雙葉中学校説明会レポート(2017年10月30日)
本日は雙葉中学校へ、受験ドクター 算数講師の亀井章三が行ってきました。
2001年に建てられた現在の校舎は、先生の意見も取り入れられている。教室の窓は全て南向き。廊下には生徒用ラウンジが各階に設けられ、休み時間の憩いのひと時を過ごせるようになっている。
中高一貫校の利点を生かして、一人ひとりの力を伸ばす丁寧な教育や心を育てる「宗教」の教育を6年間通じて行っているそうです。
充実した外国語教育。中3の時には全員がフランス語を学習しています。
学校行事、クラブ活動、ボランティア活動に、生徒の自主的かつ積極的な活動が十分活かされています。
JR 四ツ谷駅 麹町口 徒歩2分
東京メトロ(丸の内線)四ツ谷駅 赤坂口 徒歩4分
平成28年10月30日に行われた雙葉中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は雙葉中学校部ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©雙葉学園
校長ご挨拶
雙葉中学校 和田 紀代子校長より、雙葉学園の沿革や教育方針に関するお話ありました。
その中から一部を紹介いたします。
学校の沿革と教育方針について
学校の沿革について 今年で創立108年目。四ツ谷に雙葉学園が設立されるまでを丁寧に紹介。
学校の教育方針について 一人ひとりがその人らしくをモットーに全教員が授業に取り組んでいるそうです。
学校の校章についての説明がありました。
教科指導と学園生活
伊藤 直子教頭より雙葉学園の教科指導と学園生活についてパワーポイント画面と映像を使ってお話しがありました。
その中からいくつかを紹介します。
学校生活
4人の先生が担任団を組み、持ち上がりで指導にあたっている。
学校行事、クラブ活動は中高一緒に行う。
学習カリキュラムの特色 週1回「宗教」の時間がある。キリスト教の価値観に基づき、心を育てる
中3ではフランス語を学習する。
高2から多くの選択科目を設定し、多様な進路に対応している。
勉強は人との競争ではなく、自己を磨くことと考えている。したがって、偏差値や席次によるクラス分けは
行っておらず、文系・理系による区別も行っていない。
自ら学ぶ姿勢を育てる。細やかな個別指導で受験にも対応
クラブ活動は全員必修。個性を伸ばし、自主性を高める。また、上級生とのコミュニケーションで社会性も
身につける。
雙葉生の一日の流れ
映像で紹介 登校から朝礼、授業、掃除、クラブ活動、下校まで
進路について
ここ数年文系と理系は半々。理系は医歯薬志望が多い。
卒業生の話を聴く会や講演会で将来の進路を考える機会を設けている。
学校行事について
映像で紹介 中1オリエンテーション、中3修学旅行、中1・2夏期学校、
赤い羽根共同募金、運動会
指導を行っています。
クラブ活動は全員必修です。
語学教育について
英語の先生より語学教育についてのお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
英語
各科目より
質の高い英語力を身につける
週6時間の学習、ネイティブの教員でしっかりと力をつけていく
中1の4~10月は学習経験によるクラス分けを実施。
入学前に英語の準備学習は不要
中3で週1.5時間のフランス語の授業を行う。高校に進学したあとも例年15名程度は継続して
フランス語を選択して学習している。
授業と入試問題について<国語>
国語科担当の先生より授業と入試問題についてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
授業について
言葉を知ることは世界を知ること 読む・書く・話す・聞くを学んでいく
読む=暗誦、素読、群読
書く=感想文、鑑賞文、批評文
話す・聞く=ディベートやスピーチ
入試問題について
読解力・思考力と豊かな感性を見る
基礎力(漢字や語彙)は大切
設問に応じた記述力を身につけてほしい
授業と入試問題について<算数>
数学科担当の先生より授業と入試問題についてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
授業について
中学の数学の授業では、基本的な計算力と論理的に考え、表現する力を身につけていくこと、
その過程をだれが見てもわかるように書くことを大切にしています。
日頃から、ごまかさない、誰が見てもわかる解答を書くことを重視しています。
入試問題について
・問題を正しく読み取る、筋道を立てて考える、方針に沿って確実に計算を進め答えを導き出す
・採点においては解答用紙に書かれたものは全てじっくり見ています。
・指示された計算だけでなく、これを求めるときにどういう計算をしたらよいかを考える
授業と入試問題について<社会>
社会科担当の先生より授業と入試問題についてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
授業について
各分野万遍なく学習し、総合的な力を養う
与えられた知識をただ暗記するのではなく、自ら考えることを促す
授業では教科書の内容に留まらず、新聞記事や時事的な話題もとりあげ、自分が生きるこの
社会を分析できる思考力の育成に努めています。
入試問題について
・地理、歴史、公民全ての分野から出題
・問題を読み飛ばさず、最後まで読むことで前の設問のヒントが出てくることもある。
授業と入試問題について<理科>
理科科担当の先生より授業と入試問題についてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
授業について
理科に興味を持ち、自然の仕組みについて学ぶ
できるだけ本物に触れる。実験、観察を多く取り入れた学習を進めている。
中1ではサヤエンドウ、タンポポ、カビ、イカなどを題材に学習。
中3では野外実習を行い、地学の学習をする。
入試問題について
実験、観察に取り組み、身につけた基礎的な力
与えられた条件から規則性を見つけ出し、それを応用する力
ニュースや新聞に出てくる科学的な話題も大切
初めて接する内容でも、問題をよく読んで問いを追いかけていくことで必ず解ける
なぜ、どうしてと不思議に思う気持ちが大切
中学入試について
伊藤 直子教頭より入試についてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
入学試験について
受験資格は、保護者(父か母)と同居、通常の交通手段で自宅から学校まで90分以内
出願受付は1月20日 例年通り8時までに来られた方を対象に抽選。この抽選で出願受付順
が決まります。
備考欄には何も書かなくて構いません。転居予定やケガ、健康面などで学校に伝えておくべきこ
とを備考欄にお書きください。
面接は1人3分程度。2名の教員が対応します。質問の1つは直前に知らせ、その場で考え
てもらう「答えのない質問」です。
今年は、「今までの自分を振り返って、『心の成長』を感じたことについて、具体的に話してください」
学校訪問を終えて
伝統校らしく、学校の沿革やキリスト教との関わりなど、校風がよく伝わりました。和田校長先生の話し方がとても
丁寧だったのも印象的です。毎年の説明会で流れる学校行事の映像では、伝統の「花の歌」(運動会で高3
生が踊るダンス)も見られ、雙葉らしさがとてもよく伝わってきました。
パワーポイントの画面切り替えが少し速いため、保護者の皆さまが一生懸命メモを取られていたように思えます。
進学実績などをあまり話さず、雙葉の良さを丁寧にお話しされた、そんな学校説明会でした。