頌栄中に! ―  「突撃!インタビュー」

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頌栄中に! ―  「突撃!インタビュー」

(インタビュー ; 分析・執筆 ; 龍崎講師-元日能研講師)

・東京都港区
・2006年に創立122年を迎える伝統校
・在校生の4人に1人が帰国子女

1.生徒・保護者満足に向けて

ドクター: 在校生の4人に1人が帰国子女と伺っておりますが、学校内はどのような雰囲気なのですか。
担当者: 5クラス中3クラスが一般性と帰国生の混合クラスです。一般生は、中学3年間のうち1~2回は混合クラスになるように割り振られています。

クラス内はふつうに外国語が飛び交うような雰囲気です。帰国生はとてもフランクなので、一般生もその影響を受けてか、いじめなどはありません。
また、勉強の面についても、放っておいても自分からする生徒ばかりです。期末試験が悪いと、生徒が自ら進んで先生に対して課題を要求してきますし、生徒が先生に補習を要求することもよくあることです。
本校では、学園祭のことを「Co-Learners’Day(研究発表会)」と呼んでいますが、この学園祭に来てくだされば、生徒たちの雰囲気をよく分かってもらえると思います。

ドクター: 高3くらいになると、生徒は学校よりも予備校を優先して、学校の勉強については手を抜くなどということも聞きます。
担当者: 本校ではそのようなことはありませんし、予備校も薦めてはいません。もちろん予備校に通う生徒もいますが、本校では高3の夏休みには補習のスケジュールが多く組まれ、朝から夕方まで学校で勉強できます。また、クラス内でふつうに外国語が飛び交うくらいですから、(センター試験の)リスニング対策に苦労する生徒は少ないようです。

2.受験情報について

ドクター: W出願したときに有利な取り扱いはありますか。
担当者: 一切ありません。
ドクター: 頌栄の入試はいわゆる“頌栄カラー”みたいなものがあり、特に記述式の問題が非常に多いですね。
担当者: そうです。本校で生徒に求めるものは、「知識より社会性」です。ご家庭でも、食事の時間を利用して積極的に会話をして欲しいと思います。本校では、会話を通じて自分で考える力を身につけ、自分で解決のための道筋をつけられる生徒を求めています。
特に社会科では、入試直前の正月の時事問題を出題することもあります。常に社会問題に対する積極的な意識づくりに期待をしています。
ドクター: 今後の学校説明会や行事について教えてください。
担当者: 学校説明会、公開授業などがありますが、中でも「Co-Learners’Day(研究発表会)」(学園祭)には是非参加して欲しいですね。学校の雰囲気がとてもよく分かります。
ドクター: 長い時間ありがとうございました。

3.2006年~2007年度 学校説明会・行事日程

※予告なく変更されることがありますので、必ず学校にお問い合わせください。

行事 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月
Co-Learners’Day
(研究発表会)
      9/23,24(土日)
10:00~
        一般入試
2/1(木)
女子100名
2/5(月)
女子100名

試験科目
4科のみ

学校説明会         10/28(土)
14:00~
     
校内案内         10月~1月 毎週月曜・金曜
(1)15:30~ (2)16:00~ (3)16:30~
(但し、祝日及び10/27,11/10,11/24,12/8,
12/15,12/22~1/8は休み)
Shoei Field Day
(運動会)
        10/10(火)
10:00~
     
授業公開           11/7(火)
10:15~
   
クリスマスこども会           11/25(土)
13:00~
   
入学試験             帰国生  

4.インタビューを終えて

 
今回お話いただきました広報部の益川先生(国語科)、どうもありがとうございました。「うちの生徒は放っておいてもやる子ばかり」とおっしゃっておられたのが印象的で、現役合格率が80%を超える理由を垣間見たような気がしました。

一昔に比べて反抗期が早くなったと言われています。反抗期とは、自我の感情が急激に発達する時期にあたります。一昔前は中3くらいだったのが今は中1に反抗期を迎える生徒もいるそうです。特に家庭内で親の目が自分以外の兄弟姉妹に向いてしまっていると、親に目をかけてもらっていない生徒は家庭外で問題を引き起こします。学校内で起こるいじめや盗みが典型例です。

頌栄ではこうしたトラブルがありません。その理由は一言でいえば“学校にゆとりがある”ということだと言えそうです。人のことを思いやる“ゆとり”、自分で物事を解決するための“ゆとり”、自分を見つめ直す“ゆとり”、などです。正月の時事問題がその1ヶ月後の入試に出題するのも、受験生に対して、勉強以外の社会事象にも目を向ける“ゆとり”を求めているのかも知れません。現役合格率80%を超える進学校でありながら、同時に学校生活にゆとりがある、このバランスがとれているのが頌栄カラーだといえます。

“ゆとり”という観点から今の中学受験生をみるとどうでしょうか。塾のカリキュラムを消化できずに空回りしたり、クラスが下がってしまうことに怯えていたり、偏差値に振り回されていたりしないでしょうか。もしこのような状況であれば、生徒は100%の力を発揮できないどころか、成長することを止めてしまうこともあるでしょう。
中学受験のプロであればあるほど生徒の人格を尊重するものだと思います。