明大明治中に! ― 「突撃!インタビュー」
(インタビュー ; 分析・執筆 ; 龍崎講師-元日能研講師)
・2008年(現小5)より調布に移転し、男女共学になる
・大学入学後に自分のやりたいことができるようにサポート
1.生徒・保護者満足に向けて
ドクター: | 最近では大学の中途退学者が増加傾向にありますが、自分に合わない大学に入ってしまうとその学生には大きな損失になってしまいます。御校ではどのような対策をとっていますか。 |
担当者: | 本校でもその点に前向きに取り組んでおります。具体的には、(1)高2・高3の生徒が大学で授業を受けそれを大学入学後の取得単位とすることができること、(2)大学教員が高校で模擬授業を行うこと、(3)OB講演会を行うこと、の3本柱です。 これらは、大学に入ってから何をやりたいのかを考えるきっかけにすることが目的です。高校側が本来するべきことだと考えております。なお、(1)については、大学側に迷惑のかからないように、一定の水準を満たすと認められた者に限定されます。 |
ドクター: | こうした流れが主流になっていくと思います。 さて、御校では2008年、つまり現小5より男女共学になると伺っております。女子の受け入れについてはどのように進めていらっしゃるのですか。 |
担当者: | 付け焼刃の対応にならないために、新卒の先生は採用することはありません。30歳以上の共学校あるいは女子校の先生の選考を進めており、応募も順調です。 |
ドクター: | 御校は大学付属校の代表格ですが、生徒にはどのようなメリットがありますか。 |
担当者: | まず、受験がない分ゆとりがありますから、クラブへの所属率がほぼ100%です。そのため、クラス単位というヨコのつながりよりも、学年を超えたタテのつながりが強いのが特徴です。生徒の成長のスピードが早いので、いじめもほとんどありません。クラスも3クラスのみ(2008年から4クラス)ですから、担任の目が行き届いています。
また、本校では、国公立大学を受験した生徒が万が一不合格になったとしても、明治大学に進学することができます。生徒のチャレンジ精神を暖かく見守ってやりたいからです。こうした生徒も含めて、ほぼすべての生徒が志望する学部に進学しています。生徒たちは高校2年生から卒業レポートに取り組み始め、自分の将来に具体的な関心を持つように動機付けられています。 |
2.受験情報について
ドクター: | W出願したときに有利な取り扱いはありますか。 |
担当者: | ボーダーで並んだ場合、10人以内かつ3~5点以内の範囲でボーダーを下げ、W出願の生徒を優遇します。 |
ドクター: | 今後の学校説明会や行事について教えてください。 |
担当者: | 学校説明会、入試対策説明会などがありますが、中でも「オープンキャンパス」には是非参加してほしいですね。授業だけでなく、クラブも体験することができます。 |
ドクター: | 長い時間ありがとうございました。 |
3.2006年~2007年度 学校説明会・行事日程
※予告なく変更されることがありますので、必ず学校にお問い合わせください。
行事 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 |
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オープン キャンパス |
6/24(土) 9:45~ |
一般入試 2/2(金) 男子90名 2/3(土) 男子60名 試験科目 |
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夏休み 学校体験 |
7/21(金) 9:30~ |
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学校説明会 | 9/9(土) 10:30~ |
10/10(火) 10:00~ |
11/17(金) 10:45~ |
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体育祭 | 9/17(日) 9:30~ |
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球技大会 (高校) |
10/4(水) 9:30~ |
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紫紺祭 | 11/4,5(土日) 10:00~ |
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入試対策説明会 (小6対象) |
12/9(土) 13:00~ |
4.インタビューを終えて
今回お話いただきました教頭の安部先生、どうもありがとうございました。在校生が自分で自分の将来を考え抜いて自ら決定する、こうしたことを全面的にバックアップしていくシステムと熱意を痛いほど感じました。
いま大学を中退する人が増加していることが問題となっています。自分に合わない大学に入ってしまうと、その大学を辞めて他の大学に入り直さなければならないなどの損失が生じてしまいます。そのため、高校生は基礎学力を固めることのほか、大学の学部学科情報を具体的に知っておく必要があるのです。
この点、明大明治は在校生が自分の将来を自分で決定しやすいようにバックアップしてくれる学校です。高校と大学の連携、OB講演会がしっかりしているからです。また、明治大学以外の大学(国公立のみ)を受験したい生徒は、万が一合格できなくても明治大学が受け入れてくれるので、安心して受験勉強に取り組むことができます。安部教頭先生は「これらのことは高校が当然しなくてはならないこと」とおっしゃっておられましたが、高校だけでなく、今や予備校や塾の中でも同じような役割をするところが現れています。これからは、大学の学部学科情報を具体的に生徒に提供できる学校や予備校が生き残る時代になります。