理科の出題方針と問題 ― 理科主任 川端拡信先生
(インタビュー ; 分析・執筆 ; 龍崎講師-元日能研講師)
理科も大きなテーマを設けて、子供自らの考えを問う傾向は今後も続けるとのことです。
1.ズバリ! 理科の出題意図についてお聞かせください!
社会と同様に、≪大枠≫としては、大きなテーマを設定し、子供自らの考え方を問う傾向はこれまでと変わりがありません。
ただ、≪細かい点≫として、「設問形式・設問数・テーマ」などは、決めていません。
また、幅広い教養に基づいた専門性も見たいと考えています。
ただし、大人が使うような専門用語を使って表現する必要はなく、未熟でもいいから、率直な表現力を見たい。ということでした。
2005年度の問題も、 反射的に「支点」とか「力点」とか専門用語を使う解答が見受けられましたが、問題をよく読めば、そのようなことは求めていない問題でした。
2.ズバリ! 採点基準をお教えください!
採点基準という具体的なものはありません。他の科目と同様、12歳なりの考え方、理解力を見たいと考えています。
それぞれの問題とも、何らかの出題意図というものがあり、多少なりとも、その出題意図にヒットした解答であれば、部分点をつけたいと考えています。とのことでした。
3.インタビューを終えて!
武蔵の理科と社会は、2科目合わせて、60分で100点満点という形式です。傾向にも特徴があり、大きなテーマを設定してそのテーマに即した作問となっています。知識だけではなく、知識に基づいた分析能力が求められます。
日ごろの理科・社会の学習は、知識の詰め込みになりがちですが、単なる暗記ではなく、やはり、算数などと同様に、理解に基づいた学習が必要ということでしょう。
⇒詳しくは、「学校別対策法」の「武蔵中対策法(石原生執筆)」をご覧ください。