2017吉祥女子① |学校説明会レポート



吉祥女子中学校説明会レポート(2017年10月11日)


本日は栄光学園中学校へ、受験ドクター 国語・社会科講師清水栄太が行ってきました。
平成30年9月に新五号館が完成予定です。創立80周年を記念して建設されます。
来年の9月に完成予定です。
その他、1号館屋上には庭園、中には池などがあり生徒の憩いの場となる施設が数多く見受けられます。
「最低限度の校則」に表されるように、生徒の自主性を重んじた校風を反映した充実の設備となっています。

キャンパス内には大理石にラテン語でモットーが刻まれています。

JR中央線・総武線・地下鉄東西線直通 西荻窪 下車 徒歩8分
西武新宿線 上石神井 から「西荻窪駅」行バスにて15分
地蔵坂上バス停下車 徒歩8分

平成29年10月11日に行われた吉祥女子中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は吉祥女子中学校ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©吉祥女子中学校

プログラム

校長ご挨拶

吉祥女子中学校 藤本 典子 校長より、
吉祥女子中学校に関するお話ありました。

その中から一部を紹介いたします。

冒頭の挨拶

・今年で創立79年、来年80年を迎える

・創立80年を記念して5号館が新しく建設されます。
カフェテリアなどを併設した新たな校舎の設立を行います。
・創設の歴史~創設者 守屋荒美雄~

・創立者 守屋荒美雄は社会科の教諭であるとともに、自ら教科書の執筆や編集に打ち込み、帝国書院を設立し大きな成功を収めました。守屋荒美雄は出版によって得た利益を社会に教育で貢献するという決意を持ち、吉祥女子の前身である帝国第一女学校をつくり、女性の教育機会を広げていきました。
・創設の歴史~設立者 守屋美賀雄~

・創立者守屋荒美雄が亡くなり、ご子息であり数学者であった守屋美賀雄が父の遺志を受け継ぎ現在の吉祥女子設立しました。
生涯にわたって研究者・教育者であった守屋美賀雄の物事を真摯に学ぶ姿勢は今も受け継がれています。
・宗教

・創設者の守屋荒美雄、設立者の守屋美賀雄は共にカトリックの信者でしたが、学校教育に「宗教色は持ち込まない」という理念から宗教を取り入れず、多様な価値観を尊重する校風となりました。

吉祥女子の基本概念

・建学の精神……「社会に貢献する自立した女性の活躍」

・「知的探求心を育む」

授業と部活動

広報部長の綾部 香先生より
吉祥女子中学校の教育理念についてお話しがありました。
その中からいくつかを紹介します。

社会で必要とされる資質の形成を行う6年間

・「建学の精神」に基づいた知的探求心を育む授業

・教科分割を実施して、各教科を集中して学ぶ。
・独自教材の活用して学習を進めている。
・理科の授業では実験を頻繁に行っている。
・グループ学習を取り入れている。
・講習を実施しており、特に夏期講習では114講座を開設し、1日4時間、計5日間行っている。
・著名人を招き学問に関する講演会を開催している。

・ICT教育

   ・クラウド環境を使って学校・生徒・保護者が情報共有を行っている。
   ・近年のIT化社会を見据えて情報を「つなぐ」「深める」「見極める」という考え方に沿ってて活用している 。

社会で必要とされる資質の形成を行う6年間

・「建学の精神」に基づいた知的探求心を育む授業

・教科分割を実施して、各教科を集中して学ぶ。
・独自教材の活用して学習を進めている。
・理科の授業では実験を頻繁に行っている。
・グループ学習を取り入れている。
・講習を実施しており、特に夏期講習では114講座を開設し、1日4時間、計5日間行っている。
教科の内容だけではなく、プログラミングや生命倫理学などの講座も開設。
・著名人を招き学問に関する講演会を開催している。

・ICT教育

・クラウド環境を使って学校・生徒・保護者が情報共有を行っている。
・近年のIT化社会を見据えて情報を「つなぐ」「深める」「見極める」という考え方に沿ってて活用している 。

・国際交流

・創設者守屋美賀雄の教えによって1976年から40年以上の歴史を持つ。
・アメリカ・オーストラリア・カナダなどの私立校と姉妹校関係をもち、国際交流を行う。
・中学3年ではカナダ語学体験ツアーを実施している。
・高校1・2年では1年留学制度を実施している。
・課外プログラムだけではなく、授業内においてネイティブスピーカーによる授業が行われている。

