2021 大妻中学 |学校説明会レポート③



大妻中学校説明会レポート③(2021年10月13日)


本日はオンラインで行われた大妻中学校の学校説明会を、受験ドクターたまプラーザ校校長佐々木 裕子がご紹介いたします。

  • 校舎見学などがなかったため、とくに無し
  • 大妻中学は都会にあり、そびえ立つビルが印象的な校舎

校長成島由美氏から、入試問題の特徴のお話があり、これから中間テストに入っており今生徒たちが一生懸命頑張って勉強しています。先生たちも、みんながどんな考え方で解いているのかなということを見たいので、記述式の問題を作成しています。
校長先生から、受験生へのメッセージが印象的でした。
「自分もいま高校生になる長男がいて、10歳のころに受験させるのかどうするか本当に悩みました。
10歳そこそこの小さい子に、重たい荷物を持たせて受験させる必要があるのか、本当に意味があるのかと考えました。
今、特にコロナ禍で、不透明な時代で受験が本当に必要なのかと悩んだ人もいるのではないか。ただ、12歳で受験に挑戦すると決めた。成功するためにはどれだけ努力をしてきたかということ、これにかかっている。しかしながら、合格者よりも不合格者の方が悲しいけれど、多い。大妻もそうです。12歳の結果がすべてではない、人生90年、100年になっている、最後まであきらめないで、準備を最後まで怠らないで、いつか夢がかなう人生になっていればいいのではないか。大妻に入るためにはどういう準備をすればいいのか、それをこれからお話しします」とお話しされていました。

・市ヶ谷 JR出口・ A3番出口 より徒歩10分
・半蔵門 5番出口より徒歩5分
・九段下 2番出口より徒歩12分

2021年10月13日に行われた大妻中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は大妻中学校ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©大妻中学校

プログラム

学校長ご挨拶

成島由美校長からご挨拶がありました。
その中から一部を紹介いたします。

校長挨拶の概要

入試問題は皆さんが限られた時間の中で、入学後に求める「目標に向かって努力できる生徒」に必要な力を養うことができているか問われます。算数は基礎がしっかりできていることと、記述式にすることで皆さんの思考過程を評価したいと思います。国語では、結構な文章量を読むことにもなり、人の気持ちを読み取ることができるか重要視しています。理科や社会はバランスを重視しているので各分野まんべんなく出題します。コロナ禍で準備が不十分になってしまうこともあるかと思いますが、長い人生の中の通過点として最後の最後まで努力し、同時にチャンスが与えられることに対しての感謝の気持ちを持って受験に挑んでほしいと思っています。

算数の入試問題について

数学科教員の先生より算数の入試問題についてのお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

算数の出題の特徴

1.全問記述式

  • 配点は大問1が各7点、大問2,3,4,5,6,7は各8点。
  • 答えが合っていても途中の求める過程が書いてない場合、点数なし。
  • 部分点方式のため、正解に到達する立式、面積図、線分図などを書くように。

2.バランスよく出題

  • 割合、百分率、速さ、比、平面図形、立体図形、特殊算、数え上げ

3.2021年度第2回入試

  • 問題用紙を左右に分けると、左側が60点、右側が40点の配点になっており左側を9割、右側を5割得点できれば、合格ラインに届く想定。
  • 得意分野を優先して取り組み、大問の(1)は思いのほか簡単であることも多いので、しっかりと得点化を図る。
  • 入学後の数学の学習で、粘り強く実験的に代入して考えることもあるので、そのような姿勢は大切。
  • 正確で迅速な計算力はしっかりと身につけておく必要はある。

4.解答上のアドバイス

  • 解答用紙の左側は確実に得点しよう。場合の数や数え上げは、図や表にまとめる練習をしよう。
  • 右側は解けそうな問題から手を付けよう。
  • 小問に分かれた問題は(1)は簡単な場合が多い。必ず解こう。時間配分も考えよう。

国語の入試問題について

国語科教員の先生より国語の入試問題についてのお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

国語の出題の特徴

1.出題傾向
①文学的文章②論説文③韻文(詩・短歌・俳句)④言葉の問題
2.記述問題のポイント

  • 文章中から答えの手掛かりとなるか箇所を探し、問われていることに合うように情報を整理し、答えをまとめる
  • 問題文をよく読み、必要な条件を満たすようにする
  • 日本語表現なども採点対象
  • 記述問題は複数出題されることが多い
    配点が高いので必ず取り組むように。空欄にしないこと。

