2021 成蹊中学|学校説明会レポート



成蹊中学校説明会レポート(2021年10月12日)


本日はオンラインで行われた成蹊中学校の学校説明会を、受験ドクター講師の市村史帆先生がご紹介いたします。

理科棟には物理・化学・生物の教室が3教室ずつあり、屋上には望遠鏡を備えた天体ドームがあります。
都内の学校には珍しい400mトラックを備えています。

JR中央線・総武線(東京メトロ東西線)・京王井の頭線 吉祥寺駅下車
吉祥寺駅北口バスのりば1・2番より関東バスで約5分 成蹊学園前下車、バス停より徒歩約8分
※すべてのバスが停車します

JR中央線・総武線(東京メトロ東西線)三鷹駅下車
三鷹駅北口バスのりば1番より関東バスで約8分 緑町住宅下車、バス停より徒歩約10分

西武新宿線 武蔵関駅下車
武蔵関駅より徒歩約20分

西武新宿線 西武柳沢駅下車
西武柳沢駅南口より関東バス(吉祥寺駅行)で約15分 成蹊学園前下車

2021年10月12日に行われた成蹊中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は成蹊中学校ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©成蹊中学校

プログラム

校長のご挨拶

仙田 直人校長よりご挨拶がありました。
その中から一部を紹介いたします。

ご挨拶

学校の方針について、中高の朝礼で生徒に向けて話をするのと同様、フリップを用いて説明します。
「成蹊は、人を創る」という精神のもとに、人格教育を続けてきました。
建学の精神は「個性の尊重・品性の陶冶・勤労の実践」の3点です。
➀個性の尊重 生徒の「何故?」を大切にしたいと考えています。
個性を育てることによって、「0 to 1」の発想をもつことができます。
今後AIの発達により人間の仕事がなくなると言われていますが、0から1を生み出す力を持っていれば自分で仕事を生み出すことができます。
そのために、非認知能力の育成に取り組んでいます。具体的には、探究活動を進める、深く追究することです。
課題発見からインタビュー、発表にいたるまで、機会を設けています。
リベラルアーツ(幅広い教養)を学ぶことで自分の琴線に触れるものが見つかると考えています。
本物に触れる機会を多く設け、右手にロジック(論理)、左手にレトリック(修辞)というこれからの社会を生き抜く、成功していくために必要な力を身につけてほしいと願っています。
②品性の陶冶 品性の陶冶とは、共感力を育てることです。 シンパシー(同情)ではなく、エンパシー(共感)です。
人に寄り添って、一緒に悩むことのできる人になってほしいと思っています。
小学校から大学までユネスコスクールとして認定を受け、サスティナブルな活動を重視しています。
③勤労の実践 勤労の実践とは、社会との繋がりを知るこです。企業・卒業生と連携しながら学校を高めていく 近年の取り組みの例として、「『リポビタンD』のラベルをデザインしよう」というものを行っています。
国際理解教育について、成蹊中学では古くから帰国生受け入れを行ってきました。国際学級の設置(帰国生専用)、アメリカの10スクールの一つであるst.Paul’s等との提携、留学報告会、ネイティブ専任教員3名、ALTと多様な価値観に触れ合う機会があります。
ICTの活用について Microsoft365を生徒全員に渡しています。
2022年度の入学生にはタブレットを購入してもらい、対面を重視しつつオンライン活用できる環境を整えていきます。
今回はオンラインでの開催となりましたが、一度学校に来てください。

進路指導について

進路指導部部長の政岡依子先生より進路指導についてお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

学校の特徴

一番の特徴は、進路の多様性です。
成蹊の指定校推薦を用意しつつ、他大学への進路も多様、入試の方法も指定校推薦・一般入試とも幅広く対応しています。
生徒の進路に関しては、生徒自身の選択を促す取り組みを行っています。 「主体性」を醸成する企画、「継続性」を支える講座の2点です。
「主体性」を醸成する企画として、 「知らないものは選べない」をモットーに情報提供を行っています。
「継続性」を支える講座 TOEFL講座、進学塾の教室長を招いての進路情報講座などを実施しています。
学校選びに迷っている生徒に向けては卒業生との間を橋渡し、情報提供を行います。
入試制度改革がありましたが、2021年度は内部推薦、推薦入試、一般入試が3分の1ずつという状況です。海外大学への進学が少ないですが、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、長期休暇での短期留学や大学院での留学に切り替えた生徒が多くいました。
内部進学資格については、普通に学校生活を行っていれば、内部推薦の資格が得られると考えて問題ありません。年によりますが、30%が内部進学します。
成蹊中学の特徴として、3年次11月まではどの生徒も内部進学の資格保持しつつ他大学の受験が可能です。
成績優秀者は、内部推薦の資格を維持しつつ、他大学の一般受験が可能となっており、一般入試にまでチャレンジできる環境を整えています。

入試の変化について

入試部長の坂井 史子先生から、入試についてのお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

入試実施状況と今年度の入試について

2021年度入試の状況についてご説明します。
男子は2020年度と比べて微増、女子は2回目の入試では2020年度と比べて微減していますが、男女ともに依然として人気が高止まりの状況です。
繰り上げ合格者は2月1日と2月4日の両方受験している人の中から選びます。2021年度の繰り上げ合格者はありませんでした。
2022年度入試について、入試の日程、定員に変更はありません。 
入試科目の傾向と対策は、HPに掲載のガイドブックに掲載しています。
入試対策講座はオンラインにて実施します。10月の内容と11月の内容は異なったものになっていますので、ぜひ両方ともご参加ください。
成蹊中学は、以下のようなご家庭にお勧めです。

  • 幅広い人格形成を臨んでいる
  • 実験・体験を重視している
  • 子どもの自立を促したい
  • 国際理解教育に興味がある
  • 大学選択に多様な選択肢を提示したい

学校訪問を終えて

2021年4月より、成蹊中学の卒業生である仙田 直人先生が校長に就任されました。
「企業や卒業生と連携しながら学校を高めていきたい」と話をされており、卒業生である東儀秀樹氏を招いた講演会や企業との提携企画など、体験・実践の場が設けられています。
大学付属校でありながら他大学への進学の道も幅広く用意されており、多様な体験をしながら将来についてじっくり考えることのできる学校だと感じました。
敷地内の竹林で採ったタケノコを用いた調理実習といった、緑豊かな成蹊中学ならではの体験が印象的でした。