お子さま | |||||
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社交型 【型の特徴】 | 友好型 【型の特徴】 | 行動型 【型の特徴】 | 理論型 【型の特徴】 | ||
お 母 さ ま |
社 交 型 |
▽この組み合わせの 相性と注意点 |
▽この組み合わせの 相性と注意点 |
▽この組み合わせの 相性と注意点 |
▽この組み合わせの 相性と注意点 |
友 好 型 |
▽この組み合わせの 相性と注意点 |
▽この組み合わせの 相性と注意点 |
▽この組み合わせの 相性と注意点 |
▽この組み合わせの 相性と注意点 |
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行 動 型 |
▽この組み合わせの 相性と注意点 |
▽この組み合わせの 相性と注意点 |
▽この組み合わせの 相性と注意点 |
▽この組み合わせの 相性と注意点 |
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理 論 型 |
▽この組み合わせの 相性と注意点 |
▽この組み合わせの 相性と注意点 |
▽この組み合わせの 相性と注意点 |
▽この組み合わせの 相性と注意点 |
社交型×社交型(子ども×母親)の場合
遊びやレジャーの相性は最高!
遊びやレジャーをともにするとき、非常に相性の良い組み合わせとなります。
親も楽しい雰囲気作りはお手の物ですし、子は子で、はっきりと感情を表に出すので、
結果、社交型の親を喜ばせることになります。
ところが、学習面となると、相性は決して良いとは言えません。
学習面では要注意の組み合わせ!
学習面において、社交型の親は、
「勉強しなさい」という本来なら言いたくもない小言をいわなければならないストレスにさらされます。
何より自身が楽しいとも思えない勉強を進めるのに罪悪感すらもっていますから、
どうしても毅然とした態度で机に向かわせることができず、結果お子さんがだらだらしてしまう、
という悪循環に陥りやすい組み合わせと言えるのです。
言葉がけに失敗すると悲惨!
これでお子さんの成績が下がろうものなら、社交型の親はそのシリアスな局面に正面から向き合うことを避け、
瞬間瞬間の感情にとらわれて発言する可能性さえ出てくるのです。
そうなると最悪です。
社交型のお子さんはいよいよ学習意欲が低下し、外の刺激へと逃避してしまいます。
お友だちと遊ぶことで発散すればまだよいのですが、成績低下により外遊びすら禁止されると隠れてゲームをしたり、
テレビをだらだら見たり、というような行動に走りがちになります。
では、お子さんの学習意欲を高める言葉がけはあるのでしょうか。
知っているのと知らないのとでは、ここぞ! というときの対応に差が出てしまいます。
前回も言いましたが、親の言葉がけの引き出しは多ければ多いほど対応が柔軟になり、
子どもに合ったうながしができるようになるのです。
ぜひ、社交型のキーワードを頭に入れておいてください。
そしてロールプレイでお子さんの対応のイメージを作りましょう。
社交型×友好型(子ども×母親)の場合
母親の調整が利きやすい組み合わせ
社交型のやる気や勢いを上手にコントロールすれば、非常に相性の良い組み合わせとなります。
どちらも感情表現は豊かですから、誤解しあう場面は少ないでしょう。
社交型のお子さんの独創性も、周囲に流されがちな友好型の母親から見ると頼もしくすら見えます。
では、友好型の母親は、どういう言葉がけをすれば社交型のお子さんのコントロールがうまくいくのでしょうか。
キーワードは競争心とチャレンジ
競争心とチャレンジ。
どちらも友好型にはない、社交型の行動の特徴です。
社交型のお子さんは、競争心を上手にあおり、
少々背伸びしたことに挑戦させる機会をもたせることが、やる気を上げるカギとなります。
ただし、お友だちと比較してお友だちを貶めたり、逆にわが子を貶めたりという道徳に反した行動は厳禁。
もっとも、和を貴ぶ友好型の母親がそんな反道徳的言動をする可能性は極めて低いと思われます。
親子としては非常に相性の良い組み合わせ。
友好型の穏やかでバランスの取れた発言で、社交型のお子さんを上手に乗せてやる気をUP!
