洗足学園中学校説明会レポート③(2020年7月3日)
本日はオンラインで行われた洗足学園中学校の学校説明会を、受験ドクター三軒茶屋・池尻大橋校校長の清水 栄太がご紹介いたします。
学校内は自然光が差し込むように設計されています。図書室の蔵書はおよそ8万冊。各教室にWi-Fiが整備されています。グランドは広く、部活動などに打ち込みやすい環境が整っています。彫刻や胸像、絵画などの魅力的な芸術作品の一方で、教室の作りをはじめ、理科実験室や技能科目の教室からは学習環境が充実していることがうかがえます。
JR南武線 武蔵溝ノ口駅より徒歩8分
東急田園都市線・大井町線 溝の口駅より徒歩8分
「溝の口」は渋谷や自由が丘へも短時間でアクセスでき、緑と近代都市が調和する魅力的な街です。
2020年7月3日に行われた洗足学園中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は洗足学園中学校ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©洗足学園中学高等学校
これからの新しい時代で活躍する女性を育てる環境を整備しています。自立・挑戦・奉仕の精神に基づき、主体的に行動し、社会に貢献できる女性を目指して成長したいという皆さんを応援しています。これらの教育を実現するため、生徒全員にChromebookを活用させ、昨今の情勢においても学習面では問題なく、学習を進めています。生徒一人一人が仲間たちと挑戦し、経験する6年間は一生忘れられない宝物となります。
校長ご挨拶
洗足学園中学校の宮阪元子校長より、教育に関するお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。
学校長より挨拶と受験生に向けたメッセージ
学校に通えない日々は大変でしたね。
友達と会えないこと、自分の家での勉強など、日々懸命に生きている皆さんに心からの拍手を送ります。
洗足学園の生徒はGoogleを活用していました。
Chromebook使った日々の宿題。Googlemeetを用いた対話。
Googleフォームでその日を記録。
また、リモートでネイティブの先生が授業に参加してくれたことでより深みを増しました。
自身も中学1年生全員と対話をしました。
学習面では問題ありませんが、教室での対話、放課後の楽しい時間、大切な仲間と共有するかけがえのない時間が奪われてしまいました。
どれほど大切かを改めて実感しました。
その中で弦楽合奏部の高校生達が、後輩に勇気を持たせたいと演奏してくれたことにとても感動しました。
洗足の生徒は自分ができることを最大限努力を続けています。
校舎の紹介
日が降り注ぐ校舎。
その中にはプログラムの案内がたくさん掲示してあり、生徒は自分で挑戦しています。
大きなトラックの広いグラウンド。季節ごとに映える花々。
放課後は生徒が演奏するチェロ・バイオリンなどが聞こえます。
遊び心がいっぱい詰まった学校です。
嬉しさ・悔しさ・失敗を仲間と経験する、一生忘れることのできる場所
。何にでも挑戦、安心して失敗できる。
そして可能性がたくさん詰まった場所です。
生徒一人一人が社会に貢献したいか、どんなことで人々を幸せにしたいかを考えています。
目標や将来の夢は変わって構わない。
自分の夢を持つことが挑戦の原動力になります。
挑戦の歴史
戦争等で校舎を全て失う困難もありましたが、女性の自立に向けた挑戦を続け、現在は大学院まで幅広く教育の場を用意しています。
キリスト教系の学校ではありませんが、理念にはキリスト教の「奉仕の精神」が流れており、学校名も聖書の一説が由来です。
新しい世界を創っていく皆さんが、すべての経験を学びとし、一人ひとりが幸福実現のために挑戦し努力することを応援しています。
教育・学力育成について
蕪木慎也教頭より洗足学園中学校の教育方針についてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
洗足学園の教育方針
Society 5.0といった時代に入る中で、どんな時も役立つ汎用的な能力、態度、志向を身に着けることが教育目標です。
教科教育を通してリテラシー面を、総合学習を通してコンピテンシー面を学ぶという二本の柱。
リテラシー面では問題解決のPDCAサイクル、コンピテンシー面では社会に出て必要となる力の指導を行っています。
週6日の通学、1コマ65分の授業で、一つの教科にとどまらず教科横断的な指導を行います。
総合学習では、研究論文、哲学対話、宿泊研修を行っています。
土曜日には教養講座を行い、専門家を招く講座やロボット・プログラミングを行っています。
中学2年生時のボランティアや高校1年生時のインターンシップに全員が参加します。
2024年の大学入試の変化に対して、講習やOG補習という卒業生による補講を行っています。
生徒の志望に合わせて柔軟に対応。
教育の根底には「自立、挑戦、奉仕」で、主体的に行動ができる女性、グローバル社会で活躍できる女性、社会に貢献できる女性を目標に教育を行います。
全教室にWi-Fi環境が整備されています。
洗足学園は、未来に向かって自分の可能性にチャレンジする場です。
入試について
玉木大輔校務主任より
入試についてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
7月時点での入試について
洗足学園の入試には3つのパターンがあります。
