山脇学園中学校校説明会レポート(2021年6月29日)
本日はオンラインで行われた山脇学園の学校説明会を、受験ドクター横浜校校長久米 光太郎がご紹介いたします。
★山脇学園の「志」を育てる教育の核になっているのが3つのアイランド。
イングリッシュアイランド(EI)、サイエンスアイランド(SI)、リベラルアーツアイランド(LI)。
それぞれ本校の独自科目・授業と連動しているのが大きな特徴
★大学入試において最後の最後まで面倒を見る
★英検取得者は一般入試において有利になる
赤坂見附駅 徒歩5分
永田町駅 徒歩10分
青山一丁目駅 徒歩7分
赤坂駅 徒歩7分
2021年6月29日に行われた山脇学園の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は山脇学園ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©山脇学園
校長ご挨拶
西川校長より山脇の学びについてお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。
沿革
★創設者は山脇房子。女性の社会での活躍、教養を磨くことを願って設立。明治という時代に定められた校章はハートと富士で先進的。建学の精神は「秀峯三姿」。
教育方針
★学校とは人が出会い、人が作り、学び育ちあい、旅立つ場所。大きな学校なので多様性に触れるたくさんのチャンスがある。行事も華やかで部活もさかん。研修やセミナー講座なども大きなことができる。そういう大規模校の利点を生かしながら、一人ひとりの生徒と大切に向き合うことを大事にしているので、中1は7クラス編成から35名×8クラスに変更した。学年教員は12名。学年の教員全員で生徒を見守っている。生徒との面談は通年行う。席替えは毎週行うのでしばらくすればみんな友達になる。
★中1のオリエンテーションで社会人10年の先輩を読んで話をした。その先輩は山脇学園が自分の原点と言ってくれた。今の生徒たちにとっては人生は100年続くが、中高6年はその長い人生の中で深い意味を持つ。本校の生徒たちは沢山の愛情を受けて育っている。これからの未来社会で活躍する女性になってほしい。10年後20年後の世界について、グローバル化やICT、環境問題など予想出来ることもある。対応するために語学力をつけたりプログラミングの力をつけたりする。予測できないこともある。変化に対応できる力を持つには強さやしなやかさチャレンジ精神が大事。その時その時に考える力を育てていきたい。
★すべての教科が頭や心や体を成長させるので、受験時は得意不得意があって良いが中学入学後はどの教科も大切に取り組んでもらう。日本の文化の良さを知り、外国に伝えられるようになってほしい。行事や部活は学校でしかできないこと。いろいろな考え方の友だちがいること、みんな考え方や価値観が違うことを知ってほしい。違った価値観を持つ生徒たちから学び合い、一生の友だちを作ってほしい。一人一人に志を持ってほしい。志とは自分の使命を決め、それを人のため・社会のために役立てようとすること。
山脇学園の学び
★山脇学園の学びは以下の2点
1基礎学力の習得・自走し続ける力の養成
2社会でよりよく生きる力・「志」の養成
そのために山脇にはイングリッシュアイランド(EI)、サイエンスアイランド(SI)、リベラルアーツアイランド(LI)という3つのアイランドがある。
