとえられているか、的確な推測をして、
きちんと対応関係を意識しながら答えていく。
対策に、明確な方法論が必要なのです。

■■■ 国語の偏差値が思うように伸びないお子さんの場合 ■■■

大手塾にお通いで、いつ伸びるか、いつ伸びるか、と待ち望みながら、
なかなか国語の成績が伸びないお子さんもいらっしゃることでしょう。
思いつめたご家庭から、
あと6ヶ月しかないですが、何をすればよいのですか?
という、切実なご相談も、このところ目立って頂戴いたします。

一つの仮説を立てましょう。
お子さんは、自分が見慣れないことばや、
すんなり共感できない考えや思いに出会ったとき、
「この文は難しい。訳が分からない。」と思ってしまうのだ、と。

この仮説が正しいとしたら、解決法は簡単です。
「論理的に推論する方法」を教えればよい。
つまり、書かれた情報を論理的につなげていく作業を
身につければよいわけです。
安定した得点力のあるお子さんは、
この論理力を身につけていることが多いのです。

たとえば、説明文であれば、まずは形式段落ごとに
中心となる文を選んで、線を引くことから始めましょう。
そして、中心となる文だけをつなげて読んでも意味が通じるように、
頭の中で論理をつなげ、組み立てる練習をするのです。

論説文であれば、話題が何かを見定めて、その話題について、
結局筆者は何が言いたいのかという結論部分を探して線引きをしておく。

また、随筆文であれば、「筆者」の考え方の筋道を、
自分が共感できるかどうかは棚上げして、
あくまで「筆者」の筋立てを探して、押さえていくようにする。

物語文であるならば、できごとと気持ちの連鎖をていねいにたどることで、
中心人物の心情変化を整理する。

文章の種類別に、たとえば、これだけのことを心がけるだけで、
文章ごとの情報の整理が上達していきます。
何をするか、学習の方法を明確にしましょう。
文章情報を整理するのが第一歩です。

このようなことはできている、
という場合は第二の仮説の検討に移りましょう。

大意はとれているようだが、
細部の正確な読みとりが不十分である。

よって、少し込み入った選択問題になるととれない、
抜き出し問題も漫然と探すばかりで時間をロスする、
記述問題も、いっぱい書いても、なぜかいつも部分点少々。

という事例。

これは言い換えの練習をすることで改善されます。
細部読解は、ことばの微妙なニュアンスに着目することが求められます。
たとえば、記号選択問題の選択肢は、傍線部の言い換えです。
また、抜き出し問題は、何を抜き出すかはっきりさせて(言い換えて)、
同内容の言い換え部分を探せばよい。
そして、記述問題も、傍線部分理解をもとにして、
本文中から使える部分を探し出して、言い換えることで対応できます。

言い換えられる、ということが、意味が理解できているということなのです。
この点に気がついてもらえたら、
あとは理解した意味をつなげていく練習、すなわち言い換える練習ですね。

最後に、設問文自体が読めていないという仮説。
これは国語の設問ルールが理解されていないことが原因です。
国語の設問ルールにはどのようなものがあるのか、
これは、少し話が長くなりますので、次の機会にお話しさせてください。

■■■ あと6カ月の可能性 ■■■

あと「半年しかない」。これは大人の視点。
あと「半年もある」。これはお子さんの視点です。
志望校合格のためにはどちらのとらえ方でもうまくいきません。

半年という時間を正確に測って、
志望校合格のための力の養成に対して、
何ができるのか、
緻密に計算して確かに実行させる。

そういった冷静なリズミカルな実行力こそが、
6カ月を今までの6カ月とは異なる、
高い密度をもつ時間にするのです。

何をすべきか。
それはお子さんによっても
志望校によっても異なります。

ぜひお通いの塾の先生にご相談になると良いでしょう。
そのときはぜひ、具体的行動として、
これから先の6カ月で実行に移せる事柄として
教えてもらってください。

まずは、お子さんの普段の学習の様子をよく知っている、
お通いの塾の講師に聞いてみることをお勧めいたします。
そこで思うような回答が得られないときは、
セカンドオピニオンとして
ドクターをご活用ください。

残り6カ月、悔いのない走りをお祈りしております。