城北中学校説明会レポート③(2020年10月20日)
本日はオンラインで行われた城北中学の学校説明会を、受験ドクターの高田いさむがご紹介いたします。
特筆すべきは、学校の敷地の広さです。
40,000㎡の敷地を誇り、東京23区内の私立中学としては、最大級の広さです。
広い敷地内は自然環境にも恵まれ、充実した施設が存在しています。
講堂は1,414席ある巨大ホールで、式典や講演会等で使用します。
図書館は蔵書数6万冊があり、一日の利用者数は400名に上ります。
食堂は450席があり、全生徒が利用可能、朝・夕の営業も行っています。
共通棟には、技術・書道・音楽・美術・体育などの施設が揃っています。
武道館内には、剣道場・柔道場があります。
2,000名が揃って体育祭を行える巨大なグランドの他、舗装コートもあります。
テニスコート4面、ハンドボールコート1面を備えています。
人工芝のテニスコートも別に有しています。
温水プールは一年中利用可能で、機器の揃ったトレーニング室もあります。
その他、体育館、多目的ホール、弓道場など、非常に充実した施設群です。
また、すべての教室に大型モニターが設置され、生徒用のiPadも用意されています。
校内にはWi-Fiも飛んでおり、最新のネット環境も有しています。
本校の教育は、創立以来受け継がれている「質実厳正」の精神を大きな柱としています。
1.社会性を備え正しい道理の実行ができる人間の育成
2.努力を惜しまず自律的に行動できる人間の育成
3.感受性を豊かにもち、自己啓発と想像力に富む人間の育成
以上の3点を基本に、校訓である「着実・勤勉・自主」を日々の行動の規範に位置づけています。
本校は教育目標として「人間形成と大学進学」を掲げています。
「人間形成」とは、「社会を支え、社会を導くリーダーとして活躍する人間、社会を支え、人と人を繋ぐことのできる人間の育成」のこと。
自由と規律のバランスが取れた校風が社会に有為な魅力ある人材を育てます。
「大学進学」は言うまでもなく、皆さんの希望を叶えるための次のステージへの進学を指します。
城北学園では夢を追いかけ、将来は社会の第一線で活躍していくであろう皆さんを応援します。
本校の特色のひとつに、生徒と先生の距離の近さと声がけの徹底があります。
成績不振など、気になる点があれば徹底した声がけで生徒とのコミュニケーションを図っています。
東武東上線「上板橋」駅南口下車 徒歩10分
東京メトロ有楽町線・副都心線「小竹原」駅1番出口下車 徒歩20分
都営バス(新宿駅西口ー王子駅前)
関東バス/国際興業バス(高円寺駅北口ー赤羽駅東口)
「小茂根バス停」下車 徒歩10分
2020年10月20日に行われた城北中学の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は城北中学ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©城北中学
城北中学の特色について
広報企画部長の鈴木先生より城北中学の特色についてのお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。
〇本校の目標について
本校では、人間形成と大学進学が目標です。基礎期(中1・中2)、練成期(中3・高1)、習熟期(高2・高3)の6カ年3期体制で構成されています。クラブ活動は、文化部24部、運動部23部と数も多くとても盛んですが、勉強とクラブをバランスよくやってもらっています。行事を通じた人間形成を大切にしています。
〇行事について
生徒たちは様々な行事を経験することで人間的に成長していきます。中1では長野大町でのオリエンテーション、中2は林間学校、中3は京都・奈良修学旅行、高1は筑波体験、高2は沖縄研修旅行などがあります。
〇教育内容について
選抜クラスは、中3・高1で2クラス、高2で3クラス設けています。差別・区別をするわけではなく、成績によって誰でも入ることができます。一度選抜からもれても、次の学年で選抜クラスに入ることはできます。IT機器とネット環境の活用も積極的に行っています。中学総合学習の「情報」ではiRoomという専用教室での授業を行っています。IT機器の使用を習熟するとともに、プレゼン力の向上なども図ります。語学研修については3つあります。中1・高1には、3日間学校内で英語漬けになってもらう、イングリッシュシャワーがあります。40~60%の生徒が参加しています。中3・高1ではオートラリア語学研修があり、昨年は81名が参加しました。また、高1対象でターム留学プログラムもあります。1月~3月の約3か月間、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドへ短期留学します。昨年、一昨年は10名強の参加者がいました。
〇大学入試結果について
昨年は東大8(7)、東工大8(7)、一橋5(4)、京大9(4)に合格しました。かっこ内は現役生の数字で、現役合格に強いことがおわかりいただけるかと思います。私立では、慶應85(59)、早稲田132(106)など、合格者が出ています。城北生であれば、早慶には合格しようと日頃から言っています。
〇生徒の満足度について
本校へ入学時の志望順をアンケートすると、第一志望37%、第2志望39%、第3志望18%となっています。それに対して、卒業時に満足度をアンケートすると、満足53%、ほぼ満足31%と、高い数字が出ています。友達や先生などを評価する声が多いです。
生徒座談会
中3生物担当の坂内先生と中3生2名の座談会がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
Q&A
生徒の回答:自由研究発表(この生徒は金賞受賞)、文化祭(協調性を学んだ)
〇城北に入る前と後の印象の違いは?
