日本大学豊山中学校説明会レポート②(2020年10月11日)
本日はオンラインで行われた日本大学豊山中学の学校説明会を、受験ドクターの浦野一弘講師がご紹介いたします。
webで行われた説明会参加後に、広報部タナカ先生によるオンライン学校見学が行われた。
東京メトロ有楽町線「護国寺駅」の出口から15秒で校舎に到着することができる。校舎の裏手には護国寺があり、同校が元々護国寺が設立した学校だったことを偲ばせる。
平成28年に新築した地上11階建ての校舎は非常にきれいで、男子校の校舎が持つ固定観念を払拭してくれる。さらにはエスカレーターも設置され、5階まで吹き抜けになっており、開放感がある。
6階の図書館には蔵書が4万冊ある他、学校の図書館としては珍しくファッション、スポーツ、趣味などに関する雑誌が50冊も並べられている。近年中高生に人気のライトノベルも多数取り揃えている。
8階までが普通教室で、9階~11階は特別教室。11階にはプールがあり、全国屈指の強豪である水泳部が日々ここで練習に励んでいる。
本説明会はB1Fのアリーナで行われた。
「強く正しく大らかに」の校訓と共に「自分なりの男子力」というキーワードを持ち、世間一般に言われる男子像にとらわれない、「その子だけが持つ男子のありかた」を磨き、育てていくことに重点を置いている。
東京メトロ有楽町線「護国寺駅1番出口」より徒歩すぐ
2020年10月11日に行われた日本大学豊山中学の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は日本大学豊山中学ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©日本大学豊山中学
校長ご挨拶
松井靖校長より、教育理念についてお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。
学校の沿革と教育方針について
・創立は明治38年で、日大豊山としては66年目。日大附属では唯一の男子校
・「自分なりの男子力を磨いていく」「男子力日本一を目指す」の2つが教育の方針
・この男子力は世間一般に言われているものに限らず、自分なりにこれだと思ったものを見つけて磨く
・校訓「強く正しく大らかに」と共に、立派な男子を育てることを目標とする。その分校則も厳しい
日大豊山でできる男子力の育成
広報部朝の先生から日大豊山でできる男子力の育成お話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
教育理念
・駅から15秒という立地のおかげか、神奈川・埼玉・栃木などの遠方からも通っている生徒がいる
・男子の興味は「体験・体感」「きっかけ」「失敗」 これを教育の場でも実践している。座学ばかりに頼らず体験型の授業も多く取り入れている
・ICTも実践。iPadを全生徒に配り、コロナ禍の休校中もiPadを通じて生徒とやりとりをしていた
・校長の料理教室などの「男子力養成講座」という動画も生徒向けに配信
・授業のフォロー体制について、朝学習の時間に成績を開示してチェックし合う「モーニングアシュアランスプログラム」や勉強合宿などを取り入れている
・行事は様々あるが、それらを通じて「異性に頼らず、自ら進んで行動する」ことを学んで欲しい
・大学付属であることを活かして中高大連携教育や大学の学部見学を実施
・進路については日大の内部進学が96.1%だが、これは日大が様々な学部を抱えているおかげと言える
・よい仲間と出会い、成長のきっかけをつかんで大きく成長してほしい
次年度中学入試について
中学教務主任の曽根原 龍大先生より次年度中学入試についてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
入試概要
・募集人員は合計222名だが、40名6クラス240名をターゲットとする。その他についても現在のところ通常通りの実施形態で行う予定。感染症対策はその時点で最善のものを取る
・2/1午前、2/3午前は4科(国100算100理社合わせて100)、2/2午後、2/3午後は2科(国100算100)。2科の点は1.5倍に換算し、4科も受けている場合それと比較して高い方を本人の持ち点とする
・全試験で難易度の差はない。7割がボーダー。基本問題をきちんと正解することが重要。男子の傾向として字が汚いことがあるので、字をきれいに書くように注意があった
・複数回受験出願の優遇措置があり、ボーダー周辺にいる場合優遇合格になることがある
・2/3の午前午後両方に受験した生徒を対象として毎年4人ほど繰り上げ合格がある。最終手続き日の翌日に電話にて連絡する。辞退ができないので注意
・入学偏差値は高くないが、「隠れ進学校」と呼ばれているほど全国でもトップクラスの進学率・進学実績を誇る。「男女別学の方が成績は向上する」という研究結果も出ているとのこと
学校訪問を終えて
説明会については「男子校に通わせる意義がどこにあるのか」「そして日大豊山ではその意義をどのように実現させられるのか」という2点に絞って説明がなされており、「男子を育てる環境づくり」に特に力を入れていることがよく理解できました。
反面、具体的な制度の話はあまりなされず、用意したパネルとは関係ない話が展開されるなど、やや雑多な部分も見られました。
学校見学では、授業体験の現場にお邪魔して参加者に感想を伺うなど「現場の声」を重視している印象を受けました。