2020 吉祥女子中学|学校説明会レポート



吉祥女子中学校説明会レポート(2020年10月14日)


本日は吉祥女子中学校へ、受験ドクターの川上亮講師が行ってきました。
映像による設備紹介がありました。
設備はどこも綺麗で、整っている印象でした。

8万冊の蔵書がある図書館、そして理科系の実験室はどれも非常に設備が整っており、実験や観察の授業を大切にしていることが伝わってきました。
進路指導室には先生が常駐し、相談を随時受け付けるなど、キャリア形成に重きを置いている学校の方針を感じました。
校舎が多く、新入生は迷うほどということでした。

コロナ禍対応について、時間を掛けての説明がありました。
ICTの活用をしてきたようですが、各先生が科目ごとの特性を考えてツールを選択する、という点をアピールされておりました。
キャリア形成についても時間を掛けた説明があり、学力だけではなく、どのような卒業生を社会に送り出していくのかをとても大切にしている学校です。
理系を志望する生徒が多く、医学部医学科への合格実績が堅調なこともアピールされておりました

JR中央線・総武線・地下鉄東西線
直通 西荻窪 下車 徒歩8分
西武新宿線 上石神井 から「西荻窪駅」行バスにて15分
地蔵坂上バス停下車 徒歩8分
2020年10月14日に行われた吉祥女子中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は吉祥女子中学ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©吉祥女子中学・高等学校

プログラム

校長ご挨拶

吉祥女子中学の萩原校長よりご挨拶がありました。
その中から一部を紹介いたします。

◆コロナ禍対応について

分散登校等で対応してきた。
現在は英・数の補習なども行っている。
部活動・学校行事も十分対策したうえで通常と近い形で行っている。

◆入試について

入試回数を3回から2回へ。

学校紹介

広報副部長の山根先生より学校紹介がありました。
その中から一部を紹介いたします。

◆校内案内

7号館まである校舎、グリーンコートと呼ばれる校庭、ケヤキコートと呼ばれる運動場など。
屋上庭園 ⇒ 生徒の憩いの場
図書館 ⇒ 8万冊の蔵書。PCルームと繋がっている。
グリーンコート ⇒ それほど広くはない。部活動はここで行う。運動会は八王子のグラウンドで行う。
和室 ⇒ 課外授業を行っている。華道や茶道など、学校にいながら習い事が出来る。外部の先生を招いている。
体育館 ⇒ 冷暖房完備。
進路指導室 ⇒ 受験に関する本、過去問、卒業生の受験体験記、職業に関する資料がある。専門の先生がいるので相談も可能。
理科室 ⇒ 4分野分かれている。実験が多く、レポートをその都度書く。
カフェテリア ⇒ 密にならないよう座席の配置を考慮。

吉祥女子中の特色と入試について

広報部長の杉野先生より吉祥女子中の特色と入試についてのお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

・コロナ禍対応について

⇒オンデマンドではなく、「遠隔授業」を行ってきた。HRも実施。双方向での学びを大切にした。Google classroomの活用。ICTの土壌があったことが大きかった。教職員も一部を除き在宅へ。

・国際交流について

⇒中3カナダ語学体験ツアー。コロナ禍でもOLで専門家の講義を受講出来た。留学制度もある。

・進路プログラムについて

⇒高1秋に文系・理系・芸術系のどれかを選択。高2で卒業生を囲む会、高3で高3講演会を行っている。
理科の授業では実験が多い。深い学びを。
課外授業、勉強合宿、夏期講習など。

・進路について

⇒理系が増えてきている。理系は多数が国公立を視野に、文系も半数が国公立へ。
医学部医学科への合格実績も堅調。

・本年度入試について

⇒2月4日が廃止に。受験生の負担を減らすため、4日の募集人数を1日・2日に割り振り。
募集人数は第1回134名、2回100名。
⇒入試問題の傾向・難度は大きな変更無し。
⇒社会の解答用紙をB4縦からB4横向きに。

・昨年度入試について

⇒第1回は500名前後の受験者。そのうち200名が合格者数の目安。
複数回受験者から追加合格を出す。昨年度は追加合格0名。

各学科の入試について

各教科の先生より入試の概要のお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

国語

①説明的文章
⇒全体の構成を意識する。同じ言葉の繰り返しや言いかえに注意。指示語の内容を押さえる。接続後の役割をつかむ。
⇒対比関係を意識する。
⇒具体例とまとめを意識する。

②文学的文章
⇒登場人物の心情理解。

③漢字の書き取り
⇒わからない言葉は辞書で調べる習慣を。

選択肢問題
⇒注意深く読み、消去法で絞り込む。
⇒線が引かれた一文を注意深く読む。

記述問題
⇒文字数オーバー、字数足らずでも部分点はつける。
⇒内容の正しさはもちろん、文末表現にも注意。
⇒20字~50字を数題、70~100字を1題。

算数

大問5題構成。記述式を2題出題。配点は他の問題より5点ほど高め。

・算数で求める力
①早く正確な計算力
②幅広い分野に対応できる処理能力
③題意・誘導を読み取る読解力
④誘導にのる応用力

・記述問題のポイント
①問題で与えられた数値を使う
②どのような過程を考えたのかを式・言葉・表・図を用いて書く

・入試に向けての対策
①基本的な問題は素早く解く
②分野に偏ることなく満遍なく学習すること
③記述式の問題は与えられた数値を使って途中式を書くようにする
④応用問題は(1)~(3)などから規則性や解き方のヒントを得て解答する

社会

①歴史分野
⇒流れや因果関係を理解する
⇒並べ替え問題を2題。内容・流れを理解しているか

②地理分野
⇒資料を読み取る・知識を派生させる
⇒基本的な知識を土台に、資料の分析を
⇒統計に慣れ親しむこと、地図を利用した学習を大切に

③公民分野
⇒社会に関心を持つ・原理を理解する
⇒ニュースや新聞から得られる情報と普段の学習を結びつける

・まとめ
①全体を満遍なく学習する
②基本的な知識を確実に身に着ける
③設問の指示に従う
④用語は漢字で覚える

理科

大問4題構成。物理・化学・生物・地学から1題ずつ。大問の配転はそれぞれ17点か18点で、70点満点。
基本的な知識や計算力を問う問題と、与えられた条件などをもとに考える問題を出題。

・出題の意図
①自然現象への関心、実験や観察への積極性
②結果をまとめて整理・分析する力
③基本的な知識や計算力

・入試に向けての対策
①身近な自然現象・自然科学のニュースに触れる
②表やグラフの作成・読み取りと分析ができる力を身に着ける
③基本的な知識・計算力を養う

学校訪問を終えて

気合いの入った説明会でした。
10月ということもあり、入試についての話がほとんどでしたが、学校の施設紹介や教育理念のところで「吉祥女子での6年間で、どのように成長してほしいか」という先生方の情熱を感じました。
学力面でも入学してから様々な講座があり、安心して通わせることの出来る学校だと感じました。

各科目からの説明が非常に丁寧で、生徒への指導に役立ちそうです。

2月4日の入試が無くなりましたが、4日の入試は受験生の負担を減らすため、とのことでした。
ここ数年の人気の高まり、入試日程の減少もあり、厳しい入試になりそうな印象を受けました。