①内部入試(10名)②帰国生入試(35~40名)6クラス中2クラス/英語入試のみで一般生とは別③一般入試。
2科・4科選択方式は1日と2日。
一般入試は2月1日、2日、5日の3回実施。
2科(国語・算数)、4科(国・算・理社)の選択受験。
募集定員の80%を受験科目数に関わらず国語と算数の点数で決定。
20%を4科受験者の4科合計で決定。
4教科は1回のテストで2回の判定チャンスがあります。
複数回受験の場合、1回ごとの合否に有利・不利はないですが、繰り上げ合格を出す場合、良いとこ取り制度で判定します。
複数回受験の中で算国それぞれの最も良い得点で判定します。
繰り上げ合格者の7割は3回受験、3割は二回受験。
1回受験者から繰り上げはありませんでした。
各科目の入試傾向について
国語(50分):説明的文章と物語的文章の大問二題構成。
漢字と語句は基礎からの出題します。
ここは高い正答率です。
夏休みに固めてほしいです。
記述は部分点を与えます。
複数の項目による加点方式で採点します。
数制限のない記述も出題します。
算数(50分)
大問1では計算問題を2題出題。
1題5点の配点は影響が大きいためと練習をして臨んでください。
途中式を記述する問題を題程度出題します。
解答が正解の場合は満点。
解答が不正解の場合は0点からスタートし部分点を加点していきます。
頭の中の解法を記入していく練習をしてください。
5年前から4題に増やしています。
社会・理科(60分)
薄く広く学習してください。
理社の配分は自由なので、過去問で練習してください。
社会は2行程度の記述の問題を出題しています。
理科も1行程度の記述を出題します。
1月帰国生入試について
A方式、B方式の選択受験で出願資格や渡航歴などの条件は特にありません。
10分程度の保護者面談を行いますが、合否には影響しません。
A方式は英語の筆記60分、100点/英語での面接10~15分、100点。
B方式は英、国、算各50分、/英語での面接10~15分、計400点満点。
筆記試験はA方式が北米の小学校6年生レベル。
文法70%・文章問題30%。B方式の方が易しいレベルになります。
筆記テストA方式は60分100問、B方式は50分で85問の出題でA方式は4択、B方式は3択です。
また、B方式の国語と算数は難易度を下げています。
一般入試の70%くらいの難易度です。
記述は傍線部の前後で整理できれば解けるもの。
算数は一行問題が多くなっています。
筆記において足切りありませんが、英語の面接では、入学後にネイティブ教員のオールイングリッシュ授業のため、20点未満の受験者は足切りとしています。
募集人数は、A・B合わせて20名。
1月9日(土)に実施します。
入試傾向は、2020年度入試を踏襲しますので、過去問に取り組んでください。
過去問は資料請求で郵送致します。
面接対策として、web英語模擬面接(6年生本人のみの面接を推奨:5分、その後保護者を交えてアドバイス)や対策の動画配信を9月下旬に予定しています。
学校の紹介
中学1年担任/数学科主任の田中安子先生より、
学校紹介がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
学校紹介
①300席のカフェテリアや大学の地下食堂ミューズで食事が可能です。
②試食室は調理実習で作ったものを食べることができます。
③被服室は華道、茶道や裁縫で使います。
④グラウンドは体育で使用します。4コースのトラックがあります。土曜日にはお父さんたちのソフトボールチームが練習しています。
⑤パソコン室はノートPCで授業をすることもあります。放課後はパソコン同好会の生徒が難易度の高いゲームをつくっています。
⑥理科実験室は4つあり、理科を好きになってもらうことから初めてもらっています。考察する力や発表する力を育てます。
⑦音楽室では、バイオリンなどの楽器の習得をしてもらいます。初めての人にも丁寧に教えていきます。楽器用意は必要ありません。
⑧大体育館は体育や部活などで利用しています。天井が高いため夏でも涼しいです。
⑨小体育館は、卓球やダンスなどで使用します。床暖房も入り、百人一首大会も行われます。
⑩小講堂は一学年全生徒が入る座席数で、委員会や講演会等で使用します。Wi-Fiの環境が整っています。
⑪大講堂では始業式や終業式を行います。天井の構造は声が響かない構造です。
⑫図書室は4万8000書。洋書も揃っています。自然光が入り多くの生徒が利用しています。PCが置いてあり、本とPCの両媒体から情報を調べることができます。
⑬教室には1台ピアノがあり、机も広くWi-Fiが完備されています。
⑭美術室は一生懸命に生徒が取り組んでいます。
⑮カウンセリングルームは生徒や保護者との面談で使用しています。
⑯出入口には登下校時の確認できる装置を設置しています。
⑰ミネルバカフェは今年度できたばかりで、生徒・教員・保護者の憩いの場です。真善美を表す胸像やモナリザの絵等が配置してあります。壁面には学校からの思いがかかれています。
⑱ミネルヴァ像があり、本物に触れることで芸術的な感性を高めてほしいと願っています。フクロウとともに私たちを見守ってくれています。
学校訪問を終えて
自分の夢を持って挑戦し、自立した女性の実現に向けた一翼を担う6年間を過ごすことができる学校であることが印象的でした。
また、新しい時代への変化にスピード感をもって対応していくために、Wi-Fi環境を整備し、Googleなどのツールを積極的に活用して点も魅力の一つだと感じました。