共立女子第二中学 学校説明会レポート(2024年06月05日)
共立女子第二中学の学校説明会に、受験Dr.吉祥寺校長の久米 光太郎が行ってきました。
日本初の私立女子校である共立女子学園を母体とし、今年創立40周年を迎えた学校です。
JR中央線「八王子」駅より スクールバス20分
JR中央線「高尾」駅より バスターミナルまで徒歩5分、スクールバス10分
2024年06月05日に行われた共立女子第二中学の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は共立女子第二中学ではなく、受験Dr.までお願いします。
©共立女子第二中学
学校長挨拶
晴山 誠也校長よりご挨拶がありました。
その中から一部を紹介いたします。
先週土曜に久しぶりに制限のない体育大会を開いた。学年全員で肩を組んで声をかけ合っているのが印象的だった。
自然環境と学習環境の中で共立リーダーシップという教育に力を入れている。女性の自立と自活。リーダーシップとはそれぞれが自分の持ち味をいろんなところで生かすこと。
高校では探究で発揮できるようにしたい。
お互いに共感し合う、共有し合うのが一番の持ち味。
共立女子第二の学校概要
入試広報部副主任の湊 理香先生より学校紹介がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
共立は日本初の私立女子校。共立女子第二中学は今年で創立40周年。抜群の自然環境、学習環境がある。
無料のスクールバスが出ている。自家用車400台停められる駐車場がある。
高校では新コース制が始まる。英語は4技能統合型授業を行っている。
挑戦と安心の進学システムがあり、現役進学率は99.3%。
共立女子第二の学び
教務部主任の小川 淳先生から、学習カリキュラムについてのお話がありました。
カリキュラムの特徴→多様な進路希望に対応した新コース制を取っている。バランスの取れたカリキュラムである。中1〜中3は共通クラス、中3は英数国の一部でグレード制をとる。高1は特別進学コース、総合進学コース、英語コースの3コース。高2からはこれに共立進学コースを加えた4コース。中学からは全員進学できるが、特別進学と英語は基準あり。英語コースは3年間コース変更なし。高1に特別進学コースに入ると高2以降は特進コースまたは総合進学コース、高1に総合進学コースに入ると総合進学コースか共立進学コースに進むことになる。共立進学コースは文系の学部。看護などを目指すなら総合進学コースに進むことになる。
特別進学コースは難関私大や国公立を目指す。
総合進学コースは幅広い多様化した入試へ対応し、共立女子大学の文理系の学部に対応。
共立進学コースは文系学部に対応する。指定校推薦を主としており、一般入試に縛られない。高3で大学講義に参加し、入学後に単位を認定するコース。生徒たちは制服で大学の講義に参加して緊張していたが刺激になっている。積極的に大学の授業に取り組んでいる。
英語コースは高1の三学期に2か月ニュージーランドに留学。ベルリッツと提携した独自教育を行う。英語コースの授業の6割はネイティブ。英検準1級が到達目標。高2終了で準1級3名、2級70%が取得している。
学習支援として、下位者フォローアップの補習、上位の補講などを行っている。共立手帳では学習と活動の可視化を行い、自主的に学習への取り組みをうながす。
受験生への学習支援は自律的学習者の育成が目的。スタディサプリ学校版を利用できたり、自習室の利用ができる。
共立探究では自分で研究テーマを設定して発表する。
英語教育は中高ともに4技能統合型の授業を行っている。授業の90%を能動的に過ごす授業、英語脳を作っていく。この授業のやり方になって英検取得率上がり、英語の授業が嫌いということを聞かなくなってきた。
卒業生の進路状況
女子校キャリア教育、共立女子大学との連携を行っている。社会への関心と大学への意欲を高めてもらう。今年の現役進学率99.3%、合格したけどもう1年頑張るという生徒が1名いた。共立女子大学の推薦は2種類ある。共立単願推薦は37名出願で評定平均3.0が必要、併設校特別推薦は共立の資格を持ちつつ他の大学を受験できるもので目安としては評定平均3.4以上。参考までに去年の全員の評定平均は3.6だった。どちらも出願者は全員合格した。共立女子大学への進学率は36.8%、外部が59.7%。進路状況では理系が4割を越えてきた。文系特進クラスの進学先は早稲田や立教など。理系特進クラスでは医系や農学部にも進学している。外部の指定校推薦枠は総合進学コースの生徒が主に使っている。
共立女子大学は現在6学部、2級建築士にもチャレンジできる。就職にも強い。就職に力を入れている女子大1位、面倒見が良い大学で女子大1位。
入試報告と2025年度入試に向けて
本校を選ぶきっかけとして塾の先生に勧められたというものが多い。本校の入学の決め手になったもの、中学では1位が子どもに合っているで46%。高校の1位は卒業後の進路状況で38%。2位は中高共通で校風への共感。
受験エリアは八王子市、相模原市などで、8割が東京市部から。
中学入試では奨学生を狙う人は合格後にもチャレンジできる。今年度は合格最低点が10〜30点上がった。受験生がランクアップした印象。それまで3年間増えていたが、出願者数、受験者数が10%減。下位層が受けなくなったのが特徴だが合格ラインを引き上げたわけではないのでぜひ挑戦してほしい。本校の特徴として第一志望率が高い。4〜5回受け続けて最後に合格する人もいた。成績上位で習い事をやめずに両立している人が多い。併願校ランキング、大妻多摩や穎明館が多い。明大八王子、大妻中野、女子美なども入っている。公立一貫との併願は1位が南多摩、2位が立川国際、3位が相模原中等。
⭐︎中学入試 日程は今年度と同じ。変更点として英語優遇を広げる。2/1午前入試で英検4級以上の場合+20点、4科は+30点。2/1は第一希望の受験生が多いので2/1の受験者を大事にしてあげたい。加点後の得点で奨学生を選考する。2/1午後入試では来年度からは3級以上は70点を保証する。
中学入試の奨学生、2科4科入試では得点率85%、適正検査型は80%がライン。S奨学生は3年間、A奨学生は1年間免除。東京都以外の方も対象。今年はS13名、A11名が認定された。
本校の適性検査型は南多摩、立川国際の問題に即した出題。合格発表は2/1の21:00、入学手続きは公立中高一貫の合格発表後の2/10。大問ごとの得点率を個人ページ上で成績開示する。
英語入試は英検入試対策が最大の対策。4技能の対策をしてほしい。日本語作文が30分ある、得点化はしない。スペルミスは減点せず、積極的に書いていることを重視して採点している。来年の算数の出題方式を変更する。
算数の出題方式の変更について
大学入試において出題傾向や方針が変わっている。それに対応する思考力、判断力、表現力を見るため、一昨年度より記述式問題を追加している。
ことばの説明ができない、殴り書きの筆算が多い生徒がいる。そういう子は高校数学になるとつまずいてしまう。書く習慣をつけてほしい。
3年間記述式の問題を出しているが最初から書くことを諦めているものが多くなった。基本レベルの問題(比較的解きやすい問題、従来の小問集合の後半にあるような問題)に対して途中の計算式を書いてもらうようにする。
出題分野や傾向に変更はない。過去問を使って重点的に対策してほしい。
秋に行われる入試問題研究会においてサンプル問題を配布予定。
学校訪問を終えて
充実した施設と抜群の現役進学率が魅力的な学校です。1学年が150名ほどと人数が少なく、面倒見のよいところも魅力といえます。