・芸術系教育

・進学校としては珍しい芸術系教育が行われており、多様性を尊重する精神が表れている。
・文系・理系・芸術系を選択することができ、芸術系では音楽や美術などを専門的に扱っている。

・キャリア教育

・部活動・クラブ活動・行事などを通じて人生の土台作りを行う。
・自主自立・連帯感、挑戦の場
・異なった考え方を持った仲間と議論を重ね、1つのものを作り上げる場
・ 自己表現の場
・ 問題解決能力や強調性を育成、自己肯定感を向上させる
・生きる力を育む
・進路プログラム
・ライフスキルプログラム

・まとめ

・自由闊達な空気・多様性を認める文化
・6年間でじっくり物事を考えることのできる環境
・生徒同士が互いに刺激を受けながらチャレンジできる空間、仲間との一体感

入試概要

・今年から「Web出願」を導入

・今年からWEB出願が導入されます。出願方法が変更となります。
・入試

・第一回入試⇒2月1日 募集人数:114名 合格発表:同日20:30(インターネットにて)
・第二回入試⇒2月2日 募集人数:90名 合格発表:同日20:30(インターネットにて)
・第三回入試⇒2月4日 募集人数:30名 合格発表:同日20:30(インターネットにて)
・4科での合格判定

・1つの教科の得点が芳しくなかったとしても、他の教科でカバーすることができる。
・追加合格に関して

・各回の試験において、複数回受験による有利・不利はない。
・追加合格者の決定の際には、複数回受験が有利になる。
(※3回全て受験した場合と2回受験した場合の差はない。)

入試について<社会>

社会科教員の関 詩乃先生より
社会科の入試要項についてお話しがありました。
その中からいくつかを紹介します。

社会の出題

・歴史分野:流れを理解する  「キーワードを見つけ相互の関係を考える」
・地理分野:資料の読み取りを考える 「基礎知識を活用した分析力」
・公民分野:原理を理解する 「仕組みや原理をしっかりと理解する」

入試に向けての対策

・まんべんなく学習する
・設問の指示に従う
・基本的な知識を確実に身に付ける
・用語は漢字で覚える

入試について<国語>

国語科教員の山田美香子 先生より
国語の入試要項についてお話しがありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。

栄光生の学校生活

■国語の出題

・文学的文章
・説明的文章
・漢字

1.出題形式

・言葉や表現の意味
・接続詞や文法
・指示語や内容理解
・理由説明
・漢字の読み書き

2.文学的文章

・人物の言動、情景描写、比喩表現をてがかりに「登場人物の内面」を読み取る

3.説明的文章

・事実と意見を区別する、対比に目を向けることで「筆者の考えの道筋を理解する」

4.心がけてほしいこと

・ことばを理解する:わからない言葉は意味調べ
・意識的に文章を読む:言い換えや人物に関連する情景描写に注目する
・読みをもとに考える:文章内容を身のまわりに置き換える

入試について<算数>

数学科教員の丹野雅広 先生より
算数の入試要項についてお話しがありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。

算数の出題

[1]30点
[2]・[3]計25点
[4]・[5]計45点 

記述問題について

・問題の設定の数字を使って求めるように書く
・どのような過程で、求められたのかが伝わるような書き方であること

入試に向けての対策

・基本的な問題は、早くかつ正確に解く力を身に付ける。
・分野に偏ることなく、幅広く勉強する。
・応用問題は(1),(2)などから規則性や解き方のヒントを得て、利用する。

学校訪問を終えて

西荻窪の駅から10分ほど歩いた閑静な住宅街の中に位置しており、落ち着いた環境と充実した設備のもとで6年間を有意義に過ごすことができる学校であると感じました。
勉強に力を入れているだけはなく、文化祭や部活動など様々な行事や活動が生徒主体で活発に行われている点もとても印象的でした。特に年中行事の中で生徒たちが力を入れている吉祥祭は、中学生や高校生が作り上げているとは思えないような完成度でした。
放映された映像からは、生徒たちが無意識のうちに学校生活を通して「自主創造」をしている様子が伝わってきました。
それぞれの生徒が主体性をもって行動し、互いの価値観を尊重しながら6年間を過ごすことができる学校だと感じました。
さらに、近年の急速に変わりゆく社会情勢を踏まえ、国際交流に力を入れており語学体験ツアーや1年留学制度が行われていることも魅力の一つでした。
また、卒業後の進路は国公立大合格者が多いことからも生徒自身がメリハリをつけて学校生活を送っているのだと感じ、吉祥女子の良さが伝わってきました。