世田谷学園中学校説明会レポート③(2020年7月17日)
本日はオンラインで行われた世田谷学園中学校の学校説明会を、受験ドクターのK.D講師がご紹介いたします。
VRにて施設紹介がありました。世田谷学園は4つの建物から成り立っています。
・修道館:武道場(冷暖房が完備されています)、体育館(冷暖房が完備されています)、室内温水プールなどがあります。
・放光館:視聴覚ホール、音楽室、生物実験室、化学実験室、物理実験室などがあります。
・発心館:家庭科室や教室があります。
・観性館:職員室や美術室、パソコンルーム、図書室などがあります。地下には食堂があります。
・お昼ご飯は、お弁当やパンが6割、食堂利用が4割ぐらいです。
・「Think&Share」という教育理念に基づいた教育について
・ICT教育に力を入れている点
・進学実績について
バス
三宿停留所下車
徒歩5分
田園都市線・世田谷線
三軒茶屋駅北口B
徒歩 約10分 小田急線
下北沢駅
徒歩 約25分 京王井の頭線
池ノ上駅
徒歩 約20分
2020年7月17日に行われた世田谷学園中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は世田谷学園中学校ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©世田谷学園中学校
校長ご挨拶
世田谷学園中学校校長の山本慈訓先生より、世田谷学園中学校の教育に関するお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。
教育理念について
・「アンパンマンのマーチ」の「なんのために 生まれて なにをして 生きるのか こたえられないなんて そんなのは いやだ」という問いに対してそれがなぜなのかを教えてくれるのが世田谷学園の理念です。
・世田谷学園では「Think&Share」という言葉で教育理念を表しています。「Think&Share」とは、「天上天下唯我独尊」をシンプルに英語にしたもので、「私には私だけが持っているかけがえのない価値がある」「あなたにはあなただけが持っているかけがえのない価値がある」ということを表しています。
・「Think」は仏教・禅の人間観を表しており、モットーは「明日を見つめて今をひたすらに」です。
・「Share」は仏教・禅の社会観・世界観を表しており、モットーは「違いを認め合って思いやりの心を」です。
・「なんのために生まれてきたのか」という問いに対する答えは「たった一度の人生を幸せに生きるため」
・世田谷学園の目指す人間像:「自立心にあふれ、知性を高めていく人」「喜びを、多くの人と、わかちあえる人」「地球的視野に立って、積極的に行動する人」
・世田谷学園では感謝の心をはぐくむことを大切にしています。なぜなら感謝は慈悲や勇気の種になるからです。
・曹洞宗には大本山が2つあり、生徒たちは在校中に両本山で一泊参禅をします。
学園の進化
・体育祭や獅子児祭で主体性や協動性が育ちます。これらが育つことで世田谷学園の生徒は最後にグッとのびます。
・SETA学会という生徒がグループであるいは個人で行っている研究の発表大会と、教養・探求講座で興味関心・問題意識の醸成をし、教科の枠を超えた問題解決能力の育成をします。
・ICT教育にも力を入れており、全館Wi-Fi完備、全教室プロジェクター、スクリーン完備、さらには、学習専用機として昨年度より1人1台iPadを持たせている。
・中学生では情報に関するリテラシーやモラルが十分ではないという観点から生徒同士でLINEのグループを作ることを禁止しています。
・休校中にはオンラインで面談や、授業動画の配信、課題の配信をしました。配信だけではあまり意味がないので、課題を提出させ、添削、採点、質問対応をし、双方向性を重視しました。
大切なお知らせ
・来年度から本科コース(4クラス160名)と理数コース(1コース40名)の2コース制となります。入試の募集の段階でもこの2コースで募集することになります。
・本科コースは従来のコースのブラッシュアップしたクラスで、理数コースは中学1年より理数系のカリキュラムを充実したコースです。
・入試日程はこれまでと同じです。各回で定員を2つのコースに割り振ります。試験問題は共通ですが、理数コースは算数・理科の配点が高いです。詳細は9月以降の入試説明会で説明します。
入試要項について
北原透教頭より、入試要項についてについてお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。
入試要項
・2/1(月)午前:1次試験、募集人数60名
・2/1(月)午後:算数特選、募集人数30名(内特待生20名)
・2/2(火):2次試験、募集人数80名(内特待生10名)
・2/4(木):3次試験、募集人数30名
・特待生は2/1(月)午後から30名、2/2(火)から10名とります。特待生は1年間の学費のほぼ全額を免除します。特待生は年次更新で、1年間立派な成績を収めていると、次年度も特待生となります。一昨年、6年間特待生を維持して国立大の医学部に合格した生徒がいました。
・入学願書をホームページからダウンロードし、インターネット出願してください。また、報告書、成績表は必要ありません。
・成績発表、入学手続きもすべてインターネット上で行います。
・合否判定は4科の合計点でします。各教科の足切り点はありません。
・帰国生(海外経験1年以上、帰国3年以内)は、全日程において、加点する制度を2019入試より実施しています。
・複数回受験すると、ボーダーラインのときに優先されます。また、繰り上げ合格の際にも優先されます。
・午前中に行われる3回の入試は全ての回において難易度、傾向が同じになるように配慮しています。
・歩留まり率というものを使って合格者数を決めています。
・午前の入試は60%程度得点することを目標にしてください。算数特選入試は70~80%程度得点することを目標にしてください。
・基本を大切にする素直なまっすっぐな勉強をしっかりして世田谷学園の受験をしてください。
行事と進学実績について
広報部の宝地戸通至先生より、行事と進学実績についてお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。
様々な行事について
・6月に体育祭があり、生徒が自主的に運営しています。
・9月に獅子児祭という文化祭があります。
・12月に臘八摂心という伝統行事があります。希望者が参加し、早朝坐禅をします。
進学実績について
・卒業生:207名
・現役進学者:152名(73%)
・第一志望に多数の合格を出していること、現役占有率が高いことが特徴です。
・国公立大等現役進学者と早慶上理現役進学者と私立医学部現役進学者の合計数が半数以上です。
コロナ禍の対応について
広報部副部長の糟谷肇先生より、コロナ禍の対応についてお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。
対応の概要
・今年の入学式は動画配信にて行いました。
・4月の中頃あたりまでに教材や書類、何種類ものパスワード発送を行いました。
・4/20よりHR活動が開始し、4/22より授業配信を開始しました。6月からは分散登校が始まりました。
・分散登校時はサーモを使って体温測定をしています。
学校訪問を終えて
・算数1科入試を実施している時点でも理数系の教育に力を入れていることがよく分かりましたが、来年から理数コースが追加されるということで、さらに理数系の教育に力を入れているという印象がありました。