2024 高槻中学|学校説明会レポート



高槻中学校説明会レポート(2024年7月11日)


  

本日は高槻中学の学校説明会を、受験Dr.国語講師の松西 仁史がご紹介いたします。

図書館が充実しており、蔵書は6万8千冊。文学書や英文書のみではなく、趣味の雑誌やはやりの作家の小説(池井戸潤など)も置く。内装はおしゃれな図書カフェ、といったところで、生徒を子ども扱いせずに凝った内装と、2フロア吹き抜けの設計に革張りの椅子や円状のディベートルームを配した「学びの森(パンフ表記より)」にふさわしい内容。
最寄りの阪急高槻市駅からは7分と説明があった。実際には外環状線を渡る必要があるので、信号や歩道橋などでそれなりに時間を取られる。道は平たんで、高槻市駅南部の商店街さえ抜けると落ち着いた街並み。
法人統合した大阪医科薬科大がすぐ隣で、門も隣接、グラウンドも隣接している。そのため大学からも高大連携の恩恵を受けられる。

阪急「高槻市駅」下車 徒歩7分
JR「高槻駅」下車 徒歩16分

2024年7月11日に行われた高槻中学の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は高槻中学ではなく、受験Dr.までお願いします。

プログラム

校長からのメッセージ

校長の工藤 剛先生より、高槻中学校についてお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

校長挨拶

今年は「共学化2期生」の数字。男子の頃に較べ、難関大進学が20名ほど伸びた。医学部進学に注力。浪人が多いという面も持つが、国立医学部進学の現役生合格数は上位5校に入る。学校としては医学部を強制しているわけではないが、医学部志向の生徒は多い(3割強)。
・教育方針
⑴スクールミッション…Developing Future leaders With A Global Mindset
国際視野をもつ次世代のリーダーたる人材の育成。そのための①SGH指定②SSH指定(3期目に突入)。
⑵大阪医科薬科大との連携…高大連携で医学の最先端研究を生徒に触れさせる。
理系教育に注力しつつ「倫理観教育」にも注力。GA(グローバル)コースでは台湾研修、パラオ研修などの取り組み。

入試について

入試部長の神田宮壱先生より、入試についてお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

入試概要と動向

○2024年度(2025年)の変更…受験資格を追加。小学校での出席状況が欠席日数。8日を6学年の間に超える場合は、理由を出願時に記入。
→欠席の多さが合否に直接関係するわけではない、と念押し。
○例年との変化
・男子の志願が増えた→洛星の募集定員減が影響か。女子は高止まり(難関と見做されている)のか、増えない。
・英語選択の男子が激減→洛星の帰国生入試開始が影響か。京都からの出願はゼロに。
・A日程の理科が想定以上に難化してしまった。「3科入試の生徒に厳しい結果となった。次年度以降は気をつけます」とのこと。
○その他
・将来的には男女同数の募集が望ましいが、当面はこのままになるだろう、とのこと。

学校設備について

教頭の平沢真人先生より、学校設備についてお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

学校設備について

学校説明会に来るお子さんには「高槻は勉強しんどいですよ。毎日2時間くらい課題が出ますよ。」と必ず言う→高い志を持った人財の育成を目指すため。
女性教員の少なさから、共学化後も女子生徒の数が少ない。施設面の設備は問題ない。
最終下校時間18時→家庭での課題学習を重視しているため。部活もその範囲内でやる。
図書館6万8千冊。
実験教室は7つある。SSHの補助も受けており、実験器具は充実。

学校訪問を終えて

文科省のSSH指定とSGH指定を同時に受けているのは、大阪府では少なく、知る限りは高槻のみ。その方針が校長先生のお話から伺え、この指定を取るためにいかに校長が動いているかを語っておられた。
また、教頭以下にまかせっきりではなく、イベントや生徒の日ごろの言動も校長自らの言葉で40分間、しっかり話していらっしゃいました。教頭先生もお話が上手で、校内見学も担当していただきましたが、ジョークや小話をまじえつつ高槻の魅力をしっかりつたえていらっしゃいました。とくに図書館が素晴らしく、街のカフェ付き図書館でも勝てないレベル。その図書館を中心に化学の実験室があり、廊下には生徒発表のポスタープレゼンが展示されている。その内容も光粒子やプラズマから、地震の研究、プラナリアまで多岐。SSH指導の一環として行われており、学びの館、という印象の高校部館でした。関西では偏差値55以上(日能研)で「2年連続2ケタ以上の受験者数を増やしている」のは、共学では高槻、清風南海のみ。別学では東大寺、京都女子が挙げられますが、東大寺は高校募集を停止し中学枠拡大、京女は新校舎建設中(2025完成)という材料がある中、高槻は「共学志向の高まり」という追い風を受けて、学校の持つ従来からの強みをしっかりとアピールできていると感じました。