ぜひ、社交型のキーワードを頭に入れておいてください。
そしてロールプレイでお子さんの対応のイメージを作りましょう。
社交型×理論型(子ども×母親)の場合
正反対の親子のタイプ
親子が似る、という前提でものをいうならば、
この社交型と理論型の親子の組み合わせはめずらしいといえるかもしれません。
しかし、現実には結構このタイプの親子の組み合わせはあるのですよね。
カエルの子はカエル、といかない場合もあるのが親子の不思議。
理論型の親からすれば、社交型の子どもは危なっかしく見えるでしょう。
「もっと落ち着いてほしい」
「もっと正確にものをいう癖をつけないと正しい現実認識ができなくなるのでは?!」
「外の刺激に踊らされて、聞く耳をもたないんだから」
子どもが成長する組み合わせ
しかし、理論型の親は感情的にぎゃあぎゃあわめくことは少ない。
静かに言って聞かせる方が多いのです。
そのため、社交型のお子さんに落ち着きと道理の大切さを身につけさせる最高の指導者ともいえるのが、
この理論型のお母さま。
社交型のお子さんが「人の話を聞いて考える」習慣が身につけば、社交型の持っている強みがもっと生かせるようになる。
お子さんの成長は目覚ましいものがあるでしょう。
理論型の親ががんばって子をリードする
理論型の親からすれば、パワフルに活動し、理屈より直感が先に立つお子さんは予測不可能な理解しがたい存在。
しかし、自分と異なっているからこそ、そこに頼もしさや尊敬、認める気持ちが働くと、両者の関係は良好になります。
まずはお子さんの言動を認めて面白がる心の余裕を持ちましょう。
そのうえで・・・
先走るお子さんに立ち止って一呼吸する大切さを教える。
理論型の静かなもの言いは、ややもすると興奮しがちな社交型の熱を冷まし、平常心を取り戻させるのに適しています。
お子さんに振り回されることなく、親が主導してうまくいく組み合わせです。
お子さんの良さを認めつつ、上手にリードするためにも・・・
ぜひ、社交型のキーワードを頭に入れておいてください。
そしてロールプレイでお子さんの対応のイメージを作りましょう。
社交型×行動型(子ども×母親)の場合
遊び面ではぶつかることの多い組み合わせ
行動型の親は、時間や金銭面で合理的行動を好みます。
ですから、ややもすると享楽的な傾向のある社交型に対し、ダメ出しをすることが多くなりがち。
遊ぶということにかけては我を忘れて楽しさに身をゆだねる社交型からすると、
行動型の親は、息苦しくストレスを感じる存在となる傾向にあります。
一緒にレジャーを楽しむには、親の目にはくだらないと思われる遊びでも、
子どものやりたがることに対して歩み寄ることも必要かもしれません。
学習面では、行動型の親の強制力が社交型の抑えとなる可能性も
ところが、この息苦しさも、こと学習面になると、
気持ちが外の世界の刺激に向きがちなお子さんの行動を抑止する方向に働きます。
早い話、元気な社交型を押さえつけて机に向かわせるパワーを持った親なのです。
でもこれも行き過ぎてしまったら、さあ、大変。
強制力の行き過ぎは子どものやる気を根底から奪ってしまう
支配力の強い行動型ですから、やはりパワーのある社交型を抑えるにはぴったりなのですが、
やはり行き過ぎは厳禁。
せっかくの生き生きとした社交型のやる気のパワーを枯渇させてしまいかねません。
テキパキしたリズム、活気、パワーという点で共通点も多いこの組み合わせ。
できるなら、行動型の親の能率重視をおさえて、
子どもの興味・関心の方向を認めてあげることで関係はぐんとよくなります。
おだてに弱い社交型。
上手に乗せてほしいものです。
そのためにも…
ぜひ、社交型のキーワードを頭に入れておいてください。
そしてロールプレイでお子さんの対応のイメージを作りましょう。
友好型×社交型(子ども×母親)の場合
お子さんが親を批判的に見る可能性のある組み合わせ
周りとの調和を貴び、周囲の目が気になるタイプのお子さんからすると、
活発でエネルギーあふれる社交型の親は、頼もしく魅力的に見えることでしょう。
しかし、ひとたび親が「世間的に恥ずかしいこと」をしてしまったら、友好型のお子さんは親への不満とストレスを抱えます。
お子さんの友人関係を否定しない
友好型のお子さんは人間関係の構築に積極的な言動が多い。
そうやって築いた人との関係を安易に否定されたら、反発を覚えるのです。
その点、人と交わることが大好きな社交型の親との相性は実は悪くはない。
親が友好型、子が社交型であった場合を参考にご覧になってください。
そう、親子逆であれば非常に相性の良い組み合わせ。
・・・なのですが、本来リードする親側が先走って失敗することもある社交型なので、
ついうっかり言い過ぎたわ、ということも出てくる。
お子さんの信頼を失わないためにも・・・
ぜひ、友好型のキーワードを頭に入れておいてください。
そしてロールプレイでお子さんの対応のイメージを作りましょう。
