立教新座中学校説明会レポート①(2020年7月2日)
本日はオンラインで行われた立教新座中学校の学校説明会を、受験ドクター国語・算数・理科・社会講師の久米 光太郎がご紹介いたします。
週に一回礼拝を行う大きなチャペル、窓が多く明るいイメージを与える広い新築の校舎、17万冊という他に類を見ない多数の蔵書を誇る図書館、体育館や運動場に加え公式戦が開催できるサッカー場や野球場・テニスコートなど、10万㎡の広いキャンパスに充実した施設を備えています。
説明をした先生方も、インタビューで出てきた卒業生も、異口同音に言及していたのは、立教が「自由の学府」であること、その自由の中で生徒が自ら選択していくことの大切さです。学業だけではなくクラブ活動や異文化交流プログラムなども活発な学校であり、自分の進路を自分で考え主体的に行動する生徒を育てていきたいということが強調されていました。
JR武蔵野線南口より
徒歩約25分
スクールバス約10分
西武バス約10分
志木駅
東武東上線南口より
徒歩約15分
スクールバス約10分
西武バス約10分
2020年7月2日に行われた立教新座中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は立教新座中学校ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©立教新座中学校
校長のご挨拶
佐藤忠博校長からご挨拶と教育理念についてのお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。
ご挨拶
コロナで外に出られず皆さんが不安な毎日を送っている中、今日は皆さんの将来について夢を膨らませるお手伝いをしたいと思っています。立教は 「自由の学府」です。立教新座でも、自分でやりたいことにチャレンジし、自由に学習をするために自分を律する力を身につけ、グローバルリーダーを育てていきたいと思っています。そのための2つの柱が、他者を理解し異文化を理解する「グローバル教育」と、他者との架け橋となる「リーダーシップ教育」です。グローバルとは、人が国境を感じさせず、人と人がつながることです。そのためには自分自身を理解した上で他者を知り共に生きる「他文化理解」や、国際的な視野を育み多様性社会を受け入れるため感受性豊かな中高生のうちに「異文化体験」をすることが大切です。長期の留学プログラム、短い休みの間に海外に出る海外研修プログラム、留学生の受け入れによる校内での国際交流など、様々なプログラムを用意しています。もう一つの柱「リーダーシップ教育」とは、一人のカリスマが集団を率いることではなく、他者との違いや共通性を認識し力を発揮する「個性の確立」と、他者と共にゴールを目指す「共に生きる力」です。仲間と協力し行った成果を一緒に発表する中学の研修旅行や、高校でのリーダーシップ研修でその力を磨きます。私たちは自由を大切にする学校ですが、自由には責任が生じます。自由をお互いに尊重することで個性がさまざまにふくらんでいきます。皆さんと一緒に高め合うことが楽しみです。
学校生活について
佐藤健副校長より学校生活についてのお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。
中学校の学校生活
立教新座中学校の学校生活について説明します。生徒の可能性を最大限に切り拓き、自主・自律の精神を育み主体的な行動をしていく中学3年間にするために、3つの教育目標を掲げています。目標1「選択をくり返し、判断力を養う」ためにディベートや英会話のスピーチコンテストを行います。目標2「習熟度別、少人数の学習指導で基礎学力を着実に養う」のは、生徒によって学力の差が出てくるので、英会話や数学・国語などで補習や補講をきめ細かく行い、学習指導をしていきます。 目標3「本物に触れ、自ら体験することを支える」ために学習環境と多数の選択肢を与えるため、社会や理科の校外学習では多数のコースからの選択制を取っています。修学旅行も5コースから1つを選び、希望者には中3のアメリカへのサマーキャンプや英国立教学院への1年間の派遣留学もあります。中学校の学校生活の一日は、週一回はチャペルアワーをしていますがそれ以外は8時30分の始業礼拝から始まり、50分の6時間授業で15時10分に終わります。その後に礼拝形式の終礼と掃除を行います。クラブ活動は中学生の95%が加入し、完全下校は18時です。中学1年生は立教新座のことを知ってもらうためのオリエンテーションキャンプや合唱祭、スポーツ大会・運動会・人権学習プログラム・文化祭など、さまざまな行事に参加します。
