家庭教師 使う?使わない? 志望校対策はどうする?! 【vol.242】



第242号 2016-04-26


うららかな春から一転、
やわらかな新緑の季節になろうかとしています。

カトリックの中高一貫校出身のワタクシにとっては、
5月は聖母マリア生誕の月で、
最も美しい季節、
という感覚は未だに続いています。

恐るべし。
中高一貫の6年間。
この多感な時期におこなわれた「刷り込み」は、
大人になっても続く続く。

未だにトイレ掃除に力を入れるのも、
シスター教育のたまものかもしれません。

中高時代は、
かくも
一生ものの感覚や価値観、
友人関係が形成される時期、
と思えば、
学校選びにも熱心になるというもの。

5月。
始まる学校説明会に
せっせと足をお運びになって、
どうぞお子様にぴったりの学校を複数見つけてください。

さて、
今回は、
ワタクシ春野、
インターエデュに続いての、
マイナビニュースでの連載が始まりましたので、
その内容とリンクして、
「家庭教師」についてお話ししたいと思います!


ここでちょっとお知らせです。

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【家庭教師 使う?使わない?】

わが子にとってベストな選択を模索している
受験生の親にとって、
周囲の「小さな親切」にもプレッシャーがつきまとう。

受験が近づくにつれ、
申し訳ないが、放っておいて、
Leave me alone!
状態です。

何の話?
家庭教師をつけるときのお話しです。

家庭教師、というと
塾と合わせて二重の出費、
当然「そこまでやるの?」的な周囲の目が気になるところ。

人は人。
自分は自分。

とつぶやいてみても、
人の目は気になる、
また、
ある程度気にして生きていくことが大切なのが、社会でのありかた。

かくして
家庭教師を頼む、と選択したご家庭の半分以上は、
家庭教師の存在を隠したがります。

まあ、大声で「うちは家庭教師つけてるの!」と叫ぶのもおかしな話で、
ひっそりこっそり、
はデフォですが、
うしろめたさ。
これは感じる必要なし。です。

家庭教師派遣も兼ねる受験ドクター、
たまには家庭教師の強み、よさをアピールしておきましょうか。

【家庭教師に伝統あり】

そもそもうしろめたさを感じても、頼みたい。
これこそが、世間一般の家庭教師への期待度の高さを示しているでしょう。

これをお読みの方々が思うよりずっと、
多くのご家庭で家庭教師は活用されています。

ウソ?
ホント。

特に受験学年の家庭教師率はぐうんと跳ね上がります。

なぜ、家庭教師なのか。
サウンドオブミュージックの影響?
王様と私?

大手集団塾の良さは、
何といってもそのカリキュラムにあります。
多くはらせん型に進み、
復習と確認を兼ねてテストが行われる、
その仕組み自体、とてもよくできています。

総合的な力の養成や全体の底上げには適している、と言えるでしょう。

その一方で苦手なのが個々の対応です。
志望校対策においては、集団塾はほぼ無力、と言ってよいでしょう。

集団授業を受ける生徒の志望校・併願校は、
おのおの異なります。
また、得意、不得意科目も異なります。
さらに、同じ科目でも、得意、不得意分野も異なります。
これだけ異なるものを
一斉授業でカバーできるわけがない。

集団授業では、
誰を相手に授業をしているのでしょう?

実は講師は、1人1人を見ているようで
ほんの一部しか相手にできず、
しかもその一部すら十分な時間をかけられないのです。
そのジレンマ。
大手集団塾で10年教えてきたワタクシの実感です。

声を高らかに宣言します。

志望校対策には、個別指導。
これが一番効率的、合格への近道、と。

実は、
家庭教師、という形態は、
古くから伝統的な教授法なのです。

集団授業が庶民のものに対して、
家庭教師は裕福な特権階級によって活用されてきました。

どれだけ世の中が進もうとも、
家庭教師、すなわち「個別指導」の形態は、
大きな支持を得てきたのです。

なぜか。

答えはいたってシンプルです。

「個別指導」のほうが「集団授業」より成績の伸びが違うから。

講師とご家庭が、
パズルのパーツ同士のように、
ぴたりとはまれば、
効果は絶大。

その代り、
講師の指導方針とご家庭のご要望がかみあわなければ、
効果は全く期待できない。

それが家庭教師です。

考えてみれば当たり前の話。

集団授業は、子供がぽややんとしていても、
気がそれて聞いてなくても、
とりあえず授業は進む。

小学生ですから、
「あっ、今聞き逃したぞ」と思って、
聞き逃したところを確認するとか、
自学自習するとか、
そんな主体的かつ自立した行動から遠い存在です。

多くは、聞き逃しが発生した事実すら意識もせずに、
ふわふわと授業を受け、
ふわふわと家庭学習をし、
ふわふわとテストを受けるのです。

たとえ必死で授業を聴いていたとしても、
算数ができるお子さんが、
国語ができるとは限らない。
上のクラスにいる要因が算数にあったとしたら、
国語の授業は、難しくてついていけない。
そんな事態だってあるある。

かくして
個別指導という、
生徒の隣で生徒の様子を見ながら
授業の進度や深度を見極めて
一人一人に合った指導をおこなう形態が
生き延び、栄えているわけです。

家庭教師を選ぶ際の5つのポイントは、
マイナビニュースにも書きましたので、
お読みいただければと思います。

これをお読みの方で、
クラスを上げたい、とか
課題の解決を!とか
そもそも課題自体、発見してほしい、とか
ございましたら、
ご一報ください。

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