友好型×友好型(子ども×母親)の場合
同じ価値観を共有していれば相性は良好
非常に穏やかな組み合わせです。
友好型同士とはいえ、考え方、いわゆる価値観が大きく異なると、
規範とする外部の層が違ってくるので意見の対立による心理的反発も生まれるのですが、
親子だとまず価値観の大きな狂いはないはず。
悩みに対してなかなか解決に向かわない組み合わせ
しかし、似た者同士だけに、一歩間違うと、同じところを親子でぐるぐるしてしまう、という面も。
たとえば成績が低迷したとき。
周囲と合わせていくので、主体性なく、
「みんながいいといってるんだから」とか「みんなこれをやっているし」などと、
わが子特有の問題点も考えず、「右へ倣え」して安心を得ようとしがち。
これではうまく解決法がみつかりません。
周囲に惑わされず、子どもの状態を知ることから
何かトラブルが起こったら、まずはお子さんのおかれた状況を整理しましょう。
それから有効な手立てを考えます。
友好型の得意な周りに聞いて相談する、という行為、これは少数の信頼できる人に限りましょう。
話が広がってお子さんが気にするのを防ぎます。
そのうえで・・・
ぜひ、友好型のキーワードを頭に入れておいてください。
そしてロールプレイでお子さんの対応のイメージを作りましょう。
友好型×理論型(子ども×母親)の場合
深い話はできない組み合わせ
互いに控えめなので表向き波風は立ちにくい組み合わせです。
しかし、摩擦がないのが良いことか、といいますと必ずしもそうとは言い切れないのが人間関係の妙。
理論型の筋道だった物静かな言動は、友好型から見ると、無機質で冷たいものにとらえられやすいのです。
親は感情面を伝える努力を
ですから、情操的な豊かさをもった言動の多い友好型に対し、親の側も情操面を伝える努力は必要です。
親がどう思っているか、どう感じているかをプラス方向で伝えることによって、
お子さんも安心して内面を打ち明けることができるようになります。
目に見えるトラブルがないぶん、問題が内在化する傾向
問題が顕在化するように、ときにはじっくりとお子さんの胸の内をただ聞いてあげる、という姿勢を持ちましょう。
解決策の考察はとりあえず横に置いておき、ただ「うんうん」と聞く姿勢。
共感してあげることで、友好型のお子さんは素直な気持ちになるのです。
ぜひ、友好型のキーワードを頭に入れておいてください。
そしてロールプレイでお子さんの対応のイメージを作りましょう。
友好型×行動型(子ども×母親)の場合
主体性に富んだ行動が得意な行動型、周囲に合わせてしまう友好型
子が親に付き従う、という構図においてはうまくいく組み合わせです。
でも、親が強すぎて、子どもの主体性がますます育たない、ということにもなりがち。
また、行動型は端的に要領よく話を進めるので、ともすればお子さんがお母さまからの話かけに対して、
詰問されている、責められている、と思ってしまう場面も出てくるでしょう。
そうなると心理的にこじれてしまいます。
お子さんがなかなか本音を話さない、というケースも起こります。
行動型の言動が威圧感をもたないよう配慮を
てきぱきと物事を進めていく行動型から見れば、
穏やかな友好型の言動はもどかしくもじれったくも思えてしまうでしょう。
そこを抑えて、お子さんのペースに合わせていくこと、まずはリラックスさせて上手に本音を引き出すことが、
うまくいくためのカギとなります。
そのためにも
ぜひ、友好型のキーワードを頭に入れておいてください。
そしてロールプレイでお子さんの対応のイメージを作りましょう。
行動型×社交型(子ども×母親)の場合
利害が一致すれば最強の組み合わせ
行動型のお子さんは、目的意識を持たせ、効率のよい学習法を理由とともに提示すれば、わりと勝手に走り出します。
問題はこの目的が親子で一致するかどうか、という点のみです。
目的が食い違うと摩擦が起きますが、社交型の親は感情的なもの言いが多くなりがちなので、
そうなると行動型のお子さんが首を縦に振ることが少なくなるのは必至。
よく話し合ってすり合わせを
とにかく目指す方向が同じなら何ら問題のない相性の親子なので、きちんと向き合って話し合うことが大切です。
その際、社交型の親は感情的な表現は避け、端的に明確な理由づけとともに提案する形をとりましょう。
意見を正しく伝えられたら、くどくど話すのも厳禁です。
あとはじっとお子さんが考えて結論を出すのを待ちましょう。
じっと待てないのが社交型の特徴ですが、いったん自分の中で保留にしてこの件に関しては考えないようにするのが、
しつこくせかさないでいられるコツです。
ぜひ、行動型のキーワードを頭に入れておいてください。
そしてロールプレイでお子さんの対応のイメージを作りましょう。
行動型×友好型(子ども×母親)の場合
行動型の子は友好型の親を置いて先に進んでしまう
目的意識を持たせ、理由を明確に提示し、納得させることができれば、
