光塩女子学院中等科 学校説明会レポート(2025年06月09日)

光塩女子学院中等科の学校説明会に、受験Dr. 三軒茶屋・池尻大橋校校長の勝山 利信が行ってきました。
カトリックの価値観に基づく教育を行う伝統ある女子校です。
JR中央線快速・総武線各駅停車「高円寺」駅より 徒歩12分
東京メトロ丸の内線「東高円寺」駅より 徒歩7分
東京メトロ丸の内線「新高円寺」駅より 徒歩10分
2023年06月09日に行われた光塩女子学院中等科の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は光塩女子学院中等科ではなく、受験Dr.までお願いします。
校長ご挨拶
烏田 信二校長より、学校の紹介がありました。
◆建学の精神とMANABIプロジェクト
①建学の精神(校名の由来)
マタイ福音書5章13~16節の、「あなたがたは 世の『光』である あなたがたは 地の『塩』である」という言葉が校名の由来であり、各学年の目標もこの言葉の意味に基づいている
【学年目標】
・中1「自分との出会い」 / ・中2「自分と他者との関わり」 / ・中3「社会の中での自分」
・高1「自然の中での自己発見」 / ・高2「社会の中での自己発見」
・高3「Women for Others」 (他者のために生きることを喜びとし、自分の将来を考える)
②MANABIプロジェクト2022~2024
・授業改善
2022年度授業参観における保護者アンケートで挙がった、「もっと動きのある授業を!=生徒の意欲的な参加」という意見をもとに、呼びかけによる意識改革や、東京大学大学院教育研究科から先生をお招きして教職員向けのワークショップ研修を実施し、より充実した授業を展開している
・自習室、放課後時間、特別講座の充実
・ラーニング・コモンズ
前校長が寄贈した多くの書籍を1つの教室に移動し「学び合う空間」を設置。特別講座や日本史探究の授業などでも使用。
カリキュラムと進路について
齋地 彩教頭より、カリキュラムや進路についてお話がありました。
①習熟度別授業 細かいコース編成
・英語(中1から)、数学(中2から)、理科(高1から)についてそれぞれ習熟度別の授業を行っている
・高2 クラス授業+文理別授業+英語の習熟度 ※高2でほとんどの単元学習は修了
・高3 高2よりも細分化を行い、志望に応じた選択も可能になる
②教養演習
・教科の枠を超えたテーマを設定している(例:生命倫理、メディア、異文化理解、ジェンダー等)
・複数の教員が授業を担当している
・大学入試の小論対策にもつながる内容となっている
③理数探究基礎
・高2の自由選択科目で文理問わず希望者が受講する
・物理実験をとおして数値的に解析する手法を学び、探究や発表を行う
④新学習指導要領に基づいた各科の取り組み
・学力の3要素①『知識・技能』
日々の積み重ねを大切にし、2週に1度のペースで小テストを実施している
・学力の3要素②『思考力、判断力、表現力』
国語 IEP(多読プロジェクト)、教養演習
数学 図形ノート(自分で作る参考書)の作成
社会 新聞ノートの作成、主催者教育の実施
理科 実験レポートの作成
英語 4技能を重視した授業、スピーキングテストの実施
・学力の3要素③『学びに向かう力、人間性』
各科の特別講座(自由選択)の設定
数学 MCA(校内コンテスト)、数理工学コンテストの実施
社会 模擬国連への参加
理科 CCA(校内コンテスト)、ものづくり選手権の実施
⑤特別講座
無学年制の自由選択講座を複数設定している
・目指せ!図形女子! ・Speaking & Presentation Skills ・教養講座AI入門
・声楽を学ぶ ・日経ビジネスを読む
・国際NPO(せいぼ)の活動に参加してみよう! 等
⑥グローバル教育
・オーストラリア短期研修(夏休み10日間、30名)の実施
・オーストラリアターム留学(7~9月の約2カ月、2名)の実施
・英語キャンプ(冬休み3日間)の実施
・ネイティブの教員1名+ALT(外国語指導助手)2名での授業
⑦光塩の教育
・建学の精神に基づいた、共同担任制で生徒をありのまま認める光塩だからこそできる教育
⇒「一人ひとり」を想う教育 ⇒社会に貢献できる女性へ
◆大学合格実績(配布資料から転記して掲載)
2023年 現役合格数
国公立15名・・・東工大1、医科歯科大1、筑波大1、千葉大1、帯広畜産大1
東京藝大2、国立医学部3 等
私立・・・早大13、慶大11、上智大17、理科大15
海外大学1
2022年 現役合格数
国公立15名・・・東大2、一橋大1、東京外大2、東京藝大2、川崎市立看護大2
私立・・・早大12、慶大11、上智大20、理科大7、日体大1
学校生活の特色
英語科の上田先生より、学校生活の特色についてお話がありました。
・個人面談の実施 →信頼関係を深める
生徒面談:学期毎に1回 / 保護者面談:1、2学期に各1回 実施
・共同担任制
1学年につき6名~7名の担任が担当する。担当教科や生物、年齢の異なる多様な教員のなかから生徒は話しやすい教員を見つけることができる。朝終礼は担任が交代で担当することで多角的なサポートが可能となる。
※学校生活の中で「人と人との関わり」をテーマにすることが多く、自分の考えやアイデアを言葉にする機会が多い。入試に関する説明会は後日別途行うが、面接や自由作文の内容や形式も、この考え方がベースになっている。
学校訪問を終えて
1931年に創立した歴史のある学校でありながら、その建学の精神に基づいて時代に合わせた新しい学習環境も見出すことのできる学校だと思います。共同担任制という独自の仕組みにより、生徒に取って頼れる先生が複数いることも安心できます。授業の様子も見学させていただき、生徒が作成した学校紹介のVTRからも伝わってくるように、明るく意欲的に学校生活を送るのに最適な環境の一つと言えます。