わが子への対応を意識的に変えてみよう!
もちろん、母である限り、わが子のことはだれよりわかっている。
そんな自信というか、思い込みがなければ、
人を育てるなんてオソロシイこと、できるわけはありません。
みなさん、お子さんとの日々のなかで、わが子操縦法はある程度わかっていらっしゃることでしょう。
でも、ちょっとうまくいかないな、と思ったり、
もう少し戦略的に子どもに働きかけることができたら効果は倍増するのでは?
という思いに駆られたりしたことはありませんか?
お子さんのやる気を引き出す方法。
あれば参考にしたい!
そんなとき、ソーシャルスタイルは非常に有効な指針となります。
STEP1 タイプ別キーワードを頭に入れる
まずは「ソーシャルスタイル診断」と「子どもソーシャルスタイル診断」を使って、
自分とわが子のソーシャルスタイルを調べましょう。
「自分とわが子のソーシャルスタイルは調べたけれど、これに合わせた指導法を勉強しなければいけないの?」
確かに。
初めから指導法をきっちり学ぶのはちょっと大変。
…ということで、
まずは、ソーシャルスタイル別の対応の際にポイントとなる言葉、
通称「タイプ別キーワード」を頭に入れてしまいましょう!
「タイプ別キーワード」を頭に入れるだけで、
お子さんへの言葉がけのヴァリエーションがぐんと増えます。
たとえば、行動型のお子さんの場合を見てみましょう
キーワードに「単刀直入」とか「目的・結果重視」「選択肢の提示を好む」などがありますね。
行動型のお子さんが宿題しないとき、「早くしなさい!」では動きそうにない。
でも、キーワードが浮かべばどうでしょう?
「お母さんは宿題をさっさとやってほしいの、落ち着かないから」【単刀直入】
「明日の漢字テストで80点以上とれるようにがんばろう」「宿題終わったらすっきりするよ!」【目的明示】
「今すぐする、30分後にする、自分でする時間を決めて守る、のどれを選ぶ?」【選択肢の提示】
などなど。
いろいろ言葉がけのパターンが思い浮かびませんか?
単に「早くやりなさい」だけより、はるかに効果的。
キーワードを思い浮かべるだけでも、
とっさの場面で有効な言葉がけや対応ができる確率がぐんと高まる。
ぜひともソーシャルスタイルのタイプ別キーワードをご利用ください。
STEP2 ロールプレイでイメージングを!
もっと具体的に子どもへの働きかけをイメージしたい方は、
それぞれのスタイル組み合わせにしたがって、
実際のロールプレイとその解説をご活用ください。
初めにソーシャルスタイルを用いない場合の会話を再現してみました。
次にソーシャルスタイルを用いた場合の会話を再現しました。
ソーシャルスタイルを用いたら、
お子さんがどのように変わるか、を疑似体験してみてください。
そのあとに解説を加えています。
読めばそれぞれのタイプの注意点がイメージできるようにしてあります。
STEP3 メインスタイルとサブスタイルの活用
ここで注意点です。
ソーシャルスタイルを特定する際は、
1番傾向が強いもの(=メインスタイル)と、
2番目に傾向が強いもの(=サブスタイル)、
2つのスタイルを参考にすることをお勧めしています。
メインスタイルで大きく対応をつかみ、
お子さんの様子や場面によってサブスタイルで補完することで、
より精度の高い、的確な言葉がけやうながしができるようになります。
(一つのスタイルが突出しているお子さまの場合は、この限りではありません)
ぜひソーシャルスタイル別学習指導法を実践して、
その思いがけない効果をお母さまご自身で実感してください!