2019 雙葉中学②|学校説明会レポート



雙葉中学校説明会レポート(2019年10月30日)


本日は雙葉中学校へ、受験ドクター講師のR.I講師が行ってきました。
JR四ツ谷駅徒歩2分の好立地。フランス語の履修があるため、フランス語「専用」のLL教室が設置(英語LL教室も併設)されています。理科は、4科(生物・物理・化学・地学)それぞれの教室が設置されています。キリスト教に基づくことから、聖堂を有しミサの開催もあります。講堂屋上が庭園になっており、生徒が一息つける憩いの場になっています。

カトリックの精神に基づき、一人ひとりを大切にする全人教育に注力している。また、同精神からボランティア活動も精力的に行っていらっしゃるとのことで、駅前等での募金活動に関する動画からもよくわかりました。学習面では、深く考えること、これを表現することに重点が置かれた教育がなされているとのことです。表現力が低下している昨今、また、大学入試制度の変化も伴って、この点に重きを置かれていらっしゃることは魅力的ではないでしょうか。

JR 四ツ谷駅 麹町口 徒歩2分
東京メトロ(丸の内線)四ツ谷駅 赤坂口 徒歩4分

2019年10月30日に行われた雙葉中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は雙葉中学校部ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©雙葉学園

プログラム

校長ご挨拶

雙葉中学校 和田紀代子校長より、雙葉学園の歴史に関するお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

学校の沿革について

とても物静かな語り口でいらっしゃり、いかにも女子伝統校の校長先生という趣のある先生です。今年度で創立110年を迎えたが、前身からすると、144年という長きにわたる伝統を持つ学校です。もともとは、修道院の寺子屋的なものであったものを学習の重要性にかんがみ、メールセンテレーズが私財を投じて、現在の場所に学校を建造されました。全人教育に力を入れており、大事な時期を責任をもってお預かりしていらっしゃるとおっしゃられていましたが、その覚悟を肌で感じました。

教育について

伊藤教頭より教育についてのお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。

教育について

各学年180名ほどで、担任は持ち上がり制です。カリキュラムは、中高一貫の利点を活かし、理解・考察・表現に注力されているようです。最終的な進学先としては、若干文系が多いかなといった感じのようですが、近年は医歯薬学系等への志願者が多くなってきたとのことです。

授業について

国語科担当の先生より授業と入試問題についてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。

授業について<外国語>

教科書は「New Treasure」。中学一年の間は、小学校時期の学習状況によってクラス分けがなされているそうです。中1の後期にはほぼ同内容となり、2年次からは全く同じ内容となるとのことです。中学3年次、フランス語が必修です。高校進学時、外国語の授業は英・仏いずれかの選択制となり、例年5~6%程度の生徒がフランス語を選択しているようです。フランス語の授業については、仏語検定2級合格程度を目標と設定しているとのことです。

授業について<国語>

読むことならびに表現力を重視した教育をされているという印象です。読むことに関しては「音読・精読・群読」に力を入れていらっしゃるそうです。中学入試へのアドバイスという点で、問題を理解する力と解答を伝達する力を試しているという趣旨のお話がありました。また最後に、各小問は事前に読んでおくことをお勧めします、とのメッセージがございました。

授業について<数学>

教科書は「体系数学」を使用。学校内の定期テスト等は、すべて記述式での考査だそうです。中学入試に際して、問題を正しく読むこと、筋道をしっかりと読むこと、丁寧かつ素早い計算力が求められる、とのことでした。

授業について<理科>

実験により、実際の目に触れさせる機会を多くしているとのことです(理科4分野すべての実験室を完備していらっしゃるくらいですからね)。入試についてのお話がございました。「与えられた条件から法則(規則性など)を読み取り、それを他の事例に応用させることができるか」、「理科の時事的な問題に関心を持っておいてもらいたい」とのことでした。

授業について<社会>

観光地図を作成したり、新聞のスクラップブックを作成したり、また、歴史に関する新聞を作成したりと、手を動かす学習にも多くの時間を割かれていらっしゃるようです。入試に関しまして、分野は問わずどこからでも出す、総合的に物事を考える力が大切とのことでした。これは、複合的な問題を出すためということです。

入試問題について

社会科担当の先生より授業と入試問題についてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。

授業について

出願の際の通学条件は、①保護者と同居、②新幹線・特急といった特別な料金を払わない経路で90分以内とのことです。自転車通学は認めない。出願にあたり、7:30に開門、その後、8:00までに受付をした方の中で抽選を行う。全員の抽選が終わるまでの待ち時間が必要。抽選番号が出願の順。これより後は、抽選はなく、受付順で受験番号か決まっていきます。かりに、12時ごろ出願されれば、「3分」ほどで手続きは完了するそうです。6年生の出願時に提出できる成績表と12月までの出席状況を合わせて提出する必要があります。備考欄に志望動機を書く必要はありません。上履きとお弁当を忘れずに、とのことでした。

学校訪問を終えて

ゆったりとした校風という印象です。先生方も落ち着いた雰囲気を持たれた方が多い印象でした。平日午前中開催の説明会でしたが、講堂が満席となるほどの盛況ぶりで、こちらの学校の人気をうかがい知る機会となりました。