学習に向かわせることはたやすいのが行動型のお子さんです。
友好型の親から見れば、行動型の子は見守るしかない存在。
周囲と合わせていく友好型からすれば、
自分一人でてきぱきと物事を進めていくお子さんは頼もしくもあり、理解しがたくもあり、といったところ。
では、問題はないのか、といえばむしろ情操面での問題を抱えやすい組み合わせかもしれません。
お子さんをしつけるきっかけを見逃さない
てきぱきと物事を進めていく行動型とはいえ、しょせん子ども。
社会的にも情操的にも発展途上のお子さまです。
当然、極端な思考、自己中心的行動、一面的ものの見方から自由ではない。
しっかり者に見えるだけに、こうしたお子さまの未熟な部分も意識していかなければ、ついつい見逃してしまいます。
お子さまの勢いに圧されて傍観しているだけではいけない、ということです。
「こういう大人になってほしい」という理想のイメージと、また、お子さまの個性を大切にしつつも、
ここだけは譲れない、という部分を明確にして、お子さんが未熟な面を見せたとき、きちんと伝えてしつける姿勢。
友好型はついつい事なかれですませてしまいがち。
積極的にお子さんにかかわる姿勢をもつことが、お子さんとの関係を健全にするコツです。
そのためにも
ぜひ、行動型のキーワードを頭に入れておいてください。
そしてロールプレイでお子さんの対応のイメージを作りましょう。
行動型×理論型(子ども×母親)の場合
理論型の親は行動型が反抗すると持て余してしまう
目的意識を持たせ、理由を明確に提示し、納得させることができれば、
学習に向かわせることはたやすいのが行動型のお子さんです。
とはいえ、しょせんは発展途上のお子さまです。
なにかの考えや自分にとっての正しさにとらわれて、本来の目的を見失ったり、行動自体を誤ったり。
意志が強く、意思がはっきりしている。
そのため、なかなか親の言うことを素直に聞けない、ということも出てきます。
そんなとき、理論型のお母さまが理屈をさとしてもおそらく聞く耳はもたないでしょう。
ましてや、理論型のお母さまは物静かな方が多いので、
勢いのある行動型のお子さんが暴走した場合はあきれて見ているだけ、という状況に陥りやすい。
行動型のお子さんをもてあましてしまうのですね。
親が手綱を握ればうまくいく関係
行動型のお子さんの場合、主導権を握るのは親です。
行動型はおさえつけられても、ある程度反発する強さを持っています。
つぶれにくいのですね。
ですから、主導権は親であることのルールは明確にしましょう。
行動型の暴走をある程度コントロールするのです。
このとき気をつけたいのが、威圧的態度をとらないこと。
感情にかられないこと。
その点、理論型の親は、行動型のお子さんのコントロール役にぴったりです。
感情にかられることなく、行動型が納得するだけの筋道を立てられるのですから。
理論型の親は、パワー負けしないこと、これだけをしっかり押さえて、
じっくり腰を据えて、おだやかに毅然と諭しましょう。
そのためにも
ぜひ、行動型のキーワードを頭に入れておいてください。
そしてロールプレイでお子さんの対応のイメージを作りましょう。
行動型×行動型(子ども×母親)の場合
目的が同じなら最強の組み合わせ
結果のもたらすもので行動を選択し、目的が定まれば、計画的にものごとを進めたがる行動型。
利害が一致すれば、互いに無駄を省き、一直線に目的のゴールに向かって最短距離を突っ走ろうとする、
ある意味最強の親子です。
しかし、裏を返せば、ゴールが違った場合、争いも多く、トラブルが多発する危険な関係になるともいえるのです。
目的を共有するためのすり合わせが必要
まず、なんのために学習するのか、という目的を話し合いましょう。
自分の気持ちは話したがらない行動型ですが、自分の権利の主張はします。
そのため、話し合いができない状況とはなりません。
しかし、ともすればお互いに強いもの言いになりがち。
感情的にぶつかり合うことがない分、物別れ状態になりやすい。
ここはひとつ、親のほうが子どもの言い分をじっくり聞くべきです。
相手の言い分が出尽くしたあと、親側の意見を伝えます。
お子さんの意思は尊重する姿勢で
てきぱきと物事を進めていく行動型とはいえ、しょせん子ども。
社会的にも情操的にも発展途上のお子さまです。
突くべき論理の割れ目はたくさんあります。
そこをつついて、力でねじふせようとすると反発します。
ぐだぐだいうより短めに端的に。
てきぱきした様子で。
お子さんの意思を尊重する姿勢はくずさないように。
理屈の通じるお子さんです。
お互いの言い分を明確にしたうえで、
それぞれのメリット・デメリットについて話し合い、
納得すれば行動は早い。
価値観やものの考え方が似ていれば、なんら問題のない親子。
すり合わせて、目的を一つにし、
周囲に引かれない程度に、ゴール目指して邁進していってください!
