明治大学付属明治中学校説明会レポート(2020年9月4日)
本日はオンラインで行われた明治大学付属明治中学校の学校説明会を、受験ドクターの浦野一弘講師がご紹介いたします。
建学の精神「質実剛健」「独立自治」「第一級の人物たれ」をもとに、基礎学力の徹底学習を行いつつ、各人の自主性を重んじて将来への道筋を自分の意志で決定してもらう。
大学付属校だから勉強しなくてもよいのではなく、大学付属校だからこそ大学と連携した教育体制や大学を見据えた発展学習を充実させている。就職に関する支援なども卒業生が行っており、縦のつながりが非常に強い。
明治大学付属明治中学は明治大学唯一となる直系付属校で、推薦枠も非常に多いが、他大学への進学も認めている。明治大学への進学率は約9割だが、これは全て生徒が自主的に選択した結果である。
小田急・京王バス「大沢コミュニティセンター」または「調布中学校」下車徒歩約3分
・京王線調布駅中央口北側よりバス約10分
京王バス 武91「試験場経由 武蔵小金井駅北口」行
小田急バス 境91「武蔵境駅南口」行
小田急バス 鷹51「三鷹駅」行
小田急バス 調40「調布飛行場」行
・中央線武蔵境駅南口よりバス約20分:小田急バス 境91「狛江駅北口」行
・中央線三鷹駅南口よりバス約30分:小田急バス 鷹51「調布駅北口」行
・小田急線狛江駅北口よりバス約30分:小田急バス 境91「武蔵境駅南口」行
2020年9月4日に行われた明治大学付属明治中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は明治大学付属明治中学校ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©明治大学付属明治中学校
学校長ご挨拶
明治大学付属明治中学校の安藏学校長より、学校の歴史、教育方針についての説明がありました。
その中から一部を紹介いたします。
学校の歴史
・旧制明治中学として1912年に設立。当時は男子校、2008年度より共学
・建学の精神「質実剛健」「独立自治」「第一級の人物たれ」を掲げる。創立当初は明治大学ではなく帝国大学などに進学することが多く、第一級の力を持った人物を育成してきた歴史がある
教育方針
・明治大学付属明治中学では基礎学力を徹底的に鍛えることに重点を置いている。高校でも2年次まで文理を区別せず全ての科目を履修することになっている
・高校3年で英検2級、中学3年で英検準2級1次試験に全員が合格するなど高い学力を保持
・生徒の自主性を重んじ、自分達で話し合って決定する方針を掲げている。例えば本年度の文化祭は外部非公開の形式ではあるが開催を決定した
中学校での学習
鈴木 正人教頭より、中学校での学習についての説明がありました。
その中から一部を紹介いたします。
学校の歴史
・基礎学力の定着を掲げてある通り、週6日34時間の授業がある。補習も水木の全授業終了後に実施
・数学、英語については検定外教科書を用いた発展学習を行う
・教員室前に質問スペースがあり、いつでも分からない箇所を質問することができる。連日混雑している
・生徒と先生との距離感がとても近く、先生は学習以外での悩みごとの相談も受けている
・部活動も非常に盛んで、中高共同で行う部活もあり、上下間の絆を生むことができる
・ただし成績下位者は考査2週間前から部活動停止処分となる(通常は考査1週間前)ため、スケジュールの管理も同時に学ぶ必要がある
・上下の絆に関連して、卒業生は在校生に対して就職講座なども開いている
・英語教育にも力を入れており、校内スピーチコンテストを実施し、入賞者には文化交流プログラムの参加権を得ることができる。その他語学研修も非常に多い
・高校での話になるが、高大連携教育として大学内容の先取り学習や大学の授業受講を行う
明治大学および明大明治の特性について
広報の原田 祐貴先生より、明治大学および明大明治の特性についての説明がありました。
その中から一部を紹介いたします。
特性
・明治大学は過去5年で見ても志望者が非常に多く、昨年度高校生に聞いた大学ブランドランキングにて関東エリア総合第1位を獲得
・文系学部の名が広く知られているが、実際は理系も充実した総合大学
・就職にも強く、相談実績や求人も多いだけでなくOB・OGによる後輩への面倒見も非常に良い
・明大明治は明治大学唯一となる直系付属校で、大学の学部・大学院と位置づけは同じ。高大連携教育がしやすい土壌
・明大明治の連携は教育体制のみならず生徒間でも強く、明大明治同窓会「総明会」では就職相談会も実施
中学生の実際の学校生活について
その中から一部を紹介いたします。
学校生活について
・1クラスは35名程度、1学年あたり5クラス程度の体制。全員に目が届きやすく、話しかけやすい
・教員室も入りやすく、生徒が話しかけやすいようにしている
・学校生活は明るく、全体の欠席者も少ない。授業中の挙手も多い
・コロナ禍中の手洗いも声を掛け合って行っている
・宿題は多く、小テストも実施。家庭学習の平均は60分程度
・部活動は体験習慣を長く設けることで、慌てずに選ぶことができる
・部活動停止処分や放課後補習制度など、まず学習を優先する体制を整えている
・校内部門別に委員会を組織し、生徒は必ずどれか1つの委員会に所属することになっている
・様々な行事も盛んで、この計画や運営は全て生徒自身が行う
・通学時間は平均60~70分。スクールバスを導入しており、JR中央線三鷹駅、JR南武線矢野口駅、京王電鉄京王線調布駅および飛田給駅より発着
入試情報と質疑応答
広報の原田 祐貴先生より、入試情報についてと質疑応答がありました。
その中から一部を紹介いたします。
入試情報について
・志願者は減少傾向。令和2年度は男子が大きく減少したが、逆に女子は増加。これは入学者男女比を6:4から5:5に変更したことによる影響と推測される
・倍率もその分下がったが、女子2回は上昇。合格最低点も6割を超えている
・特に算数が受験者平均点と合格者平均点との差が大きい。ただし教科ごとの合格基準点を設けず4科の合計点で合不合を判定するため、苦手教科を作らないことの方が重要
・入試期日は前年と変更なく2月2日に第1回、3日に第2回。2回同時に受験した場合、ボーダーラインで3点を加点。帰国生は基準を満たした場合5点または10点を加点
・本年度の出題範囲や内容、出題方法については、特定の入学志願者が不利にならないよう配慮する
・国語の漢字は6年まで出すが、5年生までの配当漢字を重点的に出題。古典知識や文法は除外。ただし読解におけるつなぎ言葉は出題
・今後の説明会情報、入試情報については引き続きホームページを確認して欲しいとのこと
質疑応答
質問1:どのような生徒を求めているか?
回答1:学習を自分でコツコツと身に着けられる生徒、人とうまく接して力を合わせ、人のために行動することができる生徒。
質問2:コロナ禍中の学校の様子はどのようであるか?
回答2:緊急事態宣言中はzoomなどを活用して生徒と連絡を取り、学習内容を進めて確認していた。授業の際にコンピューターなどは活用していなかった。学校再開後は手洗いの励行やフェイスシールドの着用などの対策を行っている。