第237号 2015-08-30
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●国語の偏差値はすぐ上がる!家庭学習法教えます!今日は長文!
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さあ、いよいよ夏休みの終わりを迎えました。
夏期講習はいかがでしたか?
6年生。
まずは、頑張って夏期講習に通ったお子さんに、
「心の中で」お疲れ様を言って、
おいしいもので労をねぎらってあげましょう。
決して、口に出して労をねぎらってはいけません。
何かを成し遂げたという、達成感を与えるにはまだ早い。
秋からの猛スタートを控え、
夏期の自宅学習量を
9月以降もできるだけ維持する必要があるのです。
これは、5年生以下も同じ。
夏期、自宅学習量が少ないかも、というご家庭は、
9月のスタート時、
できるだけ塾の合間を縫って、
夏期の復習をしましょう。
夏期の復習は、今までの既習内容の総復習と同意語です!
それがコンパクトにまとまったのが、夏期講習テキスト。
秋口の自宅学習には最適の教材なのです!
さて、本日は、またまたまた、国語のお話。
国語は成績をもっとも上げやすい教科、
そのための方法を教えます!というお話です。
国語の成績が上がらない!
というご家庭は少なくはないはず。
また、5年生以下であれば、
「今」国語ができるというのは、
受験時まで維持できるとは限りません。
良く聞きませんか?
「うちの子、5年生の時は、国語の成績よかったのに、
どんどん下がっちゃって…」
国語の成績が学年を追うごとに下がっていく。
もしくは、はじめから低空飛行。
という場合、
考えられる原因はたった一つです。
国語の読解法、もしくは解法が身についていない、ということ。
5年生までは国語の成績は良かった、
という場合、
国語の読解法や解法に基づかずに、
読書やドラマを見ることで培った
我流の読解が通じていたから。です。
6年生ともなると、
出題文も難しくなり、
小手先の我流法では、太刀打ちできなくなるんですね。
国語の読解ルールや解法ルールも知らずに、
テストに向かうことは、
ゲームのルールも知らないで、
ゲームに参加して勝とうとするようなもの。
だから、
この国語の読解のルール、解法の法則を知れば、
国語の偏差値は短期間で上がります。
一回解法がお子さんの腑に落ちれば、
国語ほど成績の上げやすい教科はない!
これが私の持論ですし、
単なる持論ではありませんよ!
実際に多くのお子さんの偏差値を短期間で上げてきた
その体験で自信をもってお伝えしています。
国語ほどおもしろい教科はない!
そうお子さんが思ったら、
成績はかなり上がっているはずです。
実際、私は自分が中学受験生のとき、
国語のテストはわくわくしたものでした。
今回は、読解法ではなく、
解法に焦点を当ててお話します。
興味を持っていただけたら、
次をお読みください。
国語の解答の探し方は、
かんたん。
国語の解答は、
(1)傍線部そのもの
もしくは、
(2)本文そのもの
の中にあります。
ええ、ええ。
問題の90%は間違いなくそうです。
別の表現をすると、国語の解答は、
(1)傍線部そのものの言い換え
もしくは、
(2)傍線部に関する本文内の部分の言い換え
この2つしかない、
と言い切っても過言ではないでしょう。
よく「国語の解答は本文内にあるんだよ!」
と言う先生に出会ったことはありませんか?
