芝中学校説明会レポート(2018年10月17日)
本日は芝中学校へ、受験ドクター講師の庄司 陽一が行ってきました。
もともと増上寺の僧侶の子弟を教育する機関として作られたため、伝統ある男子校である。
校訓の遵法自治を一生のテーマとしてとらえてもらいたいとのこと。
浄土宗の仏教主義に基づき、共生(ともいき)を大切にしている。
他者を生かして自分を生かすという意味とのこと。
宗教行事は、4月に増上寺にてお話を聞いて校歌を奉納する。
火曜の午後、大殿でお話を聞く。1月音楽法要と記念講演の3つとのこと。
来てもらいたい生徒は、家のお手伝いができる子。
その理由は家族の中でしっかり役割を果たせているお子さんが学校でもしっかり自分の役割を見つけ果たせるから。
入学したら「削りあわない」共生の精神を大切にすること(テーマである共生)。
卒業したら自分の家族をしっかり守れる男になってほしい。
先生方も「勉強は叱るな。生活面は叱れ。」をモットーとされている。
第一希望なら一日と四日、2回とも受けてほしいとのこと。
2回受けた際の加点は「5点なんて少なくないですが。20点まではいかない」くらいだそうです。
合格平均点と受験者平均点の差が一番大きい算数が15点差ですので、ここが埋まるくらいの加点かと思います。
東京タワーやオランダ大使館のすぐ近くなので、比較的狭い土地の中で校庭や校舎を工夫している印象でした。
校舎は地下1階から7階まであり、7階の理科室からは東京タワーがすぐ近くに臨めました。
建物の内部もきれいでした。
入ってすぐの芝ミュージアムには江戸時代の地図や芝中の歴史資料があり、歴史を感じました。
東京メトロ 日比谷線「神谷町駅」3番出口徒歩5分
都営地下鉄 三田線「御成門駅」A5出口 徒歩7分
平成30年10月17日に行われた芝中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は芝中学校ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©芝中学校
校長ご挨拶
芝中学校、武藤 道郎先生より、
芝中学の歴史と教育に関するお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。
歴史と教育について
学校のすぐ近くの浄土宗増上寺の僧侶の子弟を教育する機関として設立された。
現在では宗教行事は3つだけ。
遵法自治と共生を一生のテーマとしてとらえ、自分の家族をしっかり守れる男を育成したい。
学校でも自分の役割が果たせるように家のお手伝いができる子に来てほしい。
先生たちも勉強面は叱らない。生活面は叱る。
入試について
入試担当の先生より、芝中学校の入試に関するお話ありました。
その中から一部を紹介いたします。
出題傾向
国語は大問2題と漢字。心情理解中心。90字程度の記述もある。
算数は大問が9題。難易度順で出題されないので時間配分が重要。
理社はそれぞれ40分で範囲もまんべんないため、これも時間配分が重要。
社会の人名や事件は漢字で書くように明記されないが、漢字で書くようにとのこと。
受験者平均点は国語50点、算数55点、理科36点、社会36点。
合格者平均点は国語57点、算数70点、理科43点、社会47点と算数の差が大きい。
算数の得点が合否を分けている。2回受けた場合「5点なんて少なくないですが。20点まではいかない」加点がされる。第一志望なら2回とも受けた方がいい。
また試験後の退席は受験番号順のため、午後入試などへ向かう予定なら早めの出願がいい。
学校訪問を終えて
今回お話してくださった校長先生は15代とのこと!
江戸時代なら大政奉還でもうすぐ終わりですね、と冗談を交え楽しいお話でした。
国語は記述でもトメハネハライを注意し、社会は漢字で書くように指示はないですが、人名、事件は漢字で書くようにとのことでした。
入試担当の方のお話もわかりやすく、こういう生徒に来てほしいというお気持ちが伝わってきました。
中2の校外学習の報告もユニークで竹でカヌーを作って富士五湖で競争をしたとのことでしたが、
そのカヌー自体は技術の先生たちが協力し合って設計されたとのことでした。
教員と生徒が一丸となって面白いことを真面目にやっているという印象で、熱い学校生活を送りたい男子にはぜひ薦めたいと思いました。