普連土学園中学校説明会レポート(2018年11月6日)
本日は普連土中学校へ、受験ドクター A.K講師が行ってきました。
フレンド派(クエーカー)の信者であった新渡戸稲造がアメリカに留学した際に現地のクエーカー教徒に助言し、それを受けてクエーカー教徒が来日した際に普連土中学校を新設したのが始まりとされています。
普連土派は徹底した平和主義を重んじ、自分の信仰を人に押し付けない。また、普連土中学校は1人1人の自主性を重んじる会衆制であり、生徒はみなメリハリのある学校生活を送っているそうです。
今回、初めての普連土学園中学校の学校説明会見学となりました。
校長である青木直人先生がおっしゃられたように、生徒は自主性を持って行動し、他者の気持ちや行動を慮って学校生活を送っているのが実感できました。
来年、算数だけの1科目で入試を新設することを踏まえると、原田副校長がおっしゃられたように論理的に物事を考える生徒を一人でも多く迎え入れたいという思いがあるのかもしれません。
都営地下鉄(浅草線・三田線)三田駅:徒歩7分
(A3出口を左に出て、左に進む)
東京メトロ(南北線)・都営地下鉄(三田線)白金高輪駅:出口2より徒歩10分
バス 三田三丁目・三田五丁目下車1分
平成30年11月6日に行われた普連土学園中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は普連土学園中学校ではなく、受験ドクターまでお願い致します。
©普連土学園中学校・高等学校
教頭ご挨拶
普連土学園中学校・高等学校 大井 治教頭よりご挨拶がありました。
自分を見つめ、表現することの大切さについて
中学1年生から、毎年レポートや論文の提出義務が課される。
高校2年生では、研究論文を教員全員が指導しながら提出することになる。
そこでは、変化の時代に求められる力・自分で考える力=「学ぶ力」が問われる。
具体的には、課題の設定⇒仮説を立てる⇒検証⇒考察し、結論を導く。
そのためにも必要となるのは、自らを他者に分かり易く表現し、伝えることと他者を理解しようとする姿勢である。
本校の理科教育について
原田 美代子副校長より、理科教育に関するお話ありました。
その中から一部を紹介いたします。
理科教育について
今春の理系進学率を見てみると、医歯薬獣医が33%、工学が31%と工学系で全体の1/3を占めている。
中学1年時では理科の実験・観察は40回、高校1年時では実験・観察が30回にも及ぶ。
これは、科学的素養を身に着け、論理的思考力を高めるための学校側の施策である。
また、物理基礎のレポート提出はiPadを利用し、高校生全員に持たせる。
さらに、昼・放課後、土曜日に生徒自主活動としてロボット作成・プログラミングをサポートする教養講座「Friends Fab」が開催されている。
17名の中学3年生、11名の高校1年生を中心に活動している。
来年度の入試や、各科目の出題傾向について
広報 池田 雄史部長より、来年度の入試や、各科目の出題傾向に関するお話がありました。
来年度の入試
志願者数昨年より100人減。
また、2/1午後に算数1科目入試を新設する。
これにより、今までは1日の午前入試で定員70名だったのが、来年以降は午前入試50名、午後入試20名とわかれることになる。
各科目の出題傾向<国語>
1日・4日の入試では記述を多め、選択・抜き出しを少なめに。
2日午後の入試では選択・抜き出しを多め、記述を少なめにする。
各科目の出題傾向<算数>
1日午前・4日午前・2日午後の入試では計算を含むすべての問題に記述欄あり、部分点を細かくつける⇒途中式をきちんと残すように。
1日午後の入試では計算と一行文章題を合わせて計50問の出題(答案用紙には答えのみ記入)⇒四谷大塚の偏差値で56ほど。
各科目の出題傾向<理科>
生物・化学・物理・地学の4分野から均等に出題する。
基礎的な知識をもとに、記述で思考力を問う問題も出題⇒身近な現象に対して「なぜ?」と思う視点を。
各科目の出題傾向<社会>
地理・歴史・公民の3分野から均等に出題する。
時事問題・記述問題もあるので世の中の出来事に広く関心を。
英語教育について
浜野 能男教頭から英語教育についてお話がありました。
高校1年生では、内容は項目別文法、英語の骨格と肉付けをするのに文法とVocabularyを重視する。
前者の骨格については、中学校で徹底した暗唱、添削により「正しい」英語を学ばせる。
高校で英語表現として、項目別文法で系統的な整理をおこなう。
後者のVocabularyについては繰り返し・意味の理解を中心として覚えさせる。
毎月のテスト(必要であれば再テスト)もおこなう。