逗子開成中学校説明会レポート(2021年9月18日)
本日はオンラインで行われた逗子開成中学校の学校説明会を、受験ドクターたまプラーザ校校長佐々木 裕子がご紹介いたします。
・海と山に囲まれた広大な敷地
・逗子湾のすぐそばで、塀がなく地域の人にも親しみやすいキャンパス
・海洋教育センターという施設を有している。海に近く、1階は2つの講義室、2階は88名が宿泊できる施設。
・コンピューター棟、クラブハウス、芸術棟、武道館、プール、研修センターなど18もの施設を有している。
・クラブ活動は運動部は13、文化部は20。特筆すべきは、ヨット部、フィッシング部など逗子開成ならではの部活。
・マスコットキャラクターは「ゴンズイ」。逗子湾に生息している。大人になる前に群れをなしているところなどは、学校のよう。(HPより)
・海洋人間学、未来への教育、国際交流の3つの柱を設けている
「海洋人間学」海を通して自分と世界を学ぶ。中1からヨット帆走・製作、遠泳、海洋学を学んでいく。
「みらいへの教育」総合学習「人間学」や土曜講座で解剖学、数学を使って地球を測る、博物館へ行こう!、お泊り保育を手伝おう(海洋教育センターに園児が宿泊、生徒がお手伝い)
「国際交流」アジア研修、ニュージーランド研修、模擬国連・ICEP(International Cultural in English Program)に参加。世界につながる力を身に着ける。
・1903年に創立。今年で118年。海と山に囲まれている学校で自由闊達に学びができる学校。
・「知」、空より広く、「心」、海より深く、「志」、雲より高く
・「開物成務」を教育目標とし、海洋人間学を取り入れ、未来の学びをモットーとしている。
開物成務とは、物を開き、務めを成すという意味
JR横須賀線「逗子駅」徒歩12分
京浜急行「逗子・葉山駅」徒歩12分
2021年9月18日に行われた逗子開成中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は逗子開成中学校ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©逗子開成中学校
国語の教育方針
国語担当教員の上野先生・時國先生から国語教育についてのお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。
教育方針
まずは言葉を聞いて(読んで)どういうイメージができるか考えさせるお題が出る。
「左手を腰の後ろに回し、右手を右横にまっすぐ伸ばして、その先の方を見ている男性の銅像」という言葉から正確に何をあらわしているのかわかるかどうか。このあと、「腰の」とか「まっすぐ伸ばし」、「右横」などの言葉がなくなると、いくつもの解釈が生まれてしまう。また、今度は逆に画像を見せて、これをこの画像を見ていない人に正確に伝えることができるかという質問を投げかけていた。言葉で他人に正確に伝えることの難しさを教え、ではどのようにしたらいいのか。
言葉を多く知っている方が、言い換えることができる。教科書だけではなく、本や新聞、テレビなどで使われている言葉に触れ、自分で考えるということをしてみよう。そして、考えるだけではなく、使うことが大事である。
数学の教育方針
数学担当教員の飛田先生から国語教育についてのお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。
教育方針
立体切断の断面を考える問題はやったことがあるかもしれないが、断面の模様を考える問題はあまり触れてことがなかった人が多いのではないでしょうか。このように、数学や算数は、一歩踏み込んでみることで世界の見方が広がる面白さがあります。ぜひ、数年後一緒に学べることを願っています。
入試に関して
ホームページより入試の情報がありました。
その中から一部を紹介いたします。
入試に関して
・算数150点満点中、合格者平均1次116.6、2次115、3次119、受験者平均1次97.6、2次96、3次94と、高得点争い。
・基本的事項(知識)をしっかりと身につけてください。ただ、知っているレベルではなく、正確に書けるようにしてください。(HPより)
進学指導
現役で難関国公立大学に進学するということを進学目標にしここ3年実績を伸ばしている。
国公立進学人数ー2019年114名、2020年122名、2021年126名
医学部系国公立進学人数ー2019年34名、2020年34名、2021年29名
学校訪問を終えて
・校長先生が「未来への学び」という言葉を何度も使い、なぜ学ぶのかという問いに対して、
遠泳や海外研修、体育祭、開成祭などの学校生活を通し学ぶことの意義を説いていた。この難しい時代に際し、更に自分で考えることの大切さ、自分で判断することの大切さ、そういったものを友人や先生、親御さんと触れ合いながら、学校生活を通して学んでいきますとおしゃっているのが印象的でした。
卒業生OBのインタビューや在校生のインタビューなど様々な映像が載っていて、とても和気あいあいと楽しんでいる様子。OBの話の中では、大学生になって初めて女子と触れ合い、学校に女子がいることの戸惑いやどうやって接したらいいか距離感がわからないという悩み相談のような素直な意見があり、それに対してインタビュアーも暖かく受け答えをしていて微笑ましかったです。