教育方針について
飯田武志教頭より教育方針についてのお話の続きがありました。
その中から一部を紹介いたします。
校風
立教新座では高校生は制服を着ていません。自由な校風のもと、学習や部活をして、色々なことで悩んで、自律した大人へと成長する高校3年間です。
3つの取り組み
立教新座高校の特色ある3つの取り組みを紹介します。まずは「自由選択科目」について紹介します。高校3年生に関して、毎日1・2時間目は専門性の高い80講座の中から自由に選択することができます。科目は受験に特化したものもあれば、プログラミングやロシア語・アラビア語、リーダーシップ入門などもあります。次に「卒業研究論文」について紹介します。テーマは自由、高校2年の3学期から書き始め、1年間で12000文字を書きます。優秀な論文は論文集として一冊にまとめられ、優秀な論文の要旨は日本語と英語で書くことになります。最後に「立教大学との連携教育」について紹介します。高校3年生は立教大学の授業を取ることができ、高校1年生には進路を考える手助けとして立教大学の教員による授業を行っています。
一日の学校生活
一日の学校生活をお話します。週一回のチャペルアワーは8時5分から始まり、毎日のホームルームは8時30分から始まり、8時40分から授業、6時間目の終了は午後3時10分、その後清掃活動などを経てクラブ活動に行き、午後6時30分に完全下校です。高校生の主な学校行事として体育祭・文化祭・修学旅行・生徒が自主的に行うクリスマス行事、進路が決まった高校3年生が2月3月にアメリカの語学学校に通うギャップイヤー留学などがあります。クラブ活動は22の体育部、17の文化部があります。剣道部は昨年度は全国大会に出場しました。高校生は90%がクラブ活動に参加しており、中学と同じ部活を高校から続けることにも、新しい部活を始めることにも対応しています。皆さんの興味寒心に従ってチャレンジしてください。
進路指導の方針
教務部長の吉川明憲先生より進路指導の方針のお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。
進路方針
本校は広い敷地と豊かな自然を持っていますので是非一度お越しください。本校の進路指導の方針は「強い意志と目標を持ち、自らの道を拓く」生徒をサポートすることです。本校の生徒は例年、80%が推薦で立教大学に進学します。他大学に進学する20%の生徒は自ら進んで他大学に行きたいと考えた生徒であり、立教大学を志した生徒の98~99%は進学できています。他大学の20%は多いと思われるかもしれません。本校は生徒の自己実現を応援しており、立教へ行きなさい・他大学へ行きなさいなどの指導は一切していないのでこの状況になっています。高校2年になるときに一般クラスと他大学進学クラスに分かれます。他大学進学クラスでは受験の内容が入ってきます。一般進学クラスに入ったからと言って他大学受験ができないわけではありません。最終的に決めるのは高3の11月の進路調査です。立教大学への推薦基準は8項目あります。学習について5つ、学校生活について1つ、進学の意志について1つ、高校で行った部活や委員会活動などについて1つです。勉学だけではなく生活や目的をしっかりとし、クラブ活動に積極的に取り組む生徒を育てたいと思っています。立教大学との連携教育として、高校生から大学の講義を聞いて単位を取れる制度があります。大学の学部には定員枠があるので、希望の学部に全員行けるわけではありません。成績だけではない先ほどの8項目で学内の序列を作って決定します。受験による他大学合格状況を紹介します(国公立合格者で1番多いのは東北大4名、私立大では早稲田大12名・慶應大9名)。本校は立大に進学する生徒にも他大学を目指す生徒にも、それに向けて限りないサポートをしていきます。
学校訪問を終えて
立教新座中学校のWEBでの学校説明会に参加しました。コロナの影響で学校見学や来校しての相談が休止されていました。その状況の中、WEB形式の説明会があり、非常にありがたかったです。メールで申し込みをしたら特設サイトのアドレスが送られてくる形式で、自分の好きな時間に見ることができるのが非常に便利でした。また、自主性を重んじていることも印象的でした。生徒の進学先に対してどのようにしなさいという強制はせず、立教に進学する生徒にも他大学に進学する生徒のどちらにも最大限にサポートをするという先生の言葉に、自主性の尊重と付属校のおおらかさを感じました。