「解答は本文内にある」。
そう、決してまちがってはいません。
しかし、
たとえ本文の正しい箇所を言い当てたとしても、
それをそっくりそのまま書いたら、
十分な得点はもらえないのです。
そう、
「言い換え」。
この視点が解法ではものすごく重要。
傍線部そのものを「言い換える」、
本文の該当箇所を「言い換える」。
記述問題はもちろん、選択肢問題でも、
同じです。
ですから、国語の学習において、
この「言い換え」の視点を獲得することはとても大切。
とすれば、
設問のルールに従って、
上記の
(1)傍線部そのものの言い換え か
(2)傍線部に関する本文内の部分の言い換え
を判断しましょう。
ここは、「足し算の法則」です。
傍線部に足りない情報を補って、
傍線部そのものを別の表現に「言い換える」作業が必要です。
(1)の傍線部そのものの言い換えの例
【問】
「雲にも上るような気持ち」とありますが、この時の太郎の気持ちを
説明しなさい。
【解答】
あこがれの花子ちゃんと一緒に帰れることになって(理由の足し算)
嬉しくて舞い上がっている気持ち(傍線部の言い換え)。
上記の例のように、傍線部そのものを言い換えて、さらに情報を足す。
足す情報は、人物、理由、目的語 などになります。
「傍線部との関係をつかむこと」が重要になります。
● 問われているのが「理由」のとき
傍線部は「結果」となります。
ですから、
傍線部の「理由」に当たる部分を
本文中から探し、
その部分を「組み換え」たり「言い換え」たりします。
● 問われているのが傍線部の「結果」のとき
傍線部は「理由」となります。
ですから、
傍線部の「せいで」「どうなったか」にあたる部分を
本文中から探し、
その部分を「組み換え」たり「言い換え」たりします。
【問】
「人類は大いなる選択を誤ったのだ」とありますが、その結果、
どうなったといえますか。
「過去の歴史」に触れつつ、80字で説明しなさい。
【解答】
まず、傍線部の内容を「言い換え」る。
「大いなる選択」→重大なことを選ぶこと
次に何を選んだのかを傍線部の前後から見ていく
「便利さと効率と引き換えに精神の間、豊饒さを失った」
とあるので、
「便利さと効率」を選んだことがわかる。
その結果は、「精神の間、豊饒さを失った」ことになるので、
ここを本文を利用しながら「言い換え」てまとめる。
「精神の間、豊饒さを失った」何かを行う過程に起こりうる楽しみや苦し
み、他者との心の交流、時間にしばられない
精神世界の豊かさをなくした
さて、ここで、質問です。
小学生は、「言い換え」が得意でしょうか?
そう、
実はお察しのとおり、
小学生は「言い換え」が苦手です。
たとえばお子さんに聞いてみてください。
「わくわくする」をほかの表現に言い換えられる?
と。
「これから楽しいことがあって、
期待で気持ちが前に向かっている様子」
なあんて、答えられたら満点です。
実際は、減点解答ばかりではないのでしょうか。
これとこれは、「言い換え」の関係だ!
とわかれば、選択肢問題だって、
正解を選びやすくなります。
わかった、「言い換え」の視点をもつことが重要なのね。
でもそれがわかったって、
子どもができるようにするにはどうすればいいの?
というお叱りが聞こえてきそうです。
では、家庭での学習法についてお答えいたしましょう!
用意するもの
(1)過去の模試 (2)赤ペン・黄色の蛍光ペン (3)解答
手順
選択肢問題を一つ選び、
解答を見て、
正解の根拠となった
本文の部分に蛍光ペンで線を引き、
正解の選択肢と蛍光ペン部分を見比べて、
どの部分が「言い換え」になっているか見つけて
赤ペンで線を引く
蛍光ペン部分と赤ペン部分を
声に出して読み比べてみる
記述問題をひとつ選び、解答をみよう。
解答の記述が、本文のどの部分を利用して書かれたか確かめる。
解答の記述に利用された本文の部分に
蛍光ペンでなぞっていこう。
そして、蛍光ペンの部分と、
解答の記述を見比べて、
どこが「言い換え」られているか
どこが「組み換え」られているか
確認する。
解答の記述と
本文の蛍光ペン部分を声に出して読み比べてみる。
選択肢問題を一つ選び、
選択肢を隠して、
自分で正しい選択肢文を書いてみる
書き終わったら、
正解の選択肢文を見て、
自分の解答と見比べ、
自分の表現と選択肢の表現の違いに着目する
Step1〜3のいずれも、解答を活用します。
正解を見るだけではなく、
本文や傍線部のどの部分が活用されて「言い換え」られているか、
確かめていく、この方法だけで、
短期間に国語の偏差値がぐんと伸びることを
お約束いたします。
ぜひお試しください!
今までの国語の解法に触れたメルマガのバックナンバーです。
こちらもご参考に!
- 6年生 本番までの6カ月の学習法 ≪国語編≫
- 国語を得意科目にしよう!国語のルール 〜設問の読みとり方〜
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