そのためにも
ぜひ、行動型のキーワードを頭に入れておいてください。
そしてロールプレイでお子さんの対応のイメージを作りましょう。
理論型×社交型(子ども×母親)の場合
子どもがストレスを感じることがあるかも
正反対のタイプの行動をとるので、互いに互いを面白く思ったり、感心したり。
理論型のお子さんからすれば、はつらつとした行動をとる母親はまぶしい存在。
社交型の母親からすれば、おとなしめの子どもはじれったい。
でも、一つ一つの筋道をはっきりさせて行動する面には安心と頼もしさも感じるのでは?
ところが、ひとたび問題が起こると、理論型のお子さんは、母親を理不尽だと思う場面が増えます。
なぜなら、社交型の母親は感情の表出が大きいので、怒りに任せて理屈無視の文句を言いがち。
そのめちゃくちゃな論法に理論型には納得できません。
また、つい言葉が過ぎたり、詰問したり。
詰問調がもっとも苦手な理論型にとって、このような社交型の親の行動はストレスです。
理論型のお子さんは感情を表に出しにくい
一方、問題が起こるとだんまりになりがちな理論型のお子さんに、親はイライラしがち。
日頃は円満な仲良し親子なのですが、いったんこじれるとなかなかやっかいです。
お子さんが自己主張する行動型や感情を表に出す友好型であったなら、
ためこまずにその場で反発してくれるため、対処の方法もわかりやすい。
感情を表に出すのを好まない理論型のお子さんは、一見考えていることがつかみにくい。
社交型の親としては、内面を探るヒントとなる反応がほしいあまり、
ついつい過激なもの言いをして反応を無理に引き出そうとしてしまうのですね。
お子さんのペースに合わせて、ゆっくりじっくり 落ち着いて
気持ちを無理やり聞き出そうとすればするほど、理論型のお子さんは殻に閉じこもってしまいます。
社交型の良さである、明るさ、陽気さで、「なんとかなるさ」「大丈夫!」という雰囲気を作りましょう。
雰囲気が和んでいるなかで、おもむろに気持ちを聞き出します。
その際、「YES/NO」で答えられるいわゆるクローズドクエスチョンを用いましょう。
そして言いたがらない場合は、さりげなく話題を変えるなどして、時期を待ちましょう。
ぜひ、理論型のキーワードを頭に入れておいてください。
そしてロールプレイでお子さんの対応のイメージを作りましょう。
理論型×友好型(子ども×母親)の場合
穏やかで刺激の少ない組み合わせ
理論型のお子さんにとって、いつも周囲に気をつかい、気配りのできる友好型の繊細さは非常に好ましいものです。
一方
他者との共感に居心地の良さを感じる友好型の親からすると
理論型のお子さんは何を考えているのかわかりづらい面があります。
もう少し他者とかかわってほしいというもどかしさは感じているかもしれません。
しかし同時に、感情的にわめいたり騒いだりすることのないお子さんに
安心感を抱いてはいることでしょう。
問題が起こらない限り、小さないさかいも少ない穏やかな関係です。
トラブルが起きるとそれなりにもめる
とはいえ、親子間で意見が違えばもめるのは、ほかの親子と同様です。
理論型のお子さんは、問題に直面すると、頭は非常に回転しているのですが、表向きの動作は停止したように見えます。
何を感じているのかを表に出すこともないため、他者の目には、非常につかみにくい態度に映ります。
一方、ことが起こると、おろおろしてしまう友好型のお母さまの目には、理論型のお子さんは不可解です。
それでついつい質問攻めにして、お子さんをうんざりさせてしまうのです。
お子さんはいよいよ内にこもります。
問題解決のためには、やはりお子さんがどう感じているのか、どんな考えを持っているのかを知ることが大切ですね。
にもかかわらず、友好型の親の質問攻めが、いよいよお子さんの内面を知るチャンスをつぶすのです。
リラックスさせよう
理論型の感情表現を豊かにするには、リラックスさせることが不可欠。
