2019 明治大学付属明治中学| 学校説明会レポート



明治大学付属明治中学校説明会レポート(2019年9月6日)


本日は明治大学付属明治中学校へ、受験ドクター算数・理科講師の大木 快が行ってきました。
2007年移転・共学化。全ての施設が新しく充実しています。

グラウンドは、工芝が敷かれ、サッカー場が1面取れる広大さです。

広い廊下に配置された丸テーブルは、始業前、昼休み、放課後に先生に質問する場所として
活用されています。

1.勉強させる学校
かなり勉強させる学校なので、のんびりできるというイメージとは異なります。
「付属校に行ってこんなに勉強するとは思わなかった」というほど、皆さん勉強するようになるので安心して任せてほしい。
英検の基準を全員がクリアするなど、先生方の面倒見の良さがよくわかります。
2.明治大学の直系としてのメリット
進学対策ではなく、学問をさせる校風。その結果として、全員が明治大学の希望の学部に進めるだけの進学枠を持ち、大学進学後も大学をリードする人材として送り出していること。

小田急・京王バス「大沢コミュニティセンター」または「調布中学校」下車徒歩約3分

・京王線調布駅中央口北側よりバス約10分
  京王バス 武91「試験場経由 武蔵小金井駅北口」行
  小田急バス 境91「武蔵境駅南口」行
  小田急バス 鷹51「三鷹駅」行
  小田急バス 調40「調布飛行場」行
・中央線武蔵境駅南口よりバス約20分:小田急バス 境91「狛江駅北口」行
・中央線三鷹駅南口よりバス約30分:小田急バス 鷹51「調布駅北口」行
・小田急線狛江駅北口よりバス約30分:小田急バス 境91「武蔵境駅南口」行

2019年9月6日に行われた明治大学付属明治中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は明治大学付属明治中学校ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©明治大学付属明治中学校

プログラム

校長ご挨拶

明治大学付属明治中学校の安藏伸治校長より、明治大学付属明治中学校の特徴に関するお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

校長ご挨拶

安藏校長は明治大学政経学部の教授でいらっしゃいます。専門は人口統計学。
6年前から明治中・高等学校の校長を兼務されています。
進学校は大学に入れることが使命。明治大学としてグローバルな人材を育成するという使命を受け、
しっかり勉強をさせるのがこの学校の特徴です。多くの課題が課され、細かく面倒を見ます。
1クラス35人。校長先生自ら校長室で生徒面談をされているそうです。
高校進学時は全員が準2級の1次試験をクリア。大学進学時は英検2級、TOEICの基準点を満たして進学しています。
全員その基準をクリアできていることを聞くと、他校の先生は驚かれるそうです。
全員が明治大学に進学できます。農学部の一部の学科以外は希望通りの学部に進めるのも、
大きな特徴。
附属=学力低いイメージは昔の話。今や大学の学部長からも学力が高いと評価されている。
卒業生の中で、学部現役で公認会計士、最高点、最年少の合格者を出している。
外部受験に関しては、明治大学の権利を保持したまま国公立は無条件で受験できるそうです。
外部進学している子も順位は必ずしも上位ではない。むしろ校内順位が低い層から慶應などに
進学者がいるそうです。
教育者としての貫禄を感じる温厚な語り口で、中高教育への熱心さが言葉の一つ一つから感じられるお話でした。

中学教頭ご挨拶

明治大学付属明治中学校の北村 純教頭より、明治大学付属明治中学校の教育に関するお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

中高の教育

英語重視
スピーチコンテスト、海外研修など
学びの基礎として、ノートの取り方の指導に特に力を入れています。
基礎学力の充実の結果、高校での成績上位者が、高校入学者よりも中学からの進学者で占められるようになったそうです。
高大連携講座も行われ、大学入学後に単位認定されるそうです。在学中に本格的に学問に触れることで、進路のイメージも湧きやすいと思われます。附属校のメリットを存分に生かしているようです。
卒業生の84%が明治大学に進学。学部の偏りなくそれぞれ希望の学部に進学しています。

環境づくりについて

明治大学付属明治中学校の英語教員の原田先生より、学校の環境づくりについてお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

学校の環境づくり

1クラス35名で先生と生徒の距離が近い、と生徒の方から声が上がっている。
休み時間や放課後に生徒から質問が盛んに出る。
自分を主張するよりも、まわりに気を遣う協調性のある生徒が多いという雰囲気があるそうです。
中位・下位の生徒に手厚そうな印象ですが、それでもうまくいかないケースは存在するそうです。
スクールバスは三鷹駅、調布駅、飛田給駅、矢野口駅から出ています。南武線矢野口を増設
してから、川崎、横浜からの受験生が増えたそうです。
入学後はしっかり勉強させるので、学習習慣を作ることをお願いしているそうです。最初は食事中やお風呂で寝てしまうような状態ですが、体力がついてくれば、皆さんちゃんとやれているのでご安心下さいとのことです。

入試について

広報主任の河村 弘祐先生より環境づくりについてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。

学校について

学校について
大学の唯一の直系附属。
明治大学は安定した人気を誇り、就職支援も充実している。
明治で10年間学ぶつもりで本校を選んでほしい。
学問の本質に触れる 大学受験の対策をする学校ではないので受験するならむしろ進学校の方がいいかも。慎重に選んでほしい

入試について

大きな変更点:男女比を従来の6:4から5:5にするそうです。
大手塾の偏差値では女子が2,3ポイント高いが、今年の第2回は男子の方が合格最低点が高かった。
第2回において、第1回受験者には3限の優遇が与えられ、11名がこの優遇で合格ラインに達したとのことです。
科目ごとの合格者平均、受験者平均の差は、算数の差=国理社の差となっています。やはり算数のウエイトが大きい。
2/3は青山学院に受験者が流れることが考えられます。男子も、2/3の志望者が減っているようです。ボーダー上の生徒が、昨年の難化と定員減のために敬遠していることが考えられ、その層にとっては合格可能性が大きくなるかも知れないとのことです。

学校訪問を終えて

学校見学では、良いところも悪いところも見て下さい、ということで、ありのままを見てほしいという肩肘張らない
雰囲気で、同時に先生たちが実践している教育に対する自信の表れとも言えます。
これだけ指導しても難しいケースがあることや、進学をお考えなら進学校の方がよいかも、など、
包み隠さぬストレートな物言いに、もともと男子校ゆえのおおらかさを感じる説明会でした。
第一志望で入学する割合は、入試日程の関係もあり、約半数とのことですが、附属校としての教育の充実度は極めて高く、併願校として検討する場合も、その特徴と魅力を十分知ったうえで受験することが望ましいと思いました。