2019 攻玉社中学 | 学校説明会レポート



攻玉社中学校説明会レポート(2019年12月8日)


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本日は攻玉社中学校へ、受験ドクター 吉祥寺校校長、桑田 陽一が行ってきました。
本日は「入試説明会」ということもあり、入試についてについては校長先生・教頭先生からポイントを絞ったご説明でした。

攻玉社中学校の積田孝一校長より、多様な生徒間での切磋琢磨を通して、来る超高齢化社会に向けてのコミュニケーション能力を高める方針を強調されていました。

小田急線経堂駅より徒歩8分、東急世田谷線宮の坂駅より徒歩4分

2019年12月8日に行われた攻玉社中学の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は攻玉社中学ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©攻玉社中学校

プログラム

校長ご挨拶

攻玉社中学校の積田孝一校長より、
学校紹介がありました。

その中から一部を紹介いたします。

学校紹介

本日は「入試説明会」なので、手短にお話しする。
30年後、これから攻玉社中学に入学する生徒が社会で活躍するころには「超高齢化社会」を迎えている。
それを背景に、攻玉社中学で生徒たちにつけるのが重要だと考えているのはコミュニケーション能力。
意見を正確に伝える日本語力を養うためには、読書量が必要。感想文コンクールを開催している。
学園祭(輝玉祭)や体育祭は、コミュニケーションの実践の場。攻玉社中学では、5年生(高2)をリーダーとして、生徒が話し合って1年前から準備を始めている。
また、基礎教養を深めるため、芸術鑑賞の機会を設けている。演劇・音楽・伝統芸能をローテーションで、生徒に触れてもらう機会を持っている。

入試について

各教科の先生より、入試についてお話がありました。
その中からいくつかを紹介します。

入試について<算数>

①第1回・2回入試
 大問4題の出題予定。
  1 基本的な計算(いわゆる一行問題はここでは出題しない)
  2 小問集合→オールジャンルで出題 例年ここでは規則性・場合の数を出題していたが、大きな変更点となる。
  3 文章題(時間と速さ・連続的変化など)→昨年度より方針変更している。必ずしもグラフを出題するとは限らない(グラフの出題ももちろんあり得る)
  4 図形(相似、面積比、立体の表面積・体積など)

大問1・2で50点、3・4で50点の100点満点。平均点60点、合格ライン70点程度を想定。

②特別選抜試験
  算数① 2~3行程度の小問題をさまざまなジャンルから出題
       答えのみ記入 50分 50点満点
  算数② 長めの文章題が3題 これまでは整数問題・やや複雑な数列・中学数学に通じる単元・立体の計算を出題してきた
       途中の考え方も記述(答えのみの解答は点なし) 60分 100点満点

平均点5割 合格ライン6割程度を想定。

③その他
 ・特別選抜の算数②以外はすべて解答のみの採点(部分点なし)
 ・定規・コンパスの持ち込み可だが、「必ず持参」する問題はない
  貸し出しは行わない。図を描く問題があった場合にはフリーハンドでもOK
 ・「帯分数」「仮分数」ともに○。約分忘れや比の簡約忘れは1/2の減点。
  小数点のケタ間違いは×。
 ・解答欄に単位を記載しているが、単位の二重書きとなっていても許容する。
  極力好意的に見て採点しているが、なるべく丁寧に書いてほしい。

入試について<理科>

物理・化学・生物・地学の各分野から大問1問ずつ、計4問を出題。配点もほぼ均等。
 物理 やや応用的な思考力・計算力を見る
 化学 物質の性質に関する問題を繰り返し出題している
 生物 身の回りの自然や、時事問題を出題
 地学 観察・観測に関する内容を出題

・出題の順番は決まっていないが、取り組みやすい問題を第1問としている
・グラフや図はフリーハンド可
・記述問題を出題予定。2018年第2回の出題を参考にしてほしい

入試について<国語>

大問1 漢字の読み 10点
大問2 漢字の書き 10点
大問3 国語常識(ことわざ・慣用句・文化・風習など) 10点
大問4・5 文章題 文学的文章・説明的文章を各1題 計70点
       少なくともどちらかで記述問題(50~80字)を出題。自分の意見を問うものではなく、本文理解を問う

・漢字は小学校の学習範囲を超える場合がある
・トメ・ハネまで見るが、好意的に見ている
・記述問題での誤字は減点しているが、誤字があったからといって0点にするような採点はしていない

入試について<社会>

大問1 歴史・公民分野中心 歴史の配点がやや高め 時事問題を含む
大問2 地理分野中心 図表を読み取る問題や記述(多くて80~100字)あり

・大問1と2の配点は3:2
・人物名や語句は漢字で書けるように学習すること(トメハネも見る)
・時事問題は2019年12月いっぱいまでの内容を押さえてほしい

教育方針について

教頭・広報企画部長の岡田貴之 先生より教育方針についてのお話がありました。
その中からいくつかを紹介します。

教育方針

・国際学級開設から30年目。多様性を重視している。
・運動部から文化部まで多彩なクラブ活動。
・1~4年(中1~高1)は40名×6クラス編成。5・6年(高2・3)で30×8クラスに再編成。
・下位一割には強制的に補習を行っている。
・1回100名、2回80名、特選20名の定員に変化はないが、昨年度2回が狭き門となりすぎたため、2回の合格者を増やす予定。
・1・2回を両方受験した受験生を「熱望組」と称し、20名程度優遇している。
 1回・2回の得点に加点の上で良いとこ取り。第2回の正規合格者として発表。
・関係者の2親等以内の受験生は、ボーダー付近で考慮する(年に2~3名程度)。

出願および受験の際の諸注意

大内 まどか教頭より出願および受験の際の諸注意についてのお話がありました。
その中からいくつかを紹介します。

出願および受験の際の諸注意

・ネット出願は対応していない。出願初日は7時開門、9時受付開始。
 開門後に番号札を配布、その後は外出自由。
・出願回ごとに列に並んでいただく。複数回出願の受験生は、1回→2回→特選の順に。
・入試当日は7時開門、8時までに到着のこと。上履きは不要。
・シャープペンシル可。薄すぎには注意してほしい。
・携帯電話の持ち込みは不可。
・休憩時間にチョコレート程度の補食可能。水筒も持参可。
・2/1の入試問題は持ち帰り可能。受験していない家庭も12時ごろより購入可能(500円)。
・合計点のみでの合否判定。
・メガネ使用の受験生は、写真もメガネ着用のこと。

学校訪問を終えて

各教科の先生方による「入試問題について」の説明では、熱心にメモをとる父母が多数。質疑応答も活発に行われていました。
質問には先生方が丁寧に対応され、受験生が力を十分発揮出来ることを願う学校の姿勢を強く感じました。