淑徳与野中学校説明会レポート(2019年12月13日)
本日は淑徳与野中学校へ、受験ドクター国語講師の太田 陽光が行ってきました。
自然をふんだんに使った校舎が印象的でした。茶色を基調とした校舎の所々から緑が見えます。校庭は天然芝を使っています。地中熱を利用してもいるそうです。
2016年に竣工した、ASUMA記念館は小体育館です。
進学としては、医学系志望者が多く、昨年度の合格者7.1%と高いです。
1年を3学期ではなく「5ステージ」にわけ、より細やかな指導を行っています。
JR埼京線「北与野駅」より徒歩約7分。
JR京浜東北線、宇都宮線、高崎線「さいたま新都心駅」より徒歩約7分。
JR京浜東北線、宇都宮線、高崎線、川越線、東北・上越新幹線 他「大宮駅」より徒歩約15分。
2019年12月13日に行われた淑徳与野中学の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は淑徳与野中学ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©淑徳与野中学校
校長ご挨拶
淑徳与野中学校の里見校長より、
学校紹介がありました。
その中から一部を紹介いたします。
学校紹介
②50年以上教壇に立っている身として、良い学校の条件は「不易流行のバランスが取れている学校」と考えています。「不易」とは不変のこと、「流行」とは変化のことで、建学の精神(一切衆生 悉有仏性の開発を教員はお手伝いする)は不変、女子校なので現役合格にこだわり、94%以上の合格をずっと守っているという点は、ニーズに合わせ変化させていっています。
③あくまで私見ですが、共学も良いが、男女別学の方がより良い、と考えています。異性を意識しない教育環境は、集中しやすいです。
教育理念について
小澤教頭より、教育理念についてお話がありました。
その中からいくつかを紹介します。
高い品性を養う心の教育
豊かな感性を育む国際教育
輝く知性を身につける中高一貫教育
入試について
2年学年主任のサカイ先生より入試概要についてのお話がありました。
その中からいくつかを紹介します。
中学入試情報
定員が、第1回入試85→95名 第2回入試20→25名に増加しました。
例年受験者は第1回約1500名 第2回 約200名です。
昨年の実質倍率は第1回は1.8倍 第2回は4.3倍でした。
第1回受験に引き続き、第2回も出願する場合、受験料が減額される上に、登録も大幅に簡略化され、さらに2月3日という試験日直前まで申し込めます。
第1回の試験は国語・算数ともに60分、理科・社会は併せて60分で、思考力・表現力を問う出題が増えています。第2回の試験は国語・算数ともに50分、理科・社会は併せて50分です。第2回はやや易しい試験となっています。
繰り上げ候補者は、第2回受験者からのみ出します。繰り上げ合格は5日の昼頃より電話で確認の取れた方から順次出します。あらかじめ複数の電話番号を聞きます。本校第一志望の方は、ネットに登録してください。
「各科目の出題方針」第1回ではどの科目も、与えられた条件・資料・データから考えたこと・判断したことを「自分の言葉」で表現することを求めます。
入試について<国語>
入試について<算数>
平均点の高い基本問題で合否の差がつきます。問題を全て見て解きやすいものから行いましょう。「図形の移動」が頻出です。過去問で対策をしましょう。
入試について<社会>
入試について<理科>
大問では地学は出ません(小問集合では出ます)。基礎知識をもとにした問題が出ます。
淑徳与野の英語指導
1年学年主任のナカノ先生より淑徳与野の英語指導についてのお話がありました。
その中からいくつかを紹介します。
淑徳与野の英語指導
2020年度からの大学入試改革で、リスニング・スピーキングを重要視しています。改革の方向は変わりませんが、それに振り回されないことが大切です。リーディング・ライティングは変わらず重要です(大学では英語の論文を読むことが求められる)。
使える英語とは、人により異なります。何に使うかが決まるまでは、普遍的な英語の基礎力の向上が大切です。
スピーキングの向上にはライティングとの連携が重要と考えます。集団での反復練習は有効とは思いません。瞬発力が必要なリアルな状況・マンツーマンの指導者、この二つが必要です。そのために、「NEW TREASURE ONLINE SPEAKING」というZ会の教科書を使った授業を行います。ネイティブによる1対1の指導が受けられ、その人から想定とは違う返事が返ってくるという瞬発力が必要な状況で訓練することができます。
リスニングの向上にはリーディングとの連携が重要と考えます。なぜ英語を聞き取れないのか?地味な訓練がある程度必要だからです。淑徳与野では中高一貫(6年間)の強みを最大限生かし、育成に時間のかかる基礎力のトレーニングを行っていきます。
学校訪問を終えて
心の教育において、仏教の精神が学校のあらゆるところで生きているようです。
仏教を前面に出すと難しく敬遠されそうなことも、うまく学校生活の中に溶け込ませて自然に身につけさせるところが、淑徳与野中学の魅力の一つだと感じました。