子供を育てること ― 教頭先生 梶取弘昌先生

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子供を育てること ― 教頭先生 梶取弘昌先生

(インタビュー ; 分析・執筆 ; 龍崎講師-元日能研講師)

おひげがとても素敵な、ダンディーな教頭先生でした。
館内の案内までご丁寧にしていただきありがとうございました。感謝しております。

1.「子供を育てること」とはどういうことでしょうか?。

武蔵が考える「子供を育てること」とは、すなわち「自分自身の責任で生き抜く生きる力を育てることです。」つまり、武蔵の理念である「自調自考」できる人間に育てることを意味します。
人生を生きていく上で、その時々で、AかBと単純には決めることができません。それゆえ、勉強ができるだけでは、世の中通用しません。
勉強も一生懸命でき、自分のすべきことを自分自身で考え行動し、その結果には自分自身で責任を取る。また、取れる。そういった人間に育てることこそ重要と考えます。

2.「武蔵の入試問題は変わっている」と言われますがどのようにお考えですか?

武蔵の入試問題は、よく「変わっている。」とか、「記述が多くて、子供には難しすぎる。」などの意見もありますが、我々の考えは少し違います。

そもそも、AかBかを選ぶようなことは世の中にはめったにありません。世の中でぶつかる問題は難しいものなです。入試問題でも、少々難しい問いであったとしても、決して大人のような語彙や表現を求めているのではありません。何を考えているのか、本質的な理解ができているのかなど12歳の子供らしい考え方を知りたいのです。くれぐれも12歳以上のことは求めていないということをご理解いただければと思います。

3.インタビューを終えて。

教頭先生のお話をお伺いして、我々の理解とほぼ同じなので、安心しました。
 
我々も生徒によく言っているのですが、「中学校側は、解答のような上手な解答を求めているのではない。自分の表現でよいから、理解していることを伝えればいいんだよ!」とよく言っています。

つまり、解答を覚えるような学習は意味がなく、聞かれていることの本質を読み取り、自分の理解を自分なりの言葉で説明できればよいのです。そのため、「本質を読み取る能力を身につける。」ためにも、解答を覚える学習ではなく、「根本原理がどのように応用されているのか?」と「よく考える学習」をしているかが問われているのです。

⇒ 詳しくは、「算数偏差値20アップ学習法」をご参考にしてください。