第1章 濃度の「偏差値20アップ・指導法」導入②逆比

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第1章 濃度の「偏差値20アップ・指導法」導入②逆比

【2】逆比

平均算・濃度・水そう・速さ・図形など、様々な問題で問われる重要な原則!
20アップ攻略法②⇒(面積が等しい)とき→(たての比)と(よこの比)は逆比!
sansu_nou1-03右の長方形のように、
面積が等しい場合 → (たての比)と(横の比)は、逆比になる。
(たての比)=2 : 3 (横の比)=3 : 2 と逆比になっている。
※ これが平均算濃度水そう速さと比 など、実に多くの文章題で問われ ている。ここでまとめて、教えておくと、子供の頭に定着しやすい。

水そうの容積の例題

底面積300cm2の容器に、はじめ10cmの水が入っていました。そこへある底面積の棒を沈めたら、水の深さは12cmになりました。棒の底面積は何cm2ですか。
簡単な解説

sansu_nou1-04
問題の条件を右図の体積図に表すと、A の水の体積と、 B の水の体積は等しいから、
体積が等しい場合高さの比底面積の比逆比 になるから
(たての比)=10cm : 2cm= 5 : 1 より、
(底面積の比)=(よこの比)=①:⑤
300cm2=⑥
したがって、 300÷⑥×①=50㎠ … 棒の底面積

速さと比の例題

A君は、ある山のふもとから山頂まで往復し、行きは毎時2Kmで上り、帰りは毎時6Kmで下ったところ、全部で4時間かかりました。この山のふもとから山頂までの道のりは何Kmですか。
20アップ攻略法③⇒(道のりが等しい)とき→(速さの比)と(時間の比)は逆比!

sansu_nou1-05
右の図のように、 速さを面積図で表すと、
速さ(たて) × 時間(横)=道のり(面積)
と表せるから、
道のりが等しい 場合→ 速さの比時間の比逆比 になる。

簡単な解説

sansu_nou1-06 上りも下りも、
道のりは等しいので→(速さの比) と (時間の比) は逆比となる。
(速さの比)=(毎時2Km) : (毎時6Km)= ①:③だから
(時間の比)=3 :1 となる。
したがって、
(帰りの時間)=1 =1時間となるから、
(帰りの道のり) 6km/ 時 ×1時間=6km

【3】濃度の全体像(体系)

最後に、全体像を指導すると頭の中でまとまりができ、記憶しやすくなる!
20アップ攻略法④⇒ 濃度が問われる場合は、次の3ケースしかない!
濃度の問題は、 次の 【1】 面積図の式を立てる解法 【2】 面積図の流れ図を書く方法 【3】 平均算の面積図を書く 方法の3つの解法でほとんど解けることを知る。 難しい問題もこの 【1】 ~ 【3】 の組み合わせにすぎない。
sansu_nou1-07左の3つの方法で、偏差値70までの、ほぼ全ての問題が解けます。
難しい問題でも、この3つの方法を組み合わせているにすぎません。
あとは、この組み合わせ方を問題演習を通じて1問1問確認しながら学習してください。

※ 以上で、導入が終わりです。導入には余分な時間が必要になりますが、後々の問題演習が効率的に学習でき、逆に全体として時間が短縮でき、結果として、1年で偏差値20くらい上がるものなのです。


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