2024 新渡戸文化中学|学校説明会レポート



新渡戸文化中学 学校説明会レポート(2024年09月10日)


オンラインで行われた新渡戸文化中学の学校説明会に、受験Dr.の川上 亮が参加しました。

元々は女子校でしたが、近年になって共学化した学校です。

東京メトロ丸の内線「東高円寺」駅より 徒歩5分
JR・東京メトロ丸の内線「中野」駅より 徒歩15分

2024年09月10日に行われた新渡戸文化中学の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は新渡戸文化中学ではなく、受験Dr.までお願いします。
©新渡戸文化中学

プログラム

学校紹介

小倉 良之校長より、学校紹介がありました。

〇学校方針と未来
・次期学習指導要領と新渡戸文化中学校
①子供主体であること「子供を主語に」
②STEAM(探求)
③教員はファシリテーター。Teacherではなくcoaching
④学年を超えたクロスカリキュラム
⑤外部連携の強化 ⇒ 卒業するまでに100人の大人と出会う
・求める生徒
①環境を積極的かつ最大限に活用する子
②主体的に学ぶ子
③各分野で創造的役割を果たす
④人々を幸せにする人間
上記の意思がある子、自立型学習者

中学での学び

中学での学びについて

・入学時は何をしたいか見つからない子に、大人との出会いや外部のイベントを通じて気付きを得てもらい、社会に何が出来るのか考えてもらいたい
・ハピネスクリエーターを目指す ⇒ 「新渡戸先生のお言葉より。自分が生まれた時からこの世を去るまで、まわりの人々が少しでもよくなれば、それで生まれた甲斐があるというものである」 ⇒ 外に出ていく教育活動
・学期のサイクルについて。学期のはじめに1週間の「エンゲージ週間」がある。ここで「何故学ぶのか」を考える。答えのない問いについて考えることで主体性を育む。
・中間テストはないが、外部の実力テストを実施している。また、期末テストは行うが、ペーパー以外のテストも豊富。小論、映像制作、プレゼン、英語によるコミュニケーションなど。
・学力への自律を支援。対話型の授業や教科サイトを活用している。スタディサプリなどのアダブティブ教材を活用。朝テストや単元テストで認知的な力も確認している。
・教科と自分を言葉でつなげる訓練を行っている
・毎週水曜日のクロスカリキュラム授業では、1日かけて探求を行っている。個人、グループで学びたいものを探し、掘り下げる。
・学びのスピンアウト → 外部イベントへの参加。優れたプロジェクトには最大8万円まで支援する。
・対話を大切にすることで生徒のメタ認知を促す。
・チーム担任制を取っており、生徒が面談の先生を選ぶアウトプット型面談を行っている。
・卒業までに100人の大人に会う ⇒ ハピネスブリッジ(大人と話す機会)、選択式スタディーツアーなどのイベント

高校での学び

高校での学びについて

・2023年度にはじめての高校卒業生を送り出した。
・イベント例 ⇒旅。国内では二木島スタディーツアーを実施。料理の試作、プレゼン。漁、シュノーケリング、町の歴史を知る、など。
・国外の旅ではフィリピンへ。スモーキンマウンテンとよばれるゴミ山、一次情報を学び、自分たちに何が出来るか考える。ボルネオ島では森林伐採や生物多様性の減少について考える。自然と人間との共存について、答えのない問を生徒たちで話し合う。
・上記イベント等で自分たちと向き合い、言語化し、生き方、在り方について考える。
・学習内容と社会とのつながりを考える。
・コースについて。探求進学コース、美術コース、フードデザインコースの3つ。アースデイ東京で出典・発表を行っている。
・卒業生の探求 ⇒ 二木島にて「防災を楽しむ」、地域の人と意見交換をし、写真展を実施。SDGs QUESTというイベントでファシリテーターを務める卒業生も。

入試概要

〇筆記型
・2月1日AM(国算理社、適性Ⅰ、適正Ⅱより2つ選択)、1日PM(国算&グループワーク)、2日AM(国算&グループワーク)、3日PM(国算&面接)、4日AM(国算&面接)
〇好きなこと入試
・2月2日PM、4日PM

・当日出願可

学校説明会を終えて

オリジナリティ溢れる学校であると強く感じました。生徒主体でキャリアや生き方・在り方を考えさせる指導方針がとてもよく伝わりました。在校生のイベント参加の様子や卒業生のその後の活躍など、大変興味深かったです。一方で、基礎学力を身につけさせる具体的な方策や大学合格実績等のお話が無かったため、残念でした。ご家庭の教育方針と新渡戸文化中の指導方針が合致すれば、子供は伸び伸び育つ環境であると思います。