2021 鷗友学園女子中学校|学校説明会レポート



鷗友学園女子中学校説明会レポート(2021年9月24日)


本日はオンラインで行われた鷗友学園女子中学の学校説明会を、受験ドクターの東京校校長の坂井 智則がご紹介いたします。

小田急線経堂駅より徒歩8分、東急世田谷線宮の坂駅より徒歩4分

2021年9月24日に行われた鷗友学園女子中学の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は鷗友学園女子中学ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©鷗友学園女子中学

プログラム

入試について

柏 いずみ教頭より、入試についてのお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

入試について

出願はすべてインターネッと出願。出願期間中に受験料の支払いまで完了させる。
当日検温で発熱が認められた場合は、試験場には行かず、別室で試験を受ける。インフルエンザの回復期などで保健室受験を希望する場合は、必ず事前に病名を学校に連絡すること。新型コロナ感染症と診断される場合は受験することができない。濃厚接触者はPCR検査の結果が陰性で無症状の場合に限り、別室で受験することができる。
自己申告書について。短いものでかまわないので、小学生なりに考えた志望動機を自分で書くようにしてほしい。小学校の出欠について。小学校の通知書の記載の通りに書くこと。欠席に数が合否に直接ケ供することはない。
試験科目・時間・配点・出題傾向については変更なし。出題範囲、出題傾向、難易度も例年通り。

◎合否を決めるポイントは3つ
➀基本的な問題を確実に解く力
 間違えた問題は、定着するまで復習する
②問題を正確に理解する力
・まとまった量の文章を読んで、要点をまとめる力
・問題文は、解く前に読み返す
・表やグラフの見方や使い方を学ぶ
これらは過去問の研究がカギとなる。
③自分の考えを、相手に分かりやすく表現する力
ノートは答案を、ご家族や先生に見てもらう

◎過去問に粘り強く取り組むことが大切
  ・入試問題は鷗友の授業そのものである。「たくさん覚えよう」ではなく、「なぜ?」を考える。
  ・記述問題は採点者との対話。相手がわかる書き方の練習をする
  ・間違えた問題は宝物!得点率の高い問題は、必ず解けるようにする

校長ご挨拶

大井正智校長よりご挨拶がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。

教育理念

 在校生に女子校の良さをたずねたら、女子と男子という性を考えずに人と人との繋がりが持てることだという。
 運動会でのムカデリレーの様子を動画で紹介。60年以上つづいている伝統競技。中高生が同一競技に参加し全体の盛り上がる様子が非常によく伝わる。在校生、卒業生ともに自分の家のように思えるそのような学校でありたいと考えている。
 何かあるにつけて卒業生たちは鷗友をたすねて来てくれる。一生の友達を鷗友学園で育てそれを大切にし生活してくれいると仰っていました。卒業生は在校生のためにいろいろな面で協力してくれている。受験時に体験したことの詳細を在校生のために事細かく記した「受験体験記」もその1つである。高3生が高2生以下の在校生にたくさんの思いを伝える鷗友の中での宝物のような本である。
毎年9月には卒業生が在校生のために集まり、在学時代の思い、大学の話、会社での話などいろいろな話をしてくれる。在校生も70~90名くらい参加してくれる。
 鷗友学園では主要5科目という言い方はしない。学園の中にはいろいろな授業があり、授業以外にも友達との付き合いもある。クラブ活動や先生とのコミュニケーションもある。すべてが大切であると考えるからである。
 鷗友学園を一言で例えるならば、鴎友学園は最高の食材をひとつひとつ丁寧にし仕上げた「幕の内弁当」である。英語や数学、園芸や芸術、友達との付き合い、クラブ活動、クラスでの関係、全部を大切にしている学校である。それぞれひとつひとつが最高の食材になっている。これが鷗友学園である。鷗友学園は日本一学校らしい学校を目指している。どうか鴎友学園にお嬢様の6年間をお任せください。

