第2章 差集め算の 「偏差値20アップ ・ 指導法」例題②
例題2 過不足算 … あまりと不足がある差集め算
考え方 … 途中から個数が変わるケース(過不足算の場合)
★ 5個ずつ配る途中から、6個ずつ配るというように途中で個数が変わっていることに注意する必要がある。この「5個ずつ」と「6個ずつ」のどちらか一方にそろえる必要がある。
★ どちらの場合も、子供の人数は同じだから、同じ個数を「子供の人数□人」とする。仮に、全ての子供に5個ずつ配るとすると、最後の2人も6個ではなく5個ずつ配るので、2個余る。
★ 「6個ずつ配ると9個不足」し、「5個ずつ配ると2個余る」ことになる。このように、「余りと不足がある差集め算を過不足算ということもある。」
解き方
- 図を描くと右のようになる。
- 6×□と5×□の1個の差が 全体の差となる。
- また、全体の差は、(6-5)×□人だから、 1×□=9+2=11より、
- □人=11÷1=11人 … 子供の人数
6×11-9 = 57個 … みかんの数
(6×□) と (5×□) で差 を集めるので、 この線分図のところで、▲をうつ。
例題3 個数をとりちがえて買い物した場合
考え方 … 実際の買い物と予定した買い物を組み合わせた面積図を描く
★ 例えば、1個50円のみかんを5個と1個80円のりんごを2個買う予定でお店に行き、実際にはみかんを2個とりんごを5個とりちがえて買ってしまったとすると、右図の※と★の部分はどちらも同じように買っているから、ここでは差は出ないが、真ん中の◎の3個(5個ー2個の差になっている)は1個あたり、(80-50=30円)ずつ実際の買い物の方が高くなる。したがって、全体では、
30×3個=90円 高くなることが分かる。
このように個数だけ入れかえて面積図を描き、合体させると、うまく長方形になる。差が出るのは、買う予定だった「5個と2個の差」の3個である。
代金の差 = 1個当たりの値段の差 × 個数の差
★ 通常の差集め算は線分図で解くほうが良いが、とりちがえの問題は逆に線分図に表しにくく、面積図の方が表しやすいので、例外的に面積図で解いたほうが良い。そのため、「通常は線分図」「とりちがえは面積図」と覚えさせる。
解き方
● 右のように、えんぴつを□本、ボールペンを △本買う予定だったとすると、
(□ー△)×(100-50)=300円 … 差
したがって、
300÷50=6本 … 本数の差
とりちがえて代金が高くなっているから、
予定では、値段の安い50円のえんぴつを多く買うつもりであったことが分かる。
したがって、ここからは和差算を利用して、
(30+6)÷2=18本 … 50円のえんぴつ
(30-18)=12本 … 100円のボールペン
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