その点、友好型はくつろいだ雰囲気作りは得意です。
焦ったり、あわてたりしなければ、友好型はもともと穏やかな空気を作ります。
問題が大きければ大きいほど、
まずは落ち着いて大きく構えましょう。
「YES/NO」で答えられるクローズドクエスチョンを使って、優しく、穏やかにせかさずに。
ぜひ、理論型のキーワードを頭に入れておいてください。
そしてロールプレイでお子さんの対応のイメージを作りましょう。
理論型×理論型(子ども×母親)の場合
ストレスフリーの関係
会話がはずむ、はたから見て楽しそう! とはならないのですが、静かに穏やかに会話でき、
質問と答えがかみ合って、意思の疎通がスムーズにいく親子です。
理論型の気持ちを苦も無く汲めるのは、理論型だけ、といってもよいかもしれません。
しかし、その分、会話に発展性はなく、問題の解決に向かう勢いが欠けやすい組み合わせでもあります。
親子で新しいことを取り入れていく姿勢を持とう!
似たタイプにありがちな発展性の乏しさは否めません。
問題の解決も、筋道を立てて、具体的行動として考えられる組み合わせですから、そこを活かしましょう。
せっかく落ち着いて正しい方向性を選ぶ意志が持ち合える関係です。
お互いの持ち駒だけで解決法を探ると、できることに限界があります。
ここはひとつ、親のほうがあちこちで話を聞いて来たり、読んだり調べたりして、新しい考え方、着想を仕入れてみる。
そして、お子さんとそれを分かち合う。
「こういうことがあるって書いてあったけど、正しいと思う?」
「YES」なら、なぜ正しいのか、説明してもらう。
「NO」なら、なぜ間違っているのか、説明させてみる。
「わからない」ならどこに「わからない」原因があるのか追究してみる。
内に裡に向かっていくエネルギーを外の方向に少し向けた行動や会話を楽しんでください。
そこから思いがけない突破口が開ける可能性が生まれます。
ぜひ、理論型のキーワードを頭に入れておいてください。
そしてロールプレイでお子さんの対応のイメージを作りましょう。
理論型×行動型(子ども×母親)の場合
基本的相性は悪くはない
理論型と行動型、どちらも冷静に見える、という点で一致しています。
理論の筋道自体に重きを置く理論型に比べ、理論づけた結果のほうに価値を見出すのが行動型。
いずれにせよ、感情にまかせていい加減なことは言わず、ともに理を重んじるので、信頼関係は築きやすい関係です。
威圧的態度は厳禁!!
感情を表に出さない、という点で一致しているのがこの親子の特徴。
逆に、自己の意思表示を明確にする行動型に対し、理論型は意思表示すらしません。
「あれがほしい、これがほしい」ということをあまり言わないのが理論型の特性です。
そのため、理論型が口に出さずとも、本当に欲しているものがあるとき、行動型は察する、という行為を選択しません。
いわく
「はっきり言わなくちゃ、わからないでしょ。言わないほうが悪い」
という強者の理屈を通そうとしがちです。
一応、この強者の理屈は筋は通っているので、理論型のお子さんも納得はします。
納得はするものの、相変わらずはっきりと意思表示するのを好まない傾向にあるため、
理論型はいろんな場面で損をすることになります。
損得勘定に長けている行動型には、このような理論型の行動の傾向は理解できません。
いきおい、理論型の行動を否定することになります。
行動型の否定の言葉は無駄がない分、きっぱりとしていてキツく見えるかもしれません。
理論型のお子さんは、表に感情を出さない分、豊かな感受性を持ったお子さんが多いので、
実は人知れず傷ついているかもしれません。
行動型のお母さまは理論型のお子さんを知らず知らずのうちに押さえつけている可能性がないか、
振り返ってほしいところです。
ぜひ、理論型のキーワードを頭に入れておいてください。
そしてロールプレイでお子さんの対応のイメージを作りましょう。