鷗友の学習について

教務・学習指導統括部長の鱸 康幸先生より鷗友の学習についてのお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。

進学状況

卒業生が前年より30名少ない中、全体の66%が難関大学に合格している。早慶の合格者増加。第1志望校の合格者も例年より増加。

学びについて

鷗友は学ぶことが学生時代に完結するとは考えていない。学ぶことの楽しさを本質を知ることで生涯の学びが得られると考えている。学ぶ楽しさを知るために、授業で本物に触れてほしいと考えている。鷗友は本物に触れることができる授業を用意している。各教科のテキストも鷗友のオリジナルテキスト。学びを学外へも広げてほしい。そのための様々なプログラムも充実している。海外大学への研修プログラム、国内の学習旅行、エンパワーメントプログラム、ディベート講習会など。 
 
学びの本質は今現在の自分が学びたいことではない。今やりたいことは今の生徒の枠組みのなかでのもの。生徒自身が自らの枠組みを広げるためにはやるべきこと今学ぶべきことをきちんとやる必要がある。様々な学校の場でやるべきことをやり遂げていった生徒は、新たなやりたいことが増えていく。たとえ今わからなことがあっても学ぶことで新しい未来の自分を作ることができる。卒業後も自立した学習者として学びを続けること、これが鷗友学園の学びの姿勢である、とご説明されていました。

鷗友学園での生活について

入試広報部長の若井 由佳先生より鷗友学園での生活についてのお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。

学園生活

鷗友学園での生活は、自分が進むべき道を自ら切り開き、将来にわたって自分らしく生きていける力を身につける場であると考えている。したがって鷗友学園は未来へ続く滑走路であると考えている。
○自分らしく生きる力を育む。
・自分を大切にできる→自己肯定感を育むことが大事
・困ったときは人の助けを借りることができる→年2回、担任との個別面談。保健室、カンセリングルームとの連携
・未知なることにも楽しんで挑戦できる→生徒主体の部活動や学校行事
・自分の意見を持ち、他人の意見を尊重できる→授業内で話し合う機会が多い。3日に1度席替えをするので議論を交わすメンバーも変わる。

クラスが自分らしくいられる場所でなければ、新しいことへ挑戦する勇気もわいてこない、自分の意見を堂々と述べることもできない。中学1年生はクラスに早く慣れるように30人×8クラス編成。中学2年以降は40人×6クラス編成に変わる。中学生は3日に1度、席替えを行っている。学校生活に慣れている高校生も1週間に1度の席替えが行われる。席が近ければ自然と会話が生まれる。この時期の女子は秘密を共有するような親密な小さな人間関係を作る。その小さな人間関係を否定はしないが、小さなグループは他のグループとゆるくつながっており、時と場所を変えてメンバーが変わる、そんな人間関係を作ってほしいと考えている。社会に出れば同じ価値観の人たちだけでコミュニケーションをとって物事がすすんでいくわけではない。教室では価値観が違うクラスメイトとともにコミュニケーションをとりながら学ぶ場であると考えている。エンカウンタープログラムなどでクラスの人間関係作りをサポートしていく。アサーショントレーニングでコミュニケーションのスキルを学んでいく。これらプログラムやトレーニングを習ったからといってコミュニケーション能力が上がるわけではありません。コミュニケーション能力は経験を通して学ぶものだからです。

鷗友学園は生徒ひとりひとりが自分らしくいられる場所で、悔しい時には泣き、楽しい時には笑う、そのような場でありたいと考えている。自分らしく輝くことにできる鷗友での6年間が生徒たちにとって未来に続く滑走路になるよう、生徒に寄り添っていきたいと考えている、とご説明。
%が難関大学に合格している。早慶の合格者増加。第1志望校の合格者も例年より増加。

学校訪問を終えて

卒業生と在校生のつながりの強さを感じることができました。
設備についての説明がほとんどなかったのが残念。