香蘭女学校中等科説明会レポート(2019年12月21日)
本日は香蘭女学校中等科へ、受験ドクターのK.D講師が行ってきました。
・1年生は朝読書から1日が始まる。
・生徒は各自タブレットを所有し、授業や家庭学習で使用する。タブレットは、朝学習で数学の問題が送信されたり、タ
タブレットを用いて、生徒同士が共同編集を行い、発表資料を作成するなどの用途に用いられる。
→各自が役割や責任を持ちながら一緒に問題解決する力を養う。
・放課後サイエンスという授業があり、理系志望者の支援をしている。
2019年12月21日に行われた香蘭女学校中等科の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は香蘭女学校中等科ではなく、受験ドクターまでお願い致します。
©香蘭女学校
校長ご挨拶
香蘭女学校中等科の鈴木弘校長より、入試に関するお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。
入試概要
・2日目の午後は去年と時間が異なる。
入試について<理科>
理科主任の中島先生より理科の入試についてのお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
◆受験生に求める力
・生活の中での疑問を大切にし、学んだ知識や科学的な考え方と日常を結びつける力。
◆頻出問題のパターン
・基礎的な理科の力を問う問題。(濃度や比の計算など、考えるために必要なことはできるようにしておきましょう。)
・実験から考えて、答えを導き出す問題。
◆2019年の問題の出題の狙い
・時事問題(【1】問1、【2】):話題になったものの言葉の意味・説明
・LEDの話(【4】)問5):生活に関わる科学
・実験から導き出す問題(【5】):実験の条件を整理して、「違い」から解きほぐしていく
◆解き方のヒント
・小学校や日常で得た知識をフルに使いましょう。
・すべての問題に目を通し、自分の得意な問題から解答をはじめましょう。
・文章中にヒントが隠されている場合があります。よく読み、何を聞かれているかを考えましょう。
・試験でも生活に関連づけて出題することが多いです。日頃からアンテナを張り、ニュースなどでも気になったことについて考えたり、保護者
と話しをする機会を持ちましょう。
◆今からでもすぐに取り組める、直前の試験対策
・身の回りにある様々なものごとを、理科の目で見て、疑問や興味を持って調べましょう。
・過去問題から、問題の量や問題構成に慣れましょう。
・実験考察問題や頻出問題に取り組みましょう。
・3~6年の教科書をよく見なおしてください。
入試について<算数>
数学科主任の田中先生より算数の入試についてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
◆受験生に求める力
・粘り強く考え、多角的に問題を考える力。
◆頻出問題のパターン
・全般的な計算や知識を問う問題
・代数分野、幾何分野の大問を各1題は出します。
◆2019年の問題の出題の狙い
・代数と幾何の融合した問題(第1回【2】):2つの図形が動くことをどう捉えるかによって難易度が変わります。
・文字情報から具体的な立体を想像させる問題(第2回【3】)
:具体を抽象に落とし込んで処理することは実社会でもよく応用されている方法です。
・紙面上で与えられた情報から現象を正確に再現できるかという力が問われます。
◆解き方のヒント
・小問では、正しい順番で情報を適切に処理する力が求められます。
・小問は、通常、難易度順に並んでいるので、(1)から順に解ける問いから解いてゆくことをおすすめします。
・大問では、解き方が分かっているかどうかではなく、自分で解決への道筋を作っていけるかが求められます。
・見たことのない問題でも、今まで学んできたことをいかして考えましょう。
・途中式は見ません。
・分数は約分、帯分数にすることを忘れないようにしましょう。
・難問、奇問はなく、基本的なステップをふめば解ける問題ばかりです。
◆今からでもすぐに取り組める、直前の試験対策
・過去問を解いて、香蘭の入試問題の形式に慣れましょう。
・前回2019入試から、若干形式が変化しているので注意してください。
・今回2020入試も、2019入試と同様の形式になります。
・ケアレスミスを減らすには限られた時間で解ける問題を増やすという発想が大事
入試について<国語>
国語科主任の上田先生より国語の入試についてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
◆受験生に求める力
・長い文章を速く読み解く力
・文と文の関係、段落と段落の関係を的確に読み進めていく力
・連想する力(具体例をイメージしながら読むことができる)
◆頻出問題のパターン
・物語的文章問題と論理的文章問題
◆2019年の問題の出題のねらい
・主人公の心情の変化を説明する。(第1回【一】問10)
・主人公の気持ちの揺れを説明する(第2回【一】問7)
・二つの文章の共通点を説明する(第2回【二】問10)
◆解き方のヒント
・設問を順番に解くことで、問題文を読み解くことができるようになっています。
・漢字は、画数を正確に、一字一字丁寧に書いてください。
◆今からでもすぐに取り組める、直前の試験対策
・過去問は、時間を計って解く練習をしましょう。
・文章全体の骨格をつかむようにしましょう。そのためには過去問を解き終わった後、文章を意味段落に分け、それらの関係性を考えてみましょ
う。
・物語的文章では、登場人物の心の動きを物語の流れにそってまとめてみましょう。このとき5W1H(誰が、いつ、どこで、なにを、どのように)
を意識しましょう。
・論理的文章では、筆者が問題として提起していることが何か、ということを読み取りましょう。その問題を解決するために、筆者が大切であると
述べている内容を短い文章でまとめる練習をしましょう。
入試について<社会>
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
◆受験生に求める力
・学んできた知識を活用して様々な事柄を考察する力。
・現代の社会で起こっている問題に関心を持ち、考える力。
・持っている知識を分野にとらわれず、教養として身に付けようとする力。
◆頻出問題のパターン
・初めて見た資料(地図や文章、グラフ)をその場で考えて読み解く問題
・写真や絵画などの資料の問題
・各県の特徴(気候・特産物・史跡など)を知っているかを問う問題
・時代を的確に捉えているかを問う問題
◆2019年の問題の出題のねらい
・世界遺産(【1】問2):時事問題に関心があるかを問う問題です。
・オリンピックのモスクワ大会とロサンゼルス大会の問題(【2】問14):初めて見る資料に歴史の知識をあてはめる問題です。
◆解き方のヒント
・初めて見る問題でも驚かずに、今まで勉強して自分が持っている知識を使って解いてみましょう。
・学校で感じで習ったものは漢字で答えましょう。
◆今からでもすぐに取り組める、直前の試験対策
・過去問をたくさん解いてみてください。(昨年から分野を超えた融合問題が2問となっていますが、出題の傾向は変わっていません。)
入試について<全体概要>
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
◆入試について
・帰国子女も同様の試験だが多少は優遇する。
・第1回も第2回も同じ難易度で同じ傾向。
・合格者の6割を算数、国語の2科目の合計点から判定し、残りの4割は算数、国語、理科、社会の4科目の合計点から判定す
る。
・第1回も第2回の両方を受けると補欠合格の判定時に優遇する。
・英検などの資格を記入する場合は願書の自由記述欄に記入。入学時に証明書の確認をすることもある。
・受験のきっかけに在校生、卒業生を選択する場合、自由記述欄に詳細を記入。
・入学試験は各回25000円。1/27の20時までに両方出せば2つで4万円となる。
・遅刻は25分まで許容する。それ以上の遅刻をすると試験は受けられない。