国語の出題方針と問題 ― 国語主任 小池保則先生

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国語の出題方針と問題 ― 国語主任 小池保則先生

(インタビュー ; 分析・執筆 ; 龍崎講師-元日能研講師)

  
教頭先生と同様、大人の解答は求めていないということでした。

1.ズバリ! 国語の出題意図についてお聞かせください!

受験生が12歳という年齢を考慮して、「少年ものの小説や随筆」をよく出しているが、分野にこだわっているわけではないのです。

記述問題ではありますが、「記述力や表現力を見たいのではなく、読む力を見たいのです。

また、「解答例に「違和感」など難しい言葉や表現がありますが、これを子供に求めているのではなく、正確に読み取っているかを求めているのです。自分の言葉で説明できればそれでOKです。

2.ズバリ! 採点基準をお教えください!

成績優秀者から順に、人数で、「15%を上、60%を中、25%を下」としています。
部分点もつけていますので、しっかり最後まで解いて書いてほしい。また、ひらがなばかりの解答はあまり好ましくありません。ある程度漢字も混ぜて解答して欲しいですね。」

「漢字は出る年と出ない年を作っています。語彙力もある程度求めています。」
「過去問をよく検討してください。ただし、解答にあるような一通りだけの読みではなく、様々な読みの可能性を探る学習をするようにしてください。」ということでした。
また、「本校はの図書館は、7万冊、大学も合わせると60万冊の蔵書をそろえていますので、是非入学してご活用してください。」とのこと。

3.インタビューを終えて。

以前から言われていたことですし、武蔵以外でもよく言われることですが、入試問題は大人が作るものです。当然、その解答も大人の言葉で書かれた解答となるわけです。

しかし、受験するのは12歳の子供なのです。それくらいのことは中学校側も当然認識しています。解答例のようないわゆる「大人びた表現や解答」を求めているのではなく、「正確に文章の意味が読み取れているか」が問われている訳です。

ですから、国語を指導するのはある意味難しく、親御さんや素人に近い先生が上から、「解答を再現させる」ような指導をしてしまうと、中学校側が求めるお子さんに育たないわけです。極めて注意が必要なんですね!!小池先生ありがとうございました。

⇒  詳しくは、「学校別対策法」の「武蔵中対策法(石原先生執筆)」をご覧ください。
⇒  国語の学習自体は、「国語偏差値20アップ学習法」をご参考にしてください。