豊島岡女子学園学校説明会レポート③(2019年9月18日)
本日は豊島岡女子学園へ、受験ドクター算数、国語、理科、社会講師の久米 光太郎先生が行ってきました。
講堂までの瀟洒な渡り廊下。和式洋式両方のマナーを学ぶための作法教室あり。サンショウウオを飼っている生物実験室。階段状になっていて黒板が見やすい特別教室。プールは温水ではなく露天のため、水泳部の冬はウェイトトレーニング。学校で大きい体育館でも広くないけれど多数の体育館がある。防音で外の声は聞こえない。校庭はテニスコート2面のみ。茶道室あり、茶道部は80歳の卒業生に面倒見てもらっていて、六年間通うと免状がもらえる。図書室は小さい。
スーパーサイエンスハイスクールとしての取り組み、多様な生徒を受け入れること、生徒が学業以外に打ち込めるものを探すことをアピール。
東京メトロ有楽町線「東池袋駅」 徒歩2分
2019年9月18日に行われた豊島岡女子学園の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は豊島岡女子学園ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©豊島岡女子学園
校長ご挨拶
竹鼻志乃校長より、豊島岡女子学園の教育に関するお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。
教育について
学校の授業が第一。基礎学力から大学入試の実践力まで磨ける。キャリア教育は中学、進学指導は高校という考え方をしている。一能を磨く、人間力を磨くための部活。勉強以外に打ち込んで欲しい 。
中学のキャリア教育の取り組みでは、中2で企業インターンをする。6社の中から一社を選び、与えられるミッションにグループで取り組む。2004年から15年、「輝く先輩に学ぶ」という取り組みをしている。各方面で活躍している先輩を招いて話をしてもらう。パラリンピックに出向している先輩を招いた。 卒業生インタビューでは国連職員としてヨルダンにいる先輩などにインタビューした。自分はどんな風にして生きていきたいかを考える機会、学校と卒業生をつなぐ機会になる。先輩に学ぶ勉強法、大学進学について、直近に卒業した先輩の話を聞く機会もある。
授業外での進学指導も行っている。1人5講座は取っている。各学年で発行する学年通信もある。学年団として取り組む。企画運営取り組む学校行事→異なる年齢が集まる集団でリーダーシップ、フォロワーシップを学んで欲しい しなやかにたくましく社会で活躍できる生徒になって欲しい。
サポスタは、自分が先輩にしてもらって嬉しかったことを新入生にしてあげる取り組み。多数の在校生が参加してくれる。 新入生にクラブ紹介する行事もあり、49のクラブがそれぞれ動画を作っている。
10月の運動会は高3が運営委員長。
11月2日3日の桃季祭では受験生応援冊子を中学生・高校生別々に配布している。
これからの未来に向けて予測困難・答えのない問題に対する能力、未来を創る力、国際性を磨くために探究型イベントを行っている。
豊島岡は昨年度からスーパーサイエンスハイスクールの指定受けた。
英語教育では圧倒的な基礎力をつけるためにインプットと少人数によるアウトプットをしている。ディベート英語ではクラス対抗のディベートコンテストをやっており、校外のディベートにも参加。英語を使う機会を増やす。(希望者)は模擬国連にも参加して各国大使の役を担う。中一からも参加者いた。
エンパワーメントブログラムでは英語を使って自分で語る。中学生ではブリティッシュヒルズに行く。高校生では短期留学制度あり。ボストンやニュージーランドなど。参加した生徒は高い刺激を受ける。帰ってきて留学経験を学校の皆にプレゼンしてワークショップ形式で経験を共有している。
高校で第一志望の生徒を集めることが苦しくなったので、高校募集は2020・21年度までで停止する。
探究活動について
SSH推進委員長の根岸靖先生から探究活動についてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
探究活動について
H30よりSSH指定受けた。豊島岡では以前から探究活動はしていた。現在は全員が授業としてやっている
モノづくりプロジェクト
