雙葉中学校説明会レポート(2019年10月30日)
本日は雙葉中学校へ、受験ドクター講師のK.D講師が行ってきました。
教室の前に各学年2つの生徒ラウンジがあり、生徒の憩いの場となっています。毎週金曜日には朝礼前に希望者によるミサなどが聖堂で行われています。講堂の屋上には屋上庭園があり、晴れの日にはゆったりとできる場になっています。また、栃木県の霧降高原には3階建ての宿泊施設があり、部活の合宿などで使われています。
「真の知性を養い、自ら考え、自ら判断して行動し、その結果に責任を持つことのできる人間の育成を目指している」と教育方針にあるように全人教育に力を入れています。また、カトリックの精神に基づき、ボランティア活動に力を入れているというお話もありました。授業面では外国語教育に力を入れており、外国語の授業数が多いです。中学3年次には、フランス語を全員が学びます。
JR 四ツ谷駅 麹町口 徒歩2分
東京メトロ(丸の内線)四ツ谷駅 赤坂口 徒歩4分
2019年10月30日に行われた雙葉中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は雙葉中学校部ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©雙葉学園
校長ご挨拶
雙葉中学校 和田紀代子校長より、雙葉学園の歴史に関するお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。
学校の沿革について
雙葉中学は1909年創立で今年で創立110年目です。戦争が始まると外国人であった校長は帰国を余儀なくされ、シスター高嶺信子が5代目校長に就任されました。雙葉中学において初の日本人校長です。このとき28歳だったそうです。現校長の和田先生はシスター高嶺から教えを受けていたそうです。また、中学高校という期間は子供から大人へと成長する大事な期間であり、責任をもってお子さんをお預かりしているというお話もありました。他には林間学校や修学旅行、宗教のお話をされていました。
教育について
伊藤教頭より教育についてのお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
教育について
生徒は1学年45名×4の180人で4人の担任が持ち上がりで担当します。授業は週6日で、平日は6時限、土曜日は4時限です。中高一貫の利点を生かしたカリキュラムが組まれていることや、語学教育が充実していること、高校2・3年次には数多くの選択科目が用意されているというお話がありました。進学においては、55%が文系志望で、45%が理系志望だそうです。
授業について
国語科担当の先生より授業と入試問題についてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
授業について<英語>
・ネイティブスピーカーによる授業がある
・中1は学習経験によるクラス分けがある
→1年の後半からはほぼ同じ内容で、2年からは全く同じ内容になる
・教科書はNew treasureを使っている
・中学3年次、全員が週に1.5時限フランス語を学ぶ
・高校に入ると英語を学ぶかフランス語を学ぶかの選択ができる
→例年フランス語を学ぶのは1学年180人中10人程度
・高校でフランス語を学ぶ場合、フランス語検定2級が取得できる程度までの学習をする
授業について<国語>
・「話せる」、「聞ける」ようになるためにスピーチ、討論、ディベートが大切です。
・自分の思っていることを相手に伝える力が重要です。
・入試に求めるもの
→問題を理解する力
→解答を伝える力
・お話されていた先生から、「小問の中で枝分かれした問題は予め全部読んでおくといい」というお話がありました。
授業について<数学>
→考えの過程を重視しているため
・テストも全て記述式
・入試について
→問題を正しく読み取ること
→筋道をしっかりたてること
→丁寧かつ素早い計算力が求められる
授業について<理科>
・入試について
→与えられた条件から法則性を読み取りそれを応用する力が大事。
→ニュースや新聞の科学的話題への関心があることが大事。
授業について<社会>
・新聞スクラップブックを作成する。
・歴史新聞を作成する。
・入試について
→どの分野からも出題する
→総合的に考える力が大切(複合問題を出すので)
入試問題について
社会科担当の先生より授業と入試問題についてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
授業について
・通学条件として、保護者と同居していること、通学時間が新幹線や有料特急を使わずに90分以内であること。
・自転車通学はできない。
・願書を出すにあたり、7:30に開門し、8:00までに受付をした人の中で抽選が行われる。
→全員の抽選が終わるまで待たなければいけないので待ち時間が生じる
→抽選番号が出願順となる
→8:00以降は抽選はなし
→12時くらいに出願すれば3分程度で終わる
・6年の成績と12月までの出席状況を提出する必要がある
・備考欄に志望動機を書く必要はない
・上履き、弁当が必要
・面接は本人のみで3分程度。正解はないので特別な準備はいらない。
学校訪問を終えて
生徒の半数以上が国公立または、早慶上智に進学するという女子御三家にふさわしい実績の雙葉中学ですが、主要5科目だけでなく、校長自ら体育に力を入れているとおっしゃっていることや、週に1度宗教の授業があること、高校1年次には「家庭総合」の授業でテーブルマナーを学ぶなど幅広いことを学ぶことができるという印象でした。