3.語彙・知識に関する問題のポイント

  • 慣用句・ことわざ・熟語の成り立ち・文法問題・文学史→知識としてインプットすること。覚えれば必ず得点できる。
  • 幅広い内容の文章に親しみ、難解な語にも慣れる

4.韻文に関するポイント

  • こちらも語彙と同様、知識として学習する必要あり。覚えれば必ず得点できる。
  • 過去問で練習して、慣れることも有効。

5.漢字の書き取りについて

  • 「見」と「貝」、「つくか、つかないか」「出るか、出ないか」「画数が多い」「画数が少ない」などに気を付けて、大きくはっきり書きましょう。

社会科の入試問題について

社会科教員の先生より社会の入試問題についてのお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

大妻中学校の社会科の特色

社会で苦手な生徒も得意な生徒も、みんなで参加できる授業を展開している。
考える力・意見を伝える力を高める。
中1歴史の授業では、古代文明に関する旅行パンフレットの作成など。
ICTツールの活用→中2地理で調べ学習などを行い、様々な知識を活用・融合させる問い→仮説→検証→考察を行っている。高校の先取り学習。

入試問題で求めること

知っている→分かっているにする
「なぜ」を説明できる
今の学習内容に関心を持っている

入試本番に向けて

  • 基本的な事柄をよく理解している
  • 漢字で正確に書く
  • 過去問をていねいに解く
  • 時事問題は2021年11月まで ただ、テスト問題を作るのは8月と。

理科の入試問題について

理科教員の先生より理科の入試問題についてのお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

受験生に求めていること

  • 基礎・基本をおろそかにしない。
  • 時事や身の回りの自然に関心をもつ。
  • 図や文章の意味を読み取り、考えを組み立てることができる。
  • 言葉や図を適切に使って、考えを伝えることができる。
  • 最後までやり遂げる。

〈配点〉物理、科学、生物、地学、すべて各15点計60点満点。各分野からまんべんなく出題。苦手分野を作らないように。

入試に向けてやっておくべきこと

  • 基礎的な知識を再確認。
  • 文章や図の意味を読み取る練習
  • 文章で答えたり、図を描いて説明したりする練習

初めての問題にも慌てずに取り組む。

入試について

入試広報部部長の長谷良一氏より入試概要についてのお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

入試概要

  • 2/1、2、3、5入試日。
    どの回が受かりやすいか、複数回受験した方が有利かなどの質問がありますが、実質倍率が2/1は2.6倍、2/2が2.2倍、2/3が4.1倍、2/5が7.4倍です。2/2は6割入学しない。複数回受験したほうが、場に慣れるということや、得意分野が出るということもあり有利に働くこともある。合否判定は4科の合計点。科目ごとの合格最低点は無し。ちなみに今年度の繰り上げは6名。2020年度は0名。その年による。2/15に3名。2/17に3名。繰り上げになっている。どの生徒も複数回受験。
  • 合格者の招集日は2/11。
  • 試験当日、7:30ー8:20受付。あまり早すぎても外でお待ちいただくことになるため、早すぎず、遅すぎず。

コロナ対策について

  • 新型コロナウィルスに対して、感染拡大防止のため、当日検温、健康チェック表の提出。
  • 当日の受験をご遠慮いただく場合は、当日37.5度以上の発熱、濃厚接触者に該当された方、日本に入国された方で、政府から自宅待機を要請された期間に当たっている場合などです。
  • やむを得ず試験が受けれない場合、追試日は2月26日(土)
    当日の朝の受付時は、①マスクの着用②入口での手指の消毒。③健康チェックカードの提出④受付での検温実施
  • 密を避けるために、集合時間に大妻講堂に集合。受験生のフロア毎に10分間隔で案内。
  • 不測の事態(大雪、地震など)①当日の朝6時のラジオ、②6時以降に学校HPにお知らせ

合格発表

  • 各回当日の19:00~ネット発表のみ。掲示はしません。

現在中3生から激励メッセージ

①本番の空気は違う→いつもの模試などとは違う。空気が違うので緊張してしまうかもしれないが、楽しむということを忘れないで。中学受験は人生で1回、楽しもう!
②受験勉強が嫌になってしまうこともあるかもしれないが、周りの生徒とかをみて、遊んでいたりすると、本当に嫌になってしまうけれど、どういう結果になっても後悔のないように、これまで頑張ってきたことに集中してやってください。

学校訪問を終えて

・国語の記述についての話が全体的に長かったという印象
・算数はあっさり10分ほどで終わってしまいましたが、とにかく記述が大事であるということを仰っていました。