生徒の回答:友達のレベルが高い、先生が熱心、授業が楽しく学習環境が良い
〇勉強と部活は両立できますか?
生徒の回答:きちんとできる。中学生は17:30に完全下校で、ちゃんと宿題をやる時間がとれます。
〇iPadを使用した授業の感想はありますか?
生徒の回答:社会に出たときに役に立ちそうでとても良い
校長挨拶
小俣校長よりご挨拶がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
学校について
本校の周りには、イチョウを始めとした樹木が非常に多いです。校門横には大きなヒマラヤスギがあります。本校の設立時に近隣から寄贈されたものです。登下校時によくこのヒマラヤスギを見上げますが、成長したヒマラヤスギのように、生徒にも天に向かって真っすぐと成長して欲しいと思います。また、外からは見えない土の下にも、広く深く根をはっています。同じように、生徒たちにも外からは見えない中身、真の力も大きく成長させていきたいです。 広報企画部の坂本先生より学校生活についてのお話がありました。 まずは、友達・先生・城北を好きになって欲しいです。好きだから頑張れる。城北にしっかりと軸足を置いた学習習慣の確立が、大学入試で重要と考えています。中1生では、友達を作り協調性を学ぶための行事が最も多くある学年です。年間の行事をご紹介します。4月には、長野の大町でのオリエンテーションがあります。男の子だけでの泊まり込みの合宿になりますが、みんなすぐに友達ができ仲良くなります。6月には体育祭です。全校生徒2,000名が3組に分かれて争いますが、クラスごとに競い合う種目もあります。特に盛り上がるのが、長縄競争です。先生も含めたチームワークがカギを握ります。合唱祭、文化祭も、クラスの協調性が大切です。理科自由研究発表会では、先輩に交じって金賞を競い合います。もちろん中1生では、先輩の研究にはなかなか勝てません。しかし、ここで先輩たちの質の高い研究を学ぶことによって、次年度の自分の研究に活かしていきます。城北では、中1・中2は基礎期と位置付けられています。学校では、フォローアップ、モチベーションアップを第一に考えています。日々の小テストや補習会によって、生徒の学習の定着度を測り、必要なフォローアップをしていきます。数学では、中2から習熟度分割授業を行っています。理科では、実験・実地を大切にした指導を行っています。英語では、週1回、ネイティヴ教員と日本人講師のチームティーチングを行っています。
生徒の成長の軌跡について
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
学校について
学校訪問を終えて
動画を使った説明がとても多く、学校に通う具体的なイメージが湧く説明内容でした。
生徒の座談会など、他の学校ではあまり見かけない企画も面白かったです。
学校の明確な目標として、大学進学を挙げていて、現役合格にもこだわっています。
伝統ある進学校として、難関大学への合格実績にはプライドを持って取り組まれているようです。
今回は、説明会の第2部公開のタイミングでの視聴でした。
そのため、まだ説明が途中という印象です。
上位学年の学校での様子や、入試傾向などについてはまったくお話がありませんでした。
いずれ第3部が公開になるようなので、引き続き内容を追いかけてみたいです。
ホームページを見る限り、とても広大な敷地に充実した施設が豊富に存在しており、実際に見学してみたいです。
IT教育にも力を入れており、その分野への設備投資も充実しています。
様々なお子さんのニーズに応える、幅の広さを持った、とても魅力的な学校です。