モノづくりプロジェクトは本校で以前からやっていた。希望者参加型。課題を与え、参加者は全く答えが分からない状態で参加。課題はクリップモーターカー、重量挙げコンテスト、衝撃を吸収する機構を開発せよ、など。2019年度はモーターカーの上の皿に球を載せて、いかにこぼさないように凸凹の道を進んでいくかという課題。2018年度のものを映像で紹介。テーマは飛ぶ生き物を模倣せよ。蝶々や蜂や鳥などを模したものをつくる。小さなモーターやギアなどの素材を渡し、それを使ってやる。41チームが本校から、14チームが他校から参加。ほとんどのチームが自由落下してしまう中、審査員特別賞を取って研究を続けたチームが一か月後には羽ばたいて飛んで行って、日本STEM教育学会でポスター発表をした。
アカデミックデイ
本校教員が設定した課題に挑戦するものだが、生徒設定課題への挑戦も増えた。年間三回の発表の場あり。3ヶ月留学者やアカデミックデイの発表も集約して行う。
学年ごとの学習
中2では企業インターン、中3では卒業研究・卒論の発表会あり。高1では科学探究基礎、高2では科学探究をやる。目的は科学的思考力の養成。これは文理問わない必須の力である。PDCAサイクルを回すことを学ぶ。探究リテラシーの学習では、RQ(リサーチクエスチョン)を設定する期間がある。自分で問いを探すことが大切。高1ではグループ探究をする。ICTリテラシーやエクセルを学び。グループデイッスカッションをする。どうやって情報を集めてくるかも学ぶ。高2では個人探究をする。大学の先生を中心にミニ講座23を開講して生徒たちの探究のヒントにする。昨年度の成果発表会 3月の高1のものを映像で見せる。ポスター発表は高1が91グループ、講堂発表6グループ。その中で、ダイラタンシー現象における硬化について発表したグループは今年度8月の全国のSSH発表会に参加した。外部コンクールやイベントに挑戦したグループも多い。
入試について
入試広報部長の岸本行生先生より豊島岡女子学園の入試についてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
入試について
通常の説明会でも今回の説明会でも、大学の進学実績について説明していない。代わりに学校情報の冊子に過去3年間のすべての合格実績、全ての進学先が載っている。高入生についてはリーフレットに別で載せている。
中学入試について。募集要項はウェブに載せている。入学者270名を目指して募集している。一回目が例年と違って辞退多く、二回三回が合格者数増えた。昨年度は辞退者が少なかったが、今年度は桜蔭以外の辞退先の学校が増えた。合格者平均点は7割、最低点は6割。今年度より掲示発表ではなくHPの発表が本発表になる。入学金決済や出願もウェブで行う。1/10から出願解禁。第2回入試は締め切りの関係上、1回の入試結果を見てからの出願は不可。2回目と3回目の出願者はほぼ同じ数。繰り上げ合格のときなどに同時出願したかどうかは問わない。補欠候補は何回受験したかどうかだけ。
入試日について、受験生は教室に時計があるので、時計は持って行かなくても大丈夫。2回3回の試験では受験番号順ではなく、入室順に座って受験する。理科社会は50分で2教科まとめての試験。入試終了後は11:55から時間差をつけて12:20頃までに退場する。受験者の併願校をアンケート取っているが、合否とは無関係。合格発表はウェブが本発表で校内掲示もあり、繰り上げ合格候補者も同時に発表する。合格ラインより数点足りない人。 その人たちには通知を渡す。豊島岡第1希望の方は申し出てほしい。2/5 の11時の段階で手続きが少ないとき、回数順→点数順でお声かけをする。 2019年度は繰り上げ候補者58名中の20名が合格、全員三回受験。入学手続き書類を期間内に窓口に提出してもらい、その後に合格者ガイダンスの出欠を答えてもらう。高校入試結果、推薦入試は志願者減っている。一般入試は合格者205で入学者41.私立併願の多様化が進んでいる。共学との併願、例えば広尾学園など増えた。一般入試の手続き締め切りは公立の発表前。
入試では中高ともに多い問題数で高い処理能力を測りたい。
来週9/25、中高別々に入試説明会を行い、作問の意図などを説明する。
来年3/28土曜に私立女子学校フェスタを行う。
学校訪問を終えて