2020 成城学園|学校説明会レポート②



成城学園学校説明会レポート(2020年7月5日)


本日はオンラインで行われた成城学園の学校説明会を、受験ドクター講師の市村 史帆先生がご紹介いたします。
オンラインでの実施のため施設見学はありませんでしたが、学校紹介を行ってくれた生徒さんからは理科実験室についてのお話がありました。
校内には8つの理科実験室があり、本物に触れる教育が実践されています。中学校では週に4時間、高校に入ると、コースにより週に9時間もしくは10時間の授業があり、大学進学後を見すえたサポートとして大学なみの実験が実施されています。

生徒の個性を尊重し、引き伸ばすことを重視する学校です。
この学校説明会についても、生徒による学校紹介のパートでは生徒自身が話す内容の選定や資料の準備をすべて行い、毎回違う内容を考えています。

小田急小田急線「成城学園前駅」から徒歩4分

2020年7月5日に行われた成城学園の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は成城学園ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©成城学園

プログラム

校長ご挨拶

中村雅浩校長より、成城学園の教育に関するお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

教育理念

「自由な校風」と評されることの多い成城学園。一本のバナナを例に、学校の考える「自由を大切にする」とはどのようなことか、お話がありました。
それぞれの自由を大切にすると、必ずぶつかり合いが起きます。ぶつかり合いが起こったときにみんなで考えることが、成城学園の考える「自由を大切にする」ということです。
みんなで考えるためには、優しくならなければなりません。優しくなるには、心が豊かで、強くなければなりません。
また、バナナの房の付け根にある黒い部分が実は実をつくるのに重要な役割を果たしている、といったように、様々な角度からものを見ることができる生徒に育ってほしいという思いも持っているとのことです。

6年間の取り組みについて

入試広報部長の青柳先生から教育方針についてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。

教育方針

成城学園の教育方針は、伝統を重んじた上で、新しいものも取り入れていくということです。
学びの軸は「自学自習」と「自治自律」。個性の尊重と、それを引き伸ばす教育を行っています。
独自の教育として、①英語・国際教育、②理数教育、③情操教育に取り組んでいます。
中学1年・2年を基礎学力を養い人格を育てる期間、中学3年・高校1年は課外教室を多く行い学年とクラスを越えた学びを深める期間、高校2年・3年は3つのコースに分かれ、それぞれの進路に合わせて自己実現に前進する期間としています。高校2年・3年では成城大学との連携も行い、大学のガイダンスや大学教員による出張ミニ講義への参加が可能です。

学校生活

学校生活に関しては、学力の向上と課外活動の両立を目指し、平日は50分×6時間、土曜4時間で週6日の授業を行っています。
進路については、5~6割の生徒が成城大学への推薦を利用します。中高6年間の成績をもとに判断するため、日々の学習にきちんと取り組んでいれば、内部進学のための試験勉強は必要ありません。学部・学科ごとに基準を設けていますが、全学部・学科併願可能となっています。
成城大学への推薦権を保持しながら他大学受験が可能であるため、安心して受験勉強に取り組めます。

中・高の英語教育について

副校長のシライ先生から中・高の英語教育についてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。

英語教育

中・高の英語教育では、読む・書く・話す・聞くの4技能をバランスよく鍛えていきます。
使用教材はオックスフォード大学出版の『Get Ahead』(中学)と『Q:Skills for success』で、全文英語で書かれたものを使用しています。
エッセイ・スピーチも実施します。英語の時間は週に6時間あり、高2からはコースにより授業時間をプラスします。ネイティブスピーカーによるリスニング・スピーキングの授業は中学校では週に1時間、高校では週に2時間あり、入学時から本物の英語に触れることで無理なく英語を身につけることができます。iPadを活用したe-Learningも行っています。カナダへの短期留学、姉妹校の連携ににょる短期・長期留学、英国ウェールズのクライスト・カレッジ・ブレコン校との連携など、留学プログラムも準備しています。1年間の長期留学では、条件を満たした場合、帰国後の学年の進行を許可した留学が認められます。

理数教育について

広報のウエマツ先生から理数教育についてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。

理数教育

実験・観察を重視した理科教育を行っています。中学1年は授業のおよそ3分の2が実験・観察で、実物に触れ、自ら観察することで科学的な好奇心を高め、科学的なものの見方を育みます。
成城学園には8つの実験室があり、本物に触れる教育を行っています。大学進学後を見すえたサポートとして、大学なみの実験を行い、レポートも作成しています。中学校では週に4時間、高校ではコースにより週に9~10時間の授業があります。
これらのサポートの甲斐があり、理系の学部に進学した卒業生の中から、大学院への進学を目指す生徒が多く出ています。

生徒による学校紹介

「入試広報サポーターズチーム」の生徒さんによる学校紹介がありました。
このチームは部活として活動し、学校紹介で話す内容や資料はすべて生徒さんが考えたものだとのことです。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。

①受験体験について

生徒からのコメントが紹介されました。成城学園を選んだきっかけとしては、「自身の活発な性格に合っていた」「綺麗で緑の多い校舎が気に入った」「自由な校風に憧れた」。自己流勉強のコツとしては、「すぐに質問、解決」「基礎をしっかり」「何度も復習」との声。成城学園の好きなところについては、「みんながフレンドリー、優しい」「伸び伸びしていて明るい」「楽しい行事が盛りだくさん」ということでした。モチベーションの保ち方については、「お気に入りの文房具を使う」「楽しい中学校生活を想像してみる」「友達と遊ぶ約束をする」というコメントがありました。

②英語教育について

英検対策や、ネイティブスピーカーの教員による英語表現の授業の紹介、スピーチコンテストの取り組みについて。授業用の音声をダウンロードして自宅で復習、「スタディサプリ」を取り入れた学習なども実施しています。

③理数教育について

各学年の学習についての発表がありました。理科が嫌いな人でも楽しむことができ、理科が好きな人はもっと好きになる授業、という言葉が印象的でした。

学校訪問を終えて

生徒による学校紹介のパートでは総数20名近くの生徒さんが登場し、PowerPointや動画を用いて発表してくれました。受験体験や制服の紹介、教科の説明などバラエティに富んだ内容で、伸び伸びとした校風が発表からもうかがえました。
各科目、プレゼンテーション形式の授業を行っていると先生からご紹介がありましたが、その成果を見ることができました。とりわけ、英語でのスピーチやホームステイの経験についての発表では、苦労は多かったものの自信がついた、と話をされていて、それぞれの生徒が、カリキュラムを通じて自身の学びたい内容を見つけ、学びを深めている様子が印象的でした。