浅野中学学校説明会レポート(2017年10月20日)
本日は浅野中学校へ、受験ドクター 成城学園校校長、大木 快が行ってきました。
*今回は「入試説明会」に行ってきました。
教務部長からの入試分析がメインでしたので、説明会資料の内容を中心にご報告いたします。
「打越アリーナ」体育館
巨大な会場。前面にスクリーンを3基配置して説明が行われた。
受付の誘導も非常にスムーズである。規模の大きい入試を行っているからか、大量の人数を捌くのが上手い。
JR新子安駅・京浜急行京急新子安駅より徒歩8分
平成29年10月20日に行われた浅野中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は浅野中学校ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©浅野中学校
入試について
教務部長より入試要項に関するお話ありました。
その中から一部を紹介いたします。
国語分析
第1問 書き取りでは、「静観」の正答率が低かった。差が付いたのは「収拾」、「採る」
第2問 正答率は50~80% 問8の心情記述は正答率が低かった。
第3問 ほとんどの設問が50%以下。問5の抜き出しの正答率は低い。
記述問題は字数が少ないほど設問要求に端的に答える答案が作りにくいので注意。
算数分析
算数はここ最近難度を意識的に上げている。
合否を分けた問題:
第2問3,4
第3問2,3
第4問2、3
第6問1,2,3
第5問3と6問4,5は全体の得点率が低く、差がついていない。
社会分析
歴史分野
正答率80%超えが多数を占める。「適切でない」ものを選ぶ問題で差がついている。
地理分野
ほとんどが70%前後の正解率。グラフ・図の読み取り問題で差がついている。
公民分野
空所補充や本文からの抜き出し問題は差がついた。
論述
資料を利用しない回答が散見された。正答率は40%程度。
理科分析
生物分野
光合成 7はリード文の理解が差になった。全体的に60~90%の正答率の問題。
化学分野
塩酸の性質 7の計算問題で差がついた。
地学分野
天体 差が付いたのは3と5
物理分野
電流と磁界 全体的に正答率が低く、5以外の正答率は%。1は低かった。4で大きく差がついていた。
学校訪問を終えて
創設者の浅野總一郎は、鶴見地区の埋め立てを行った実業家。京浜工業地帯の生みの親である。
浅野学園はその京浜工業地帯を一望する高台に位置しており、新進気鋭、実学重視の校風が感じられる。
理系に強いイメージが定着しているが、入試の段階で、算数、理科を重視する姿勢が鮮明となっており、
東大合格者が多いのはもちろん、東工大合格者は全国1位というのもうなずけるところ。
説明会開始前は、学校紹介ビデオが上映されており、男子校らしい、明るく快活な学校生活が
イメージできるものとなっていた。
2月3日の一発入試のため、他校との併願先に利用されているが、浅野を第一志望とする根強いファンも少なくない。
駅から学校までの道のりで在校生とすれ違ったが、受けたテストの内容であろうか、自分の考えを熱く語っているなど、勉強熱心な様子を見て取ることができた。
余談だが、配布資料の受験票見本のには、浅野總一郎の写真が使われている。