2020 東京都市大学等々力中学|学校説明会レポート②



東京都市大学等々力中学校学校説明会レポート②(2020年7月19日)


本日はオンラインで行われた東京都市大学等々力中学校の学校説明会を、受験ドクター横浜校校長の澤田 重治がご紹介いたします。

キャレルタイプの自習室が約150席完備
 →疲れたときは、隣接する「リフレッシュルーム」を使用(10分ルール)
各階の中央に職員室を配置
ICT教室

本校の教育を語るキーワード ➀システム ②環境 ③教員の熱意・熱誠

等々力駅まで 東急大井町線「等々力駅」下車徒歩10分
渋谷から約20分
川崎から約30分
町田から約40分
大井町から約20分
東京から約35分
横浜から約30分
あざみ野から約15分
※乗り換え時間含まず

●路線バス
・黒02系統 (目黒駅-二子玉川) 都市大等々力キャンパス前 下車
・渋82系統 (渋谷-等々力) 玉川警察署前 下車
・等11系統 (等々力-祖師谷折返所) 玉川警察署前 下車
・等12系統 (等々力-成城学園前) 玉川警察署前 下車
・東98系統 (東京駅-等々力操車場) 都市大等々力キャンパス東 下車

2020年7月19日に行われた東京都市大学等々力中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は東京都市大学等々力中学校ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©東京都市大学等々力中学校

プログラム

校長ご挨拶

原田豊校長より、ご挨拶と学校紹介がありました。
その中から一部を紹介いたします。

校長からのご挨拶ならびに学校紹介

▽新型コロナウイルスで学校現場も混乱していたが、ようやく落ち着きつつある。
▽学校改革
 ▼2009年に「東京都市大学等々力」に校名変更
 ▼2010年に女子校から共学校に変更
▽第1次等々力改革(2010~2015年)
 ▼自学自習力の育成と基礎基本の徹底→具体的なシステムを作る
  ➀ システム4A:到達度テスト→分析→適正問題→学力向上→到達度テスト…のサイクル
  ② TQノート:毎週土曜日に教師が次週の授業計画を提示→生徒が学習計画を作成
 ▼環境の整備
  ➀ キャレルタイプの自習室が約150席完備→廊下に待機している学生チューターに質問可能
  ② 疲れたときは、自習室に隣接する「リフレッシュルーム」を使用できる(10分ルール)
  ③ 各階の中央に職員室を配置 → 生徒の様子をよく見ることができる
▽第2次等々力改革(2016~2020年)
 ▼ICT化…家庭への連絡。授業でのタブレット(全員が持っている)の活用。
        → タブレット・オンライン授業を活用してコロナ禍での学習指導を行った
 ▼AL(アクティブラーニング)授業…知識構成型ジグソー法 → 思考力・行動力・協働力
 ▼特色ある教科指導
  ➀ 中1・中2の理科はすべて実験授業…年間100の実験を行っている
  ② 英語・国際教育…音読+豊富な国際教育プログラム
  ③ 中1・中2の道徳のプログラム(教科書)を作成(現在、中3を作成中)
  ④ 国語…「要約」+「読書」指導(読書こそリベラルアーツの基本→読書ノートをもたせる)
 ▼生徒活動の広がり
  ➀ ポートフォリオ活動
  ② 模擬国連活動(昨年は30名参加)
  ③ ボランティア活動

今年の等々力

▽今年の等々力…「システムA4」を発展させた「システムZ」を開発
 ▼システムZ(ゼータ)…TQ+AI ※別途詳しく紹介

この10年間の取り組みの成果

▽今年の等々力…「システムA4」を発展させた「システムZ」を開発
 ▼システムZ(ゼータ)…TQ+AI ※別途詳しく紹介

 ▼卒業生172名から、国公立40名、早慶上理77名、GMARCH171名の合格実績
 ▼京都大、一橋大にも初めて合格者が出た
 ▼スワースモア大学にも現役で合格を出すことができた
 ▼「10年前に比べて飛躍的に進学実績を伸ばした学校」として紹介される
 ▼良質な学習システムと生活環境、そしてそれを支える教員の熱意の成果

都市大等々力の目標

変転して止まらない現代社会にあって、つねに不動の一点を見つめて生きる、プリンシプルを
もった青少年を育成したい → noblesse oblige の精神を育てる教育
 ▼「自由と規律(池田潔著・岩波新書)」の世界を求めて=noblesse oblige の精神
 ▼自律とは? 自由とは? 本当の教育とは?

