社会の出題方針と問題 ― 社会主任 加藤修治先生
(インタビュー ; 分析・執筆 ; 龍崎講師-元日能研講師)
大きなテーマを設けて、子供自らの考えを問う傾向は今後も続けるとのことです。
1.ズバリ! 社会の出題意図についてお聞かせください!
≪大枠≫としては、大きなテーマを設定し、子供自らの考え方を問う傾向はこれまでと変わりがありません。
ただ、≪細かい点≫として、「設問形式・設問数・テーマ」などは、決めていません。
2.ズバリ! 採点基準をお教えください!
採点基準という具体的なものはありません。他の科目と同様、12歳なりの考え方、理解力を見たいと考えています。
今年の問題では、「最近起こっている災害に対して、私たちにどのような支援ができるか、君が考えたことを詳しく書きなさい。」という出題があるが、「災害についてどう考えるか。」が聞きたいのではなく、「政府レベルを含めてどのような支援ができるか」を具体的に問う問題を出題しました。ということですが、「まず問題で何が聞かれているのかを読み取る文章読解力が必要な問題」でした。
ただ、それぞれの問題とも、何らかの出題意図というものがあり、多少なりとも、その出題意図にヒットした解答であれば、部分点をつけたいと考えています。とのことでした。
3.インタビューを終えて。
武蔵の理科と社会は、2科目合わせて、60分で100点満点という形式です。傾向にも特徴があり、大きなテーマを設定してそのテーマに即した作問となっています。知識だけではなく、知識に基づいた分析能力が求められます。
日ごろの理科・社会の学習は、知識の詰め込みになりがちですが、単なる暗記ではなく、やはり、算数などと同様に、理解に基づいた学習が必要ということでしょう。
⇒詳しくは、「学校別対策法」の「武蔵中対策法(石原先生執筆)」をご覧ください。