早稲田実業学校中等部説明会レポート(2021年10月25日)
本日はオンラインで行われた早稲田実業学校中等部の学校説明会を、受験ドクター講師の永田 理がご紹介いたします。
学校の施設についての紹介は今回の説明会ではなし。
学校HPでは、卒業生の名前のついた施設や多彩な運動施設、新入生オリエンテーションや学年行事などで使用される駒ケ根校舎が紹介されていました。
大学までの一貫教育により、高校・大学受験に縛られることなく、探究活動を主とする教育を行うことができる。
知識を自分で活かせるようにする教育
卒業生らによる特別授業
豊富な国際交流プログラム
交通:JR国分寺駅・西武線国分寺駅 北口より徒歩7分
2021年10月25日に行われた早稲田実業学校中等部の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は早稲田実業学校中等部ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©早稲田実業学校中等部
学校長のご挨拶
村上 公一校長よりご挨拶がありました。
その中から一部を紹介いたします。
ご挨拶
1901年設立、2001年に国分寺移転、2002年に初等部開設・共学化
校是「去華就実」校訓「三敬主義」 表面的な華やかさではなく内面・実質を大切に 自分自身を含め接するすべての人・もの・事に敬意を持ち誠実に接する
将来必要とされる力を考え目指した教育 付属系属含めた早稲田大学全体の教育の基本の考え
校是校訓という軸をしっかり保持ししなやかに変化する 伝統とは変わらないことによって守られるのではなく常に変化することによって創られる 伝承の継承は新たな価値を創造し続けること
来年度から高等部カリキュラム変更予定 中高のクラス数・生徒数削減予定 探求型の学びへの転換、きめ細かい教育のため 課外活動も見直し
早稲田実業学校中等部の姿勢に共鳴し共に取り組む意欲を持つ皆さんを心待ちに”
教育活動・学校紹介
その中から一部を紹介いたします。
学校の特徴
- ほぼ100%早稲田大に推薦進学 基準の成績を残していれば10年間早稲田の教育の世界に
今年から日本医科大学に2名推薦枠 - 卒業生が資産 各方面で活躍する卒業生 特別授業・模擬講義などで直接指導も
- 勉強+αを育む環境 課外活動等 バランス感覚に優れた生徒 大学施設利用した活動も 学年を超えた縦のつながりを築き人間関係を学ぶ場
複数のことを同時並行でこなすタイムマネジメント 授業の基礎的知識に加えなにかできることを持っている 個性豊かな生徒
学習方針
- 苦手科目作らずバランスよく学習
- 基礎基本の習熟→応用力
- 新しい総合プロジェクト
- 中等部1年から積み重ねる探究活動
- わかる→できる→使える 知識を有効に使えるようになってこそ意味がある 「どれだけ考えたか」を重視 思考を深める問いかけ 使えるの先に生みだす 総合プロジェクトの時間
総合プロジェクト 3年間かけて探究活動を積み重ね 中1 疑問の探究(国分寺巡検・ボランティア 疑問を文献で検証) 中2 精査と創造(「早実版るるぶ」製作 情報の整理と表現)中3 論の構築(卒業研究レポート 生徒主体で 優秀作品は卒業式で表彰) 物事の本質を捉える見識 協働しながら問題の解決に努力
受験勉強に縛られない 探究活動 互いを高めあう環境 多くの人と出会う交差点のようなもの 出会った相手から自分にないものを加えて成長
学校生活関連
その中から一部を紹介いたします。
学校生活について
- 通学 通学範囲制限なし 平均50~60分 自転車通学禁止 自宅から駅までは可
- 昼食 できるだけお弁当 食堂300名程度
- いじめ・盗難 たまに起こる 日ごろから注意はしている 起きた場合は保護者も呼び厳しく指導 反省見られなければ懲戒処分
- 携帯電話・スマートフォン 現状持ち込み禁止 実際は生徒の多くが持っている 今後は安全・安心のためルール・マナーを徹底し持ち込み許可にすることも考えている
- クラブ活動 必須ではない 90%以上が何らかのクラブ・同好会に参加 最長で18:30まで 個々のクラブ活動については顧問に確認を
- 校則 校是・校訓にあったもの 気になる点は問い合わせを
国際交流
その中から一部を紹介いたします。
プログラム
- 多彩な海外交流プログラム HPで紹介 今年はコロナのため多くが中止 オンライン交流を実施 必修ではなく希望制
- 正規留学制度 イギリス2校、有名なパブリックスクール 学費は早実が負担 オーストラリア1校 交換留学 いずれも定員2名、学内選考 公認留学の制度もあり 高等部入学後に問い合わせ
- 海外研修 イギリス・スイス・カナダ・アメリカ・オーストラリア・ニュージーランド・中国等
- オンライン研修 イギリス・エストニア・アメリカ・オーストラリア・ニュージーランド等 語学やプログラミング
各教科について
その中から一部を紹介いたします。
国語
先取り教育よりも深い学び
「心」を解く どのような思想で作品を創作しているか 1つの作品を時間をかけて扱う 共通のテーマを持つ作品を比較検討
「心」を説く 発表の機会を取り入れる
「心」を注ぐ 国語科教員全員忘れずに オリジナルの教材利用した授業
- 入試 「国語力」を総合的に診断 多彩な出題形式 記述を複数 漢字・カタカナ丁寧に 指定条件をふまえて 時間配分 文章題2題 漢字読み書き10題程度
算数
- 入試 計算力 基礎体力のようなもの 日々の学習で 思考力 問題文を数学的条件に置き換える力 推理力 問題の背後にある規則性の発見 記述式問題の出題 難しい問題ではない 状況を数式で表す力 具体的には過去問で傾向と対策を 三角定規とコンパスを持参(直定規は禁止)
社会
中1 国分寺巡検 フィールドワークの基礎
中2 駒ヶ根教室 3泊4日の体験学習
中3 古京教室 京都・奈良方面3泊4日の校外教室
- 入試 大問3 50点・30分 分野融合の出題可能性あり 文章・資料を手がかりに考察する力 まとまった長さで論述する問題も可能性あり 教科書レベルの問題にすべて答えられる知識 時事問題 類推して解答を導く力 論理的に説明する力
理科
求めること 現象に関して不思議だと感じること 自分で確かめ考えること 基礎的な内容の深い理解
- 入試 文字丁寧に 解答の指示守る 思考力・表現力を問う問題 過去問と向き合って早実からのメッセージを受け取ってほしい
学校訪問を終えて
早稲田大学の付属・系列としての一貫した教育方針がありつつ、特に表現することに力を入れているという内容であり、学校長挨拶にあった「伝承の継承は新たな価値を創造し続けること」という言葉のとおり、時代の変化に合わせ必要な教育を行ってくれると感じられる説明会でした。