英語は中1、数学は中3から習熟度別の授業を行っている。先取り授業を行い、中3の2学期から高校の内容に入っていく。高2からは理系文系、全ての受験科目で習熟度別授業を行っている。なるべく塾などに行かず受験してほしい。弱点把握のためのプレテスト、補習やスキルアップのための放課後特別講座、次週のための自学館、自習ができ質問対応できる先生がいるセルフスタディアイランド、大学入試に向けた長期休みの講座、外部英語検定対策講座などを行っている。大学入試の直前となる高3の1月まで面談やフォローアップを行う。
★非常にたくさんの分野に進学するのが本校の特徴。ここ4年連続で、国公立、早慶上理ICU、GMARCHの合格者数が伸びた。サイエンスアイランド、イングリッシュアイランドなどのプログラムから自分の進路を決めた生徒たちが多くいる。行きたいと思った場所でいきいきと活躍し自己実現をする、社会のために貢献する、自分の人生を自分が歩んでいると思える女性になってほしい。自分の得意とか好きを握りしめて入ってきてほしい。私たちはそれを大きく伸ばす。皆さんの気づいていない皆さんの好き・得意・志を見つけることができる。
私たちの自慢は生徒。今の状況では難しいが、生徒に出会う機会を作っていただきたいと思う。
EI・SI・LIを活かした教育と今年度の新しい取り組み
教頭・入試広報部の鎗田 謙一先生から新しい取り組みについてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
教育方針
イングリッシュアイランド(EI)、サイエンスアイランド(SI)、リベラルアーツアイランド(LI)。
それぞれ本校の独自科目・授業と連動しているのが大きな特徴 。
★SIについて SIにはサイエンティストの時間がある。理科3時間と別にサイエンティストの時間が毎週1時間ある。理系探求の基礎的な考え方を身につける。観察→仮説→研修→結論という思考プロセスを学ぶ。観察では絵に描くことを重視している。そうすることで様々なことに気づく。
★アイランド教育は中3次にチャレンジプログラムを持つ。スタンダードクラスの生徒は修学旅行が奈良・京都だが、科学研究チャレンジクラスの生徒は行き先が西表島、英語チャレンジクラスの生徒は行き先がイギリス。
★科学研究チャレンジクラスでマングローブの研究をしている高2の生徒たちの発表。
受験のときは国語や社会の方が得意で理系に進みたいという気持ちはあまりなかったけど、活動を通して理系への適性を知ることができると思って選んだ。マングローブがどのようにして成長するのかの研究を行っている。琉球大学の先生とzoomで面談したり学会に参加したりしている。石油の流出で大変なモーリシャスの復興に自分たちの研究を生かしたい
★EIについて EIにはイングリッシュアイランドステイが週2時間ある。英語時間数は週7時間、週5時間は検定教科書で学習している。英検2級の高2時取得率は63%と高く、大学進学実績が好調なのもここに理由があるのではと思っている。多種多様な留学プログラムがある。交換留学生も受け入れている。インドネシアから来た留学生の事例の紹介映像あり。EIの中では日本語は使わず英語のみで話す。ネイティブの先生は英検の面接対策も行っている。
★この4月からiPadが学用品化された。2030年から40年になると、情報産業が産業のほとんどを占めているはず。ICTを使いこなすリテラシーを獲得してほしい。アタマプラスというアダプティブラーニングアプリを導入、
ロイロノートによる双方向の授業展開、デジタル採点による迅速な振り返り、生徒のGoogleクラスルーム上にPDFで即座に採点が返ってくるなどが良い点。本校では伝統の女子校としての良さと新しい取り組みが上手い具合いにマッチングしている.
