桜蔭中学校説明会レポート(2017年11月8日)
本日は桜蔭中学校へ、受験ドクター 国語講師N講師が行ってきました。
JR
『水道橋駅』徒歩 5分
地下鉄
三田線『水道橋駅』徒歩 3分
丸の内線、大江戸線『本郷三丁目駅』徒歩 7分
丸の内線、南北線『後楽園駅』徒歩 7分
平成29年11月8日に行われた桜蔭中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は桜蔭中学校ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©桜蔭中学校
学校の沿革
齊藤 由紀子校長より桜蔭中学校の学校の沿革についてお話しがありました。
その中からいくつかを紹介します。
沿革・建学の精神
大正13年(関東大震災の翌年)、東京女子高等師範学校(現お茶の水女子大学)の同窓会である桜蔭会からの呼びかけにより誕生した。
設立当時は、職業訓練を主とした「実務学校」としての性格が強く、「礼と学び」の心を大切にしながら、「自立した女性の育成」を目指してきた。
校訓
「勤勉・温雅・聡明であれ」
「責任を重んじ、礼儀を厚くし、よき社会人であれ」
募集人員の変更
240名から235名へ。クラス人数を抑える方針。
学校生活について
教務主任の井上先生より学校生活についてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
学年・クラス編成
各学年5クラス編成。クラス替えは毎年実施。 中1~中2⇒東館、中3~高3⇒西館
一日の流れ、行事、授業運営
授業⇒8:30開始。50分授業。15:10終了。 居残り⇒16:45まで。17時には完全下校。
中3の夏に「自由研究」。論文を提出し、発表する。
習熟度別授業を実施するが、成績順位の発表はしない。
高2から文系理系に分かれる。国英保体以外は選択制。
設備
図書室には蔵書約40000冊。体育館は2箇所。温水プール。
キャリア教育
講演会、模擬裁判、グーグル社訪問等、卒業生の協力のもとに様々な行事を実施している。
Q&A(よくある質問に対して)
補習⇒数・英・国文法を中心に実施。テストの結果により教員が判断。
通塾⇒不要。
海外転勤⇒編入試験が必要。1年間の単位を認定。
中学一年生の学校生活について
中一学年主任の吉田先生生より入学後1年間の流れについてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
一年間の流れ
4月 入学式(4/9)⇒全員の名前が呼ばれる。 ガイダンス(4/10)
5月 体育大会、プール開き(※週一回、11月まで。)、クラブ活動スタート
6月 中間試験、講演会、個人面談(「勉強ばかりの生活だと思っていたが違った」という声が多い)
7月 浅間合宿の準備⇒地形や植物などについてのレポートを作成する。
※中1と高1でクラス別に実施。2泊3日
9月 文化祭、浅間合宿についての発表
10月 「自然に親しむ日」
桜蔭中学の防災体制について
防災部部長の方より入学後1年間の流れについてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
防災体制について
1.防災体制
防災訓練を年間3回実施している。
①中1・中2 ②全学年 ③集団下校訓練⇒「下校グループ」を編成。
2.「3.11」の時の対応
約370名の生徒が校舎に宿泊。翌日に「グループ下校」した。
3.その後の防災体制
備蓄⇒「サバイバル5」(パン・水・アルミシート・簡易トイレ・ホイッスル)を常備。
ラジオ(ニッポン放送)による安否確認情報の利用。
NNTフェアキャスト(電話連絡網)の利用。
避難校ネット⇒東京神奈川の私立小中高の学校間の協力システム。
救命技能認定証⇒全職員が取得。
学校訪問を終えて
毎年のように出席しておりますが、学校としての「品格」を強く感じます。
東大進学実績ナンバー1の女子校でありながら、進学実績については一切アピールしません。
様々な課外活動や情操教育に力を入れていることを強調しつつも、「勉強ばかりではない」ということを殊更に強調するわけではありません。ごく「自然」に、学校生活の充実ぶりが語られます。
校内見学においても「飾ろうという意識」はありません。ややくたびれた感じの掲示物や古びた設備があっても、すべて「これが桜蔭です。どうぞご覧ください。」と語りかけられているような気さえします。