中学入試について

二瓶克文教頭より中学入試についてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。

2020年中学入試結果

▽受験生の増加、私立学校の増加という中で、入試は多様化している
▼本校でも、一般入試のほかに、「アクティブラーニング型の入試」、「算数1教科型入試」、
「英語1教科型入試」などの特色ある入試を行ってきた。
▼昨年と比べて、受験者数はほぼ同じ(+2)であるのに、受験者実数は75名増えている。
これは、今までは1回の受験料で3~4回受けていた受験生が、本校のレベルが上がったために
1~2回でやめて他校を併願するようになったためであると分析している。
▼出願数が3000を超えている学校が、東京・神奈川で4校しかないうちの1校になっている。
▼四谷大塚が発表した基準偏差値では、等々力は各コースで上がっている。  
▼帰国生入試を始めて7年、現在140名が在籍し、全体の約1割になる。
▼算数1教科入試は3年目。今年は合格者は10名だったが、入学者はいなかった。
▼AL(思考力・協働力)入試も3年目。志願者92名、受験者84名、合格者18名、入学者9名。
▼英語1教科入試は2年目。昨年の入学者は0名だったが、今年初めて入学者が出た。
志願者82名、受験者26名、合格者10名、入学者6名。ほとんど英検2級以上。
▼合格最低点…S特選は2/1PMが183点、2/2PMが195点でいずれも昨年度より上昇。
特選は2/1AMが199点、2/3PMが202点で、こちらも昨年度より上昇。
▼スライド合格の最低点…S特選→特選 2/1PMは169点、2/2PMは182点
特選→S特選 2/3PMのみで217点
▼帰国生の合格最低点…S特選は140点、特選は105点で、いずれも昨年度より下降

2021年度入試

▽2021年度入試…新型コロナの影響が不透明なため、現段階での予定という形
▼入試日程 帰国生入試:12/10(木)
一般入試 :2/1(月) AM…第1回特選 PM…第1回S特選・算数1科目
2/2(火) PM…第2回S特選
2/3(水) PM…第2回特選(Sチャレンジ)
2/4(木) AM…AL(思考力・協働力テスト)・英語1教科
▼AL(アクティブラーニング)型入試はディベート形式なので、コロナの影響を受けやすい。 
今のところは実施する予定だが、できるかどうかも含めて、秋以降に説明会などでお知らせする予定。

S特選コースと特選コースの説明

▼S特選の方が難易度が高く、入試問題も難しくしてある。過去問を解いておいてほしい。
(2020年度入試の過去問も、もうすぐHPに掲載できる見通し)
▼S特選2クラス、特選3クラスの募集。中1から中2に上がるときに若干名の入れ替えをする。
▼中2から中3に上がるときに、特選には「GL・留学プログラム」が1クラスできる。学内基準あり。
(中3の1年間で準備をして、高1の1年間、希望すればカナダ・オーストラリアに留学できる)
▼高2に上がるときに、S特選・特選すべてのコースを再編成して、「文系Ⅰ類」「文系Ⅱ類」「理系Ⅰ類」
「理系Ⅱ類」「理系Ⅲ類」に分ける。

S特選の入試のポイント

①試験問題の難易度が、特選よりも高い。
②特選へのスライド合格あり(少し足りなくても保証する)
③合格者のうち成績上位者10~15名をA特・B特に認定
 A特:240点前後(300点満点)  B特:230~220点前後(300点満点)
④第1回で合格し、特奨生の認定がない場合、合格の権利を保持し、第2回で再度受験可
⑤手続きの締め切りは2/10(水)まで ※公立の中高一貫校の合格発表後 (お金はかからない)

算数1教科入試のポイント

①試験問題:整数・割合・図形・場合の数など大問4・5題]
 計算力や論理的に式を組み立てる力、記述力
②合格コースは点数でS特選・特選で発表(合格基準は7割を目安にしている)
③合格者のうち成績上位者をA特・B特に認定
④手続き締め切りは2/10(水)まで ※公立の中高一貫校の合格発表後

