2020 普連土学園中学 | 学校説明会レポート



普連土学園中学校説明会レポート(2020年10月13日)


本日は普連土学園中学校へ、受験ドクターのM.S講師が行ってきました。
普連土学園は、キリスト教フレンド派(クエーカー)に属する婦人伝道会の人々によって女子教育を目的として創立され、キリスト教による人格形成を教育基盤とした学校です。フレンド主義に基づいて設立されている唯一の学校。
教育目標は、
・人間の尊さを知る
・広く,深く学ぶ
・自ら考え、伝え、行動する
です。
これらを土台として、相手の意見を受けいれ、ぶつかったときには相手のことを考えつつ、意見を一致させていく真のコミュニケーション能力を身につけて、成長させていく学校教育を行っている。

理系進学者が多い、理系の世界大会に今年度は2回出場することができた、英語教育に力を入れている

JR田町駅:三田口より徒歩8分
都営地下鉄(浅草線・三田線)三田駅:徒歩7分
(A3出口を左に出て、左に進む)
東京メトロ(南北線)・都営地下鉄(三田線)白金高輪駅:出口2より徒歩10分
バス 三田三丁目・三田五丁目下車1分

2020年10月13日に行われた普連土学園中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は普連土学園中学校ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©普連土学園中学校

プログラム

学園生活~普連土学園の雰囲気~(卒業生)

国語科の梅田悠紀子先生より、学園生活に関するお話がありました。

その中から一部を紹介いたします。

①女子校の良さ

リーダーが女子。普連土学園では活発な生徒だけでなくおとなしい生徒でもリーダーになる場面がある。リーダーをやりたいと言い出せる雰囲気がある。

②人との関わり方が学べる

いつも当事者意識が強く,相手の立場で考えられるようになる。じっくりと話し合い,一緒に考えられるようになる。

③仲がよい

1学年120名程度と少なく,中高一貫であるとため,自然とみな仲がよい。家族ぐるみの付き合い。一生の友達ができる。

④世界の人々の考え方を学べる

キリスト教のフレンド派が作った学校であるが,宗教の強要はないが,宗教を通して,歴史的背景など異文化理解ができる。

カリキュラムと中学入試

広報部長の池田雄史先生より中学入試に関するお話がありました。
その中からいくつかを紹介します。

進学実績

2020年現役進学数上位(卒業生122名)
慶応義塾大学13名、早稲田大学、立教大学、学習院大学6名
慶応義塾大学が多いのは学校から近く生徒のあこがれと学習対策ができているからと思われる。
文系と理系の比率は6:4でどちらも対応している

カリキュラム

1学年3クラスから、文系、理系のクラスで分けていない。大学の授業のように科目の選択制で生徒が選択した科目の授業を受講する制度。1桁の人数でも開講。(高校2年生から)
英語…授業によって、クラスを2分割、3分割して実施。
数学…2分割、ティームティーチングによって理解度を上げている。高校生からは習熟度別クラス
理科では120回の実験を経験し、国語では高校3年生の希望者を対象として小論文個人指導制がある。
その他、大学入試講座が充実している。

中学入試

2021年度入試日程は例年通り。
昨年度の入試結果の倍率1.5倍~2.1倍 合格しやすい傾向が続いている。繰り上げ合格の実績があるが、複数回受験の生徒であった。
国語・・・漢字の読みと書き取り、言葉の知識で差がついている。30%分の配点。
算数・・・問題構成が日程よって異なる。1日午前・4日午後は会話形式の穴埋め問題があり、全部は解けなくてもよい。計算問題の記述では計算過程にも配点をしている。1日午後は計算と1行問題の50問で答えのみ解答で、全分野に対して正確に素早く解くことが大事。
理科…各分野均等に出題。グラフ作成や表の読み取りは毎年出題。思考力を問うチャレンジ問題で大きな差はついていない。
社会…昨年度より出題傾向を変更。地理・歴史・公民の3分野が融合した問題を出題。1~2行程度の記述を出題。
入試解説会が変更。12月5日に各教科の解説動画をホームページ上で配信。

英語教育の特徴

英語科のD.Stifler先生より英語教育の特徴に関するお話しがありました。
その中からいくつかを紹介します。

日本人教師とネイティブ教師のハイブリッド授業

コミュニケーションをし、絆を構築して言語が使えるようになる。
中学生では自分が興味のあることが欠けるようになり、高校生ではエッセイなどがほとんどの生徒が書けるようになる。

校長ご挨拶

青木直人校長より、現在の学校の状況や教育理念に関するお話がありました。

その中から一部を紹介いたします。

コロナ禍での学園状況

4~5月は双方向オンライン授業、6月は週3日の登校。7月から通常登校。
中間テストの出来は例年通り。動画授業は繰り返し見られる良いところがある。中学生にもiPadを配布して活用。しかし、対面によるよいところもあり、その潜在的カリキュラムも充実させていく。

普連土学園とは

キリスト教の一派のフレンド派によってくるられた学校で、日本では唯一の学校。
礼拝堂の紹介。
自分の生き方を持って語れる生徒の育成。
生徒の自主性を重んじて、ひとりひとりの自立心が強く、型にはまらない元気なタイプの生徒が多い。
何事も多数決ではなく話し合いで決めていく。
「沈黙の礼拝」では沈黙の中で自己の内面と向き合う。
人の話に耳を傾け、人を受けれるようになれる。そういう生徒は伸びる。
相手の意見を受けいれられる本物のコミュニケーション能力を持った生徒を育てていきたい。

学校訪問を終えて

1学年が3クラス編成の少なさと、入学時に偏差値と学年の約20%弱が早慶以上の進学という進学実績から、一つの側面からだけかもしれませんが、ひとりひとり丁寧に指導されている面倒見の良さが感じられる学校でした。
キリスト教の学校なので、学校の考えに合う合わないがあるかもしれませんので、受験を視野に入れる際には、学校の雰囲気などを確認しておく必要があると思います。