2019 三田国際学園中学|学校説明会レポート



三田国際学園中学校校説明会レポート(2019年10月5日)


本日は三田国際学園中学校校へ、受験ドクター講師の市村 史帆先生が行ってきました。

主にメディカルサイエンステクノロジークラスの生徒が利用するサイエンスラボには、大学の研究室でも使用される高性能な機器が備えられていました。休み時間や放課後にも生徒が訪れて利用しているそうです。現在ある班では製菓会社とコラボレーションし、チョコレートに含まれるカカオの含有率とミドリムシの増殖についての研究を行っているそうです。
前身である戸板女子中学の頃から受け継がれた図書室には、約35,000冊の蔵書があります。近年洋書の充実に力を入れているとのことです。学園長先生のおすすめ本コーナーも用意されていました。

電車をご利用の場合
用賀駅東口から徒歩5分で本校までお越しいただけます。
バスをご利用の場合
小田急線「成城学園前」駅より東急バス2番のりば「用賀駅行」または「等々力操車所行」利用「用賀」下車徒歩3分

2019年10月5日に行われた三田国際学園中学校校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は雙葉中学校部ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©三田国際学園中学校

プログラム

校長ご挨拶

三田国際学園中学校の大橋清貫学園長より三田国際学園の教育理念についてのお話がありました。

学園について

本校は現在5年目、中学校は現在の中学1年生が5期生となります。
次の100年も教育に貢献できる学校になりたいと考え、12のコンピテンシー(共創、創造性、責任感、社会参画、リーダーシップ、率先、探究心、生産性、コミュニケーション、問題解決能力、革新性、異文化理解)を掲げています。これらは世界経済フォーラムにて発表された「2020年に活躍するために必要なビジネススキル top10」にも含まれています。特に共創、創造性、リーダーシップを重視しています。
本校では、従来の20世紀型教育に加え、 英語力、コミュニケーション能力、サイエンス的思考、ICT、考える力を育てる「21世紀型教育を行っています。英語能力を伸ばすため、常勤のネイティブスピーカー教員は21人で、インターナショナルクラスの副担任も務めています。教員も、学内のメールは英語でやり取りする、職員室ではネイティブ教員と机を並べるなど取り組みを行っています。STEAM教育にも力を入れています。三田国際生には「研究者にならん」という姿勢で考えることを求めています。目指すのは「発想の自由人」です。共生の視点についても入学当初から指導を行っており、2020年の大学入試改革に対する適合性は高いと考えます。

本校の教育の特色について

三田国際学園中学の田中潤教頭より学園についてのお話がありました。

学園について

時代の変化に対応できるのが本校の12のコンピテンシーだと考えています。
①授業について、授業はSTEAM教育の入り口です。教員の「トリガークエスチョン」から始まる相互通行型授業は、考える力を養う、コミュニケーション能力を培う授業です。一人一台タブレット端末を持ち、思考のエンジン、ツールとして使用しています。英語については反転学習を実施、ツールとしての英語を徹底して身につけます。本科では週8コマ、インターナショナルクラスでは週10コマの英語授業を行います。次に、サイエンス教育は論理的思考を身につけることを目的とし、週に1~2回サイエンス・ラボにて実験を行っています。すべての教室にモニターとホワイトボードに投影するプロジェクターが設置されており、授業中に生徒のタブレットの画面の表示内容を投影して共有することもあります。朝学習の時間に、各生徒ごとにカスタマイズされるr-testというシステムを採用しています。個別テストで発見された弱点に基づく類題が出題されるもので、これにより基礎学力の定着を行っています。そのほか、夏期講習、冬期講習、高校生向け放課後講座を実施しています。
②キャリア教育について、本校ではキャリア教育とは自己理解、自己開示、自己表現から始まると考えています。中学1年生のグループコーチングから始まり、中学2年、3年ではGlobal Village、Grobal Peace Studyという国際交流プログラムを実施し、高校入学時のコース選択に備えています。
➂中学校のクラスに関して、本科コースの生徒は中学2年生から自分で関心のある内容の基礎ゼミを選択し、自己実現、失敗の機会を得ます。メディカルサイエンステクノロジーコースの生徒はサイエンスラボで昼休みや放課後にも研究に勤しんでいます。インターナショナルコースでは、週に9~10時間英語の授業を行います。英語のクラスは能力別に三段階に分かれていますので、入学時に英語学習の経験がゼロでも問題ありません。上達に合わせてクラスが変更されてく仕組みになっています。英語能力が一番高いAdvanced Classになると、選択制で数学・理科・社会の授業を英語で受けることができます。
高校入学時に、本科コース、インターナショナル・スタンダードコース、インターナショナル・アドバンストコース、メディカルサイエンステクノロジーコースの中から再度コースを選択します。

本年度の入試について

三田国際学園中学の今井誠先生についてのお話がありました。

学園について

本年度の入試について、試験日程の組み合わせに変更はなく、算数入試、英語入試も継続します。
各科目の出題形式は、2月1日実施の第一回、第2回、2月2日実施の第3回、第4回で共通、2月1日算数入試、2月3日のMST入試(算数のみ)で共通しています。
問題の構成は各科目とも30%が基本問題、35%が応用問題、35%が思考能力を問う問題です。
募集定員が少なく見えますが、各回定員の2~3倍合格を出しており、合計160名の定員のところ約240名が入学しています。
英語入試では海外在留経験が不要ですので、国内のインターナショナルスクールに通っているご家庭もぜひご検討ください。問題の難度は国際入試と同程度です。

国際生入試ガイダンス

三田国際学園中学のインターナショナル指導部長、楢島知哉先生より国際生入試ガイダンスについてのお話がありました。

受験資格

本校の国際生入試の受験資格を持つ生徒には3パターンあります。
AパターンはHP掲載の募集要項と同様です。Bパターンは2014年4月1日~2017年3月31日の間に帰国した生徒で、かつ英語検定で2級以上(またはその他の資格試験で相当するスコア保持者)となります。Cパターンは現在国内のインターナショナルスクール(文部省認可、国際認定団体認可)への通学者です。いずれにも該当しない場合は、2月の英語入試が国際生入試と同難易度ですので、そちらをご受験ください。
インターナショナルクラスはHRクラスは英語力にかかわらず構成され、様々なバックグラウンドを持つ生徒が共同生活を送れるようになっています。

学校訪問を終えて

前身である戸板女子中学から大幅に改革が行われ、注目を集めている学校です。説明会の際にもネイティブ・スピーカー教員の方々が出迎えてくれ、変革期の学校の活気を感じました。
校舎の敷地は広くはありませんが、サイエンスラボや英語学習の環境など、目標をもって入学した生徒が好きなことに打ち込める環境が整っています。