特選入試のポイント

①試験問題の難易度:S特選よりも取り組みやすい
②第3回(2/3)はS特選への逆スライド合格あり(成績上位者は特奨生にも認定)
③手続き締め切りは2/10(水)まで ※公立の中高一貫校の合格発表後

AL入試のポイント

①合格コースは点数により、S特選・特選で発表(合格基準は7割を目安にしている)
②成績上位者は特奨生の認定あり
③合格者のうち成績上位者をA特・B特に認定
④手続き締め切りは2/10(水)まで ※公立の中高一貫校の合格発表後

英語1教科入試のポイント

英語1教科入試のポイント(国内のインターナショナルスクール在籍生などが多い)
①試験問題の傾向と対策は帰国生入試に準ずる。(英検2級~準1級レベル)
②合格コースは点数により、S特選・特選で発表(合格基準は7割を目安にしている)
③合格者のうち成績上位者をA特・B特に認定
④手続き締め切りは2/10(水)まで ※公立の中高一貫校の合格発表後

今後、変更点などがあれば、説明会などでニュースリリースしていく。

システムZ(ゼータ)の紹介

新学習支援システム・検討委員の飯田公彦先生よりシステムZ(ゼータ)の紹介がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。

システムZ(ゼータ)の紹介

【システムZ(ゼータ)の紹介】 →従来の「A」から飛躍的に発展させたいという思いを込めて「Z」
▽等々力×モノグサ×リクルートが協力して作り上げた学習システム
▼10年間使用してきたシステム4Aを発展させたシステム
▼今年の2学期から、システムZに変更
▼朝の取り組みが変わる…Aテスト→Monoxerを使用した自学自習へ
▼放課後の取り組みも変わる…補習→学習コーチによるコーチングへ

Monoxerとは?

→モノグサ社が開発した、AIを利用したアプリケーション
▼生徒一人ひとりを「憶える」ための最短コースに導く学習支援ツール(初年度は英検取得に特化)
1.生徒一人ひとりに必要な問題を適切な難易度で「憶える」まで出題
2.生徒の学習内容・記憶状況を可視化
3.英語4技能に対応

ICT教育について

ICT推進委員の児玉雄佑先生よりICT教育についてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。

ICT教育の取り組み

▽都市大等々力ICTの歩み
 ▼ICT「も」活用するというスタンス→あくまでツールとして使う。アナログにはアナログの良さがある。
 ▼生徒に➀探求力②協働力③活用力④創造力を持たせるのが目標
 ▼2019年度からは、全学年全生徒が1人1台iPadを所持する状況になった
 ▼「情報共有」・「学習サポート」→Classi  「授業での活用」→ロイロノート でiPadを活用

休耕期間中のICT活用

▽休耕期間中のICT活用 → 学びを止めない・繋がりを断たない
 ▼スタディサプリによる学習動画視聴
 ▼ロイロノートによる課題配信・提出
 ▼教員による映像授業の配信
 ▼オンライン授業の実施
 ▼オンラインでのHR・面談・保護者会の実施
 ※オンライン=双方向にリアルタイムでコミュニケーションできる状態(Microsoft Teamsを利用)

学校訪問を終えて

校名変更・共学化以来、様々な改革を続けることで進学実績を伸ばし続け、それに伴って人気右肩上がりの同校
ですが、現状に満足することなく、さらなる発展を目指して取り組んでいる様子が見て取れました。
中でも、教員個々の熱意だけに頼るのではなく、効果的に生徒の学力を伸ばすためのシステムを作ることに重きを置いているということがよく伝わる説明だったと思います。
もちろん、教員の熱意や熱誠も強調されていましたが、やはりその部分は、教員個々の資質によってレベルが違ってしまうため、担任や教科担当による「当たりはずれ」が起こってしまいます。
その点、システムが整うことで、公平な教育が提供できるというのは、学校を選ぶ側からすれば大きな安心材料になると思います。
10年間かけて開発・実施・成長させてきた「システム4A」をさらに発展させた「システムZ(ゼータ)」を2学期から導入するとのことで、今後どのような変化が見られるのか、注目したい学校と言えます。