スクールライフ(生徒会より)
高校生徒会のみなさんより学校生活についてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
スクールライフ(生徒会より)
①山脇生の一日の紹介 教頭・入試広報部長の鎗田 謙一先生より入試についてお話がありました。 1人1人の志を育むためにさまざまな種類の入試を用意している。 山脇の帰国生は1学年15名前後。英語入試の入学生25名と合わせて40名で1クラス、英語既習生クラスとして編成している。 帰国生入試、帰国生web入試は昨年に比べて軒並み倍率が増えた アイランド教育の良さを実感してもらって山脇学園自体の志望者が増えたからだと思う。 英語入試は一般ABCと同じ試験だが、国算二科目の試験。本校は英語入試でも英語の試験はやらない。英検で実証されているのでわざわざやる必要ないと考えている。英検3級は合格最低点が5割程度、準2級は4割5分程度、2級以上4割程度になるので有利。 帰国生入試について、11月は倍率1.2倍と低いが、2月の帰国入試2期は倍率高かった。 新しい入試として英語AL(アダプティブラーニング)入試を行う。英検3級相当の資格を持っていれば算数1科で受験できる。算数はアダプティブラーニングアプリから出題される。体験会に出るとアプリのIDを無料でもらえる。小学校高学年の算数の問題10000題の中から出題される。 今年も帰国web入試を行う。昨年は出題されたテーマに関し15分以内に動画を撮影し、質問に対して1分間スピーチをする形だった。
登校8:10まで 朝礼8:20から 50分×4コマ
iPadや電子黒板を使った授業を行っている
昼休みのあとは50分授業×2コマ
放課後、希望生は特別授業に参加したり、職員室の質問コーナーで質問したりしている。
39個ある部活動には約90%の生徒が参加
②制服の種類の紹介
③年間行事の紹介・山脇祭(文化祭)・体育祭・合唱祭(中学生のみ)
入試について
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
入試について
★一般入試⇒2/1にA日程、2日にB日程、4日にC日程。B日程が午後で算国の2科目入試。A日程は午前で4科目入試。
★国算一科⇒2/1午後に実施 国語は542名受験で162名合格で実質倍率3.3倍。算数は312名受験で128名合格で実質倍率2.4倍。得点率として国語75%、算数65%が合格の目安。
★探究サイエンス入試⇒2/3午後に実施 教室の中で出来る実験をして紙にまとめていく入試。
★英語入試は一般入試と同日程で同問題、国算2科目で受験できる。3級以上の英検所持者に優遇ある。小学校から英語学習を本格的に始めている生徒向けの入試。
★英語アダプティブラーニング入試は2/1に実施。英検3級相当以上の実力保有者が受験できる。入試科目は算数。本校が用意するアプリで算数を自己学習して実力を蓄えて受験できる。帰国生・英語入試について
中1次は他コースとは別クラス。帰国生は国語取り出し授業を行っている。英語既習生クラスは4つのグレード別授業。
英検1級レベルのグレードⅣはネイティブ3~5時間が6年間継続。
山脇はケンブリッジイングリッシュスクール認定対応になった。ケンブリッジ英検を受験する。ケンブリッジ英検の面接試験では受験生同士がディスカッションをするので、きちっと意見を主張して根拠を述べるロジカルスピーキングトレーニングを行っている。
昨年から一般入試は6割ないと合格できないようになっている。総合点なので足切りはない。算数が30何点でも合格している。
帰国web入試は一分間のスピーチ動画が入試の決め手 大変優秀なスピーチが多く、その結果合格者が多く出た。
面接は英検と同じ形式で行っている。英文が書かれている紙を読み上げてそれについて質問される形式。
帰国生1期入試は英検3級相当所持の場合、国算どちらか1科目と面接(英語を含む)で受験可能。英検を所持していない場合は国算2科目で受験。国算は各30分で50点。一般入試と難易度は変わらないが問題数が少ない。例えば国語は大問1題しか出ない。算数+面接の合格率100%、国語+面接の合格率73、 国算の合格率73%。やはり算数ができると有利。
帰国生Ⅱ期入試は国算50分100点。英検を持っていると優遇するが、受験者が増えたため国算の点を取らないと合格が難しかった。帰国生は11月までに受けてもらいたい。
今年の帰国web入試の課題はあらかじめテーマは教える。質問は当日に教える。帰国生の条件は1年以上の海外在籍で帰国後3年以内だが、生まれてからシンガポールに7年いたとか海外在籍1ヶ月足りないなどの条件はOKになることもあるので質問して欲しい。英検がコロナで受けられない、英検やっていないなどの場合は、CASECというネット上で受けられる試験を受けてほしい
帰国した後に海外に行かなければいけない場合でも、中学1年生の7月まで在籍してほしい。そこまで在籍すれば、中学は面接のみで、高校は英数国の試験をするだけで復帰が可能。
学校訪問を終えて