明治大学附属中野中学校説明会レポート④(2020年11月17日)
本日はオンラインで行われた明治大学附属中野中学校の受験ドクター国語・算数・理科・社会講師の久米 光太郎がご紹介いたします。
2017年に新校舎が完成しており、以前の古い校舎とはイメージが一新された。温水プール、柔道場、剣道場など、スポーツ施設が充実している。
明治大学の付属であり、六大学の応援など大学との連携がとれていること、卒業生や保護者をふくめて結束していること。
小田急・京王バス「大沢コミュニティセンター」または「調布中学校」下車徒歩約3分
JR中央・総武線 東中野駅から徒歩5分
都営地下鉄大江戸線 東中野駅から徒歩5分
東京メトロ東西線 落合駅から徒歩10分
2020年11月17日に行われた明治大学附属中野中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は明治大学附属中野中学校ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©明治大学附属中野中学校
学校紹介
前校長の体調不良による退任のために11月に就任した清水校長より学校紹介がありました。
コロナで来校が難しくなったので、オンライン説明会で学校のことを知ってほしいとのことでした。
オンライン説明会の概要
○校内案内 新校舎の紹介
○学年旅行
○校外学習
○キャリア形成 中2は職業体験、高1と高3は進学講演会、高2と高3は進路セミナー
明中生の一日
校門で先生が生徒を出迎えて挨拶
スマートフォンは持ち込み禁止
都内から7割の生徒が通っている。埼玉・神奈川・千葉からも通いやすい。大学と連携が強い。生徒会活動・部活動・資格取得などに打ち込める。保護者・OBとのつながりも強い。
生徒は素直で明るい子が多い。出席率も高い。服装・頭髪などの規律は厳しい。
中学は40名×6クラス、高校は40名×10クラス
高1からと高入生と混合
高2・3年は文系・理系の2コース
特定教科に偏らず全教科をバランスよく学ぶ。習熟度別学級編成もしない。成績不振の子には講習や特別課題などで対応している。
中1の英語はクラスを2分割しての少人数で実施。
中1と中2はネイティブとの英会話授業。
中3から高2はネイティブとのオンライン英会話授業。
中3から高3はネイティブによる英作文添削。
8時20分までに教室へ入室。午前は1から4限、午後は5から6限。月曜は5限、土曜は4限まで。
食堂あり、校内での販売もあるが多くの生徒は弁当持参。
中学は下校18時30分まで、高校は19時まで。
修学旅行、中学は奈良京都、高校では沖縄。
校外学習では六大学野球の応援をする。
中3はニュージーランド、高1はカナダ、高2・3はアメリカなど海外研修制度あり。
19の運動部、16の文化部あり。入部率は中学が9割超、高校で8割超。
中高合同の部と中高別の部がある。
早朝や放課後に希望者や指名者に講習あり。
職業体験や進路セミナー、進学講演会を実施。
明治大学と連携し、特別進学講座や公開授業講座あり。キャンパス見学会も行う。
昨年は高校卒業405名
明治大学への推薦進学325名 国公立大進学8名
私立大学進学41名(指定校推薦13名)
専門学校進学 4名 進学準備 27名
明治大学への推薦入学基準は高校3年の総合成績で決める。
定期試験と推薦テストの成績を加味。
条件つきで国公立と併願できる。
入試について
入試広報委員の先生より入試に関するお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
入試概要
第1回は2月2日、募集160名
第2回は2月4日、募集80名
発表・出願はインターネット。
複数回受験の優遇なし
1回2回ともに4教科。
国・算は50分100点、理・社は30分50点。
国語社会理科算数の順番で実施。
1回×でも2回で合格する人が少なからずいる。
社会理科の間は休み時間なし。
受験番号が後ろの受験生は解散も遅くなる。
教科ごとの足切り点はなし。
学習のポイントはスクールガイドに掲載。
第2回は実質倍率高い。
合格ラインは200点前後にまで上昇した。
算数で差がつくこと多い。
入試について<国語>
従来通りの出題。
文章題1題 6割 言語事項4割。
言語事項は四字熟語・慣用句・言葉の意味や用法・敬語・文法から出題。
①言語事項の割合が高い
②基本的な問題が多い
③設問に偏りがないように出題
漢字は画数やトメハネ、全体のバランスを心がけて丁寧に書いてほしい。
語彙の数を増やすことが大切。
日常に馴染みのない言葉については受験生が苦戦している。辞書を引いてほしい。
文章題について
①文章の内容を理解する
②設問を読み、聞かれていることを理解する。何を聞かれているのかが大事。
③設問の条件に従ってその答えを導き出す
記述式は自分でことばを組み立てることが必要。記述は中間点ある。
誤字脱字や答え方が合ってないものは減点。
入試について<算数>
計算力、文章を読み取り線分図や式を作る力が大事。
丁寧な字を書く習慣をつけてほしい。
形式は例年通りだが、標準的な問題を例年よりやや多く出題する。
①は計算問題 四則計算や□の問題
②は少し工夫する一行問題
③以降は問題の条件が複雑になり、誘導形式で出題される
1問4〜8点。答えは丁寧に書いてほしい。 0と6、1と7の見分けがつかないとダメ。約分しないと×だが仮分数や小数でも可。
過去問は必ず解くこと。途中の□を答える問題や割合の問題の正答率が低い。
図形やグラフを読み取る力・規則性を根気強く考える力・図形問題においては必要に応じて補助線を引く力や頭の中で形を整理して求積ができる力・複雑な計算になってもあきらめないで問題に取り組む力があるかどうか。
入試について<社会>
出題方針レベルなど大きな変更なし。
地理歴史は18点前後、公民は14点前後。
出題形式は語句、選択肢に加え、短い説明文で解答する問題あり。
1回目正答率は地理分野68.1%、歴史分野57.0%、公民分野73.9%。
2回目は地理49.9%、歴史48.2%、公民60.5%。
公民分野の平均点が若干高い。公民用語は少ないので基礎レベルは確実に抑えておくこと。
例年、説明問題や表グラフの読み取りの正答率が低い傾向にある。
用語を箇条書きで羅列するだけでなく正しい文章として解答してほしい。
社会事象についての知識や考えを文章としてまとめる力・グラフや表などのデータを読み取る力が必要。
漢字で解答することが指定される設問もあり、誤字は0点、ひらがなも0点。漢字の意味を確認しながら社会科用語を覚えてほしい。
地理→必ず地図帳を手元に置くこと、地図から位置を答えさせる問題が多い。
歴史→年表を手元に置いて、歴史全体の流れを考えながら学習すること。
公民→日本の政治が中心。地理歴史に比べて内容は多くないので漏れがないように。
入試について<理科>
出題分野は物理・化学・生物・地学の4分野。
環境や身近な現象など分野を超えた総合問題を出題することもあり。
①基本的な知識を問う問題、②実験に関して問う問題③思考力を要する問題が出題される。③では規則性や関係を読み取ることが必要となる。
解答形式は選択肢・語句・計算で数値を答えるものなど。
漢字指定あり、記述は10〜20字。
まずは教科書を確認してほしい。覚えたことを説明できるかどうか確認してほしい。
誤字脱字に注意すること。文字が薄い誤字は不正解としているので、濃く・はっきりとした文字を書くこと。