2021 早稲田大学高等学院中学|学校説明会レポート



早稲田大学高等学院中学校説明会レポート(2021年9月21日)


本日はオンラインで行われた早稲田大学高等学院中学校の学校説明会を、受験ドクターの算数・理科講師の勝山 利信がご紹介いたします。

・HR教室
マルチメディア対応の機器が充実した設備。今年度の1年生から1人1台PCを用いる。

・センターグランド
人工芝がしきつめられた快適な環境で、勉強だけではなく心身ともに豊かに成長することをサポート。

・図書館
日本屈指の12万冊の蔵書。グループルームもあり生徒間の情報交換に大いに役立っている。「自ら学び、自ら考える」場となっている。

早稲田大学の唯一の附属校として開校した御校は、大学の3つの教旨である①学問の独立②学問の活用③模範国民の造就の理念を引き継いでいる。①自ら考え、自ら学び知的好奇心を持って②様々な課題に対し創造的に問題解決に向かって勇気を持って挑戦する③よりよく生きるために心身を鍛え、個性を磨き世の中に貢献できるような人物を育むことも目標としている。様々な進路があり悩んでいると思うが、大学の付属校であることに覚悟を持って入学して欲しい。そのような考え方に理解、共感できる生徒の入学を望んでいる。

■電車
【西武新宿線】
上石神井駅(北口下車 徒歩7分)
※JR山手線・東京メトロ東西線「高田馬場駅」で西武新宿線に乗り換え、「上石神井駅」までの所要時間(急行・準急)12分(各駅停車)22分
■バス
【西武池袋線】
大泉学園駅南口より
上石神井駅行き 約20分(早稲田高等学院 下車)
西荻窪駅行き 約20分(早稲田高等学院 下車)
石神井公園駅北口より
吉祥寺駅行き 約20分(早稲田高等学院 下車)
【JR中央線】
西荻窪駅北口より
大泉学園駅南口行き 約20分(早稲田高等学院 下車)
上石神井駅行き 約15分(終点下車 徒歩7分)
吉祥寺駅北口より
成増町行き 約25分(早稲田高等学院 下車)

2021年9月21日に行われた早稲田大学高等学院中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は早稲田大学高等学院中学校ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©早稲田大学高等学院中学校

プログラム

学院長のご挨拶

武沢 護校長より学校の施設を紹介していただきました。
その中から一部を紹介いたします。

ご挨拶

※学校の施設を紹介しながらの学校説明
校内に入ったとき並ぶケヤキ並木は創立時はまだ苗木でした。中学・高校・大学と一貫教育の中で長い期間かけて植物が育つように生徒たちにも成長して欲しいと願っています。学校が用意している様々な設備・環境は生徒たちが自ら考え自ら学ぶためのもので、自分の興味関心のあることに向けて学び世の中に貢献できる人財に育って欲しいと考えています。高校受験や大学受験がないことについては、しっかりとした覚悟を持って入学して欲しいと思います。

学校行事について

中央幹事会幹事長の生徒の方より学校行事についてお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

学校行事

一般的な学校では生徒会にあたる中央幹事会の幹事長を務める生徒が代表して、「学院らしさ」がよく出ている学校行事についてお話ししてくれました。
学年ごとに行われる宿泊研修は、1年生が奈良、2年生が長野、3年生が佐賀で行うことが通例となっています。班ごとに活動するコースを自分たちで考えることが特徴で、5か月も前から準備します。興味を持って取り組むことで自ら考え自ら学ぶという学院らしい学びとなります。宿泊学習だけでなく生徒主導で行う活動も多く、有志団体として集まり活動したことがきっかけに、部活動になることもあります。また中央幹事会での活動も、自主性を持って行うことになりますが、自由にきままにではなく自立・自律を重視しています。

卒業生のお話

第1期生のOBの方から、受験と学校生活、卒業後から現在に至るまでについてお話ししていただきました。
その中から一部を紹介いたします。

学校の魅力

第1期生となると過去問もない状態での学習となり、2月1日受験は第1志望で受ける受験生がほとんどである状況から厳しい受験になることは覚悟して臨みました。これからこの学校の礎に慣れることや、大学の附属校というメリットを生かして興味がある勉強に力を入れることができることを励みに頑張りました。興味があったのは中国の歴史であったため、受験には直結しない分野です。学校はこのような分野にも学習発表会として機会を用意してくれているので恵まれた環境でした。同時に、興味があることだけに力を入れるのではなく、学業にもしっかりと力を入れることが大切だと思います。自由な時間を存分に取れる学校ですが、自分の目標に向かって活動する有意義な時間とすることが重要です。大学では中国政治について学び将来はアジアの発展に寄与できるような活動をすることが夢です。自分の好きなことを一貫して学ぶことができる環境や、それを支えてくださる教養の深さがある先生方のサポートが学校の魅力です。

学校生活・教育内容の特徴

教務主任の井上 泰弘先生から学校生活・教育内容の特徴についてお話ししていただきました。
その中から一部を紹介いたします。

授業、クラスの仕組み

・週6日(平日6時間、土曜4時間授業)
・1学年120名(30名4クラス)学年ごとにクラス替えあり
・高校に上がる際に480名に増えるが、中等部から通っている生徒もクラスは分ける
・学期末ごとに担任と面談を行い、成績や悩み相談などを行う
・高校、大学に進学可能だが、大学に進学する際に学部選択があり、学習面の成果や活動によって決定する

学習内容について

・カリキュラムは高校入学生もいるため先取りを行わないが、深く掘り下げじっくりと考え自分で調べて学習する機会が多い
・英語の授業は週6時間(通常5+総合1) 2年生から選択科目として1時間、3年生になると高校での学習につながるように第2外国語の学習も開始される
・小学校までの英語の学習状況については気にしないで良く、初めて学習する生徒に合わせて授業が開始される

活動の特徴

・部活動は運動部と文化部の兼部を認めている ※学習とバランス良く過ごして欲しい
・プロジェクト活動も行っており、有志が集まり継続して行っている活動もあれば、目標目的を果たすまで活動する場合もある
・生徒の様々な活動を支援したり、発表する場を設けているので、好きなことを追及するには最適な環境
・日常の素朴な疑問について、一般的には時間をかける余裕がないが、自由な発想で探求し、将来に何かつながるきっかけになってくれれば良い

入試について

・募集人数120名(男子)
・入試科目:算数、国語、理科、社会+面接
・面接は3~5名程度の集団面接だが、1対1の口頭試問形式
・願書の志願理由は親、本人のどちらが記入しても良い

学校の求める生徒

・特定の資質を求めているわけではなく、物事に興味関心を持ち取り組める生徒
・自由度が高い学校であるが、自立、自律を重んじることができる生徒
・数値にあらわれる部分とあらわれない部分(人間力)を鍛えることができる生徒
・大学進学が確定したからこと、学校の環境を生かして自身を成長させることが出来る生徒

学校訪問を終えて

大学の附属校と聞くと、入学してしまえばその後の受験が無く楽なイメージを持ってしまいますが、学校としてはその時間を有効に使えるように環境を整えることに注力しており、実際に通っている生徒たちも自立して自身を鍛えていることがひしひしと伝わってきました。明確な目標を持っていればその目標に向かって、まだはっきりとした目標がなくとも目標を持った時に自分の力を養う環境がそろっている学校だと思います。大学との連携もはかり、変化が早く激しい時代の中でもその